kui_shinbou54さんが投稿した照寿司(福岡/戸畑)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

くいしんぼう語録

メッセージを送る

この口コミは、kui_shinbou54さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

照寿司戸畑、九州工大前、枝光/寿司

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク -
1回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.9
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

食事の概念を変えるお店!

照寿司@戸畑(福岡県北九州市戸畑区菅原)
〇The Tabelog Award 2022 Bronze獲得店〇
〇食べログ寿司WEST百名店2021選出店〇

おまかせ ¥35,000
 サービス料 ¥3,500
緑茶 ¥1,000

個人的評価:★5.0

決め顔と共にお寿司を提供する姿がSNSで話題のお店。
単なるインスタ映えするだけのイロモノではなく、食べログブロンズ、寿司百名店にも選出され、高い評価を受け続けている名店。
国内だけでなく世界的にも有名なお店であり、コロナ禍前はインバウンド需要も多かったとのこと。

完全予約制であり、2か月ほど前にOMAKASEから予約。
超名店ではあるが、金額の高さや立地の不便さも相まって予約難易度はそこまで高くなかった。ちなみにコースはおまかせ一択。
当日はレンタカーで訪問。専用駐車場はないため近隣のコインパーキングに駐車。
公共交通機関+徒歩での訪問は不可能と言ってよく、タクシーで訪問するお客さんが多そうだった。

お店の外観は、街のお寿司屋さんとして風景に馴染んでおり、ビルの2階にカウンターがあるつくり。

座席へ案内され、まず各席にスマホスタンドとスマホクリーナーがあることに驚く。加えてスマホの充電がなくなったら充電できるので声をかけてほしいとのお弟子さんからの発言もあるなど、ひたすらに写真を撮ってほしいという配慮が伺える。

定刻前に大将がお目見え。
今回は他団体含め8席が用意されており、全員揃うまでどこから来たのか、照寿司を知った経緯など大将との雑談でコースの開始を待つ。

17:30、コーススタート。
まずは大将から訪問への感謝と、満腹になって帰ってほしい旨、そしてスマホのカメラロールを大将で埋め尽くしてほしい旨の挨拶があった。

2019年にはニューヨークにおいてポップアップイベントに招かれ、ニューヨークタイムズの全面広告にも掲載されたとのこと。その際の本紙面とともに1枚目を撮影。

それから1品目スタート。
本日のマグロである塩釜産マグロのネギトロに、山口県萩沖産の赤ウニ、イタリア産のオシェトラキャビアを惜しげもなく使った一品。
大将が「海苔が主役」とおっしゃるこの一品は、マグロ、ウニ、キャビアといった主役級の素材たちをまとめあげ、はっきりと主張する有明産の海苔の香り高さが印象的だった。

続いてワタリガニのジュレ。こちらにもウニが載っている。ワタリガニやウニのうまみはもちろん、特にトウモロコシの甘みが印象的な一品。

続いて大将が大きな包丁を構えてサムライポーズ。
先述したとおり8名のお客さんがいる中で、また全メニュー提供するごとに、一人一人にカメラ目線でポーズを取って写真撮影の時間を作ってくれる。

アワビの肝ソースがけ。
アワビは肉厚に切られており、全く苦味のない肝ソースとよくあっている。

タコとナスの煮浸し。
このメニューはタコとナスでおたんこなす、といった大将の冗談。笑
単なるパフォーマンスだけでなく、話術も巧みで楽しい食事が続く。

大将は決め顔の印象から怖そうなイメージを抱いていたものの、ポーズの時以外は優しい表情で、常に冗談を交えつつ客を楽しませようという意識のもと接客されている。

イカの卵黄ソースがけ。
せっかく九州に来られたのでイカを、とのことで提供。ソースは大分県産のブランド卵である「卵王」と塩だけで仕上げられており、イカの甘みと卵黄ソースの旨味がよくあった一品。

炙りのどぐろ。
一口噛むとジュワッと溢れ出すうまみ、パリパリに焼かれた皮目の食感が素晴らしい一品!間違いなく人生最高ののどぐろだった。

続いて目の前にゴム手袋が置かれる。これは食べられませんよ、とお弟子さんからも冗談が飛び交う。

ゴム手袋をはめた後提供されたのがクエのカマの唐揚げ。ゴム手袋は箸でなく手を使ってそのままかぶりつくためのものだった。

この唐揚げが美味すぎる!!!
知らされずに食べたら鳥の唐揚げと間違ってしまうようなジューシーでうまみの強い一品だった!

