kui_shinbou54さんが投稿したシェ・イノ(東京/京橋)の口コミ詳細

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シェ・イノ京橋、宝町、銀座一丁目/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.9

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/05 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

質実剛健なグランメゾン

Chez Inno(シェ・イノ)@京橋
○The Tabelog Award 2025 Gold 受賞店○
○食べログフレンチTOKYO百名店2025選出店○

●注文品
Lunch / Déjeuner ¥17,600×2
メイン料理変更 +¥3,300×2
スパークリングワイン ¥2,310
赤ワイン ¥1,980
ノンアルコールスパークリング ¥1,320
ノンアルコール赤ワイン ¥880
サービス料(13%) ¥6,280
→合計 ¥54,570(2名分)

●個人的評価:★4.9

●導入
1984年創業、日本を代表するグランメゾン。食べログではフレンチ百名店のほか、2025年に初のゴールドメダルを獲得。

創業者である井上旭氏はフランスの三ツ星レストランにおける勤務を経た後、銀座レカンの料理長を務めてから1984年に当店を開業。井上氏が2021年に逝去されてからは、当店一筋を貫く古賀純二氏が総料理長を務めています。

京橋駅から徒歩1分ほど。明治のオフィスビル1階に店舗を構える。もちろん東京駅から歩いて来ることもできる立地です。

訪問1ヶ月ほど前に電話