次に燻製容器を開けるパフォーマンス。スロー撮影でうまいこと煙の様子を収められるよう、シャッターを切るタイミングまで指示。

燻製されていたのは宮崎県産の鰹。その鰹とシャコの素揚げがハーブと共に提供される。大将曰く九州には戻り鰹がなく初鰹しかないとのこと。

続いてクエを持ち上げるパフォーマンス。この日のクエは27kgとのことで、これを持ち上げつつお客さんの撮影に応え続ける大将のパワーとホスピタリティに恐れ入るばかり。

宮城・塩釜産のマグロ。マグロの旬は冬だが、夏は夏で赤身のうまみを楽しめて価値があるとのこと。

一品料理の締めはクエ汁。クエの骨で取った出汁に、クエの身が入った一品で、ネギが大量に散らされている。
あくまでネギが主役と大将が仰るとおり、ネギの辛みがスープの熱で緩和され、クエのうまみとともに体の芯まで沁み渡る一品でした。


一品料理の提供が終わり、いよいよ寿司の時間。
まずは串刺しにしたウナギと共にポーズを取ってくれた後、ウナギドッグが提供された。

大ぶりに切られたウナギはパリパリに焼かれており、身も分厚く濃厚な旨味がある。
一品目と同様海苔の香りが凄まじく、ウナギとシャリのコンビを引き立てている。

Twitterのマークを模したメニュー、との冗談とともに提供されたのは締めサバ。脂のノリがよくサバのイメージを覆す。
Twitterの話から派生して、当初Facebookから始め、Instagramを通してバズったことなど、お店の歴史についても話してくれる。
流行をうまく取り入れていくその姿勢が、照寿司を有名にした要因なのだろう。

アジ。
写真では伝わりづらいが、かなり肉厚でうまみが口いっぱいに広がる。

クエ。
寝かせて熟成されており、ねっとり感がありつつ強いうまみを持っている。

トロ。
先述したとおりマグロは今の時期旬ではないものの、しっかりと脂が乗っており旨味の強いネタ。

車エビ。
シャリを上にしてホットドッグのようにして食べてください、とのこと。
右で受け取るか左で受け取るかによって渡し方を変えており、興味深かった。

江戸前では御法度とされている手渡しによる提供も、エンターテイメント性を追求する照寿司では当たり前のように行われる。

イワシ。
「その辺で取れた」イワシとのことですが、産地など関係なく美味いネタしか提供されない。
もちろん小骨なんかはなく、包丁が入れられ丁寧に仕事がされている。

タイラギ(タイラ貝)。
貝の甘みとシャリの酸味、シャクっと小気味よい食感がクセになるネタ。

照寿司のシャリは300年以上の歴史を持つ福岡・大川の庄分酢を使用しているとのこと。照寿司専用に熟成された酒粕から作られたお酢で、酒粕特有の奥深い香りを数々のネタと共に楽しめる。

2貫目のトロ。こちらの方が脂のノリが強いものだった。
肉の味がします、と言って渡されたとおり、焼肉のタレのような味わいの玉ねぎソースと旨味の強いトロの組み合わせは、まさに生の牛肉を思わせるような上質かつパンチのある味わいだった!

コハダ。
一番安いネタです、との発言と共に渡されたものの、そこにチープな味わいは全くない。
酸味がありシャリとよくあっている。

イカのウニ載せ。
ドキュメンタリー撮影のために来店した海外の映画監督が、スイーツとまで評した甘味の強いイカとウニのコラボレーション。

最後のお寿司である穴子。
タレが塩を選ぶことができる。片方をおすすめするともう片方を選んだ方に申し訳ない、あくまで両方おすすめとのことでした。
迷った結果タレを選択。ほろっと柔らかい穴子にタレの甘辛い味わいが合わさり、最後の一貫にふさわしいネタだった!

この後お味噌汁、卵焼きが提供され食事は終了。
卵焼きは車エビが練り込まれていて香り高く、ふわふわでカステラのような一品だった。

これで終わりか、と思って気が抜けたところに大将が大きなスイカを持って登場。デザートタイム。

スイカは北九州・若松産の若松クイーンで、スティック状にして食べられるよう変わった切り方で提供してくれる。
信じられないほど甘く瑞々しいスイカで、追加で2本いただいてしまった。

ラストのスイーツ、バニラアイス。
自家製のバニラアイスは、バニラビーンズが惜しげもなく使われており、おそらく練乳由来の濃厚な甘味が強い、締めにぴったりの一品だった!

スイーツを完食した後、大将から一人一人に名刺が手渡され、全てのコースが終了。

使用した箸にはクリーナーがついており、お土産として持ち帰ることができる。我が家の箸として今もなお活躍している。


コースにソフトドリンクをつけてほぼ4万円、1回の食事に支払う金額としては最高峰と言えるだろう。
普通の外食における値段設定が、材料費とその調理に対する対価であるところ、照寿司はそれらに大将の話術、写真撮影といった付加価値が載っている。

こと寿司に限れば、この価格帯のお店が数多あることを考えれば、むしろ安いとすら言えるのではなかろうか。

常日頃、安いこと(高級店であればその金額に見合うこと)、美味しいことに加えて、「楽しい食事」を追求している自分にとって、この照寿司における食事が人生最高とも言えるものであったことは言うまでもない。

アクセスのハードルも値段も、かなり高いことは間違いないが、それに見合った価値のある名店。
グルメを自称する人は是非一度訪れてほしいし、自分としてもいつかまた再訪したい。

2023/09/13 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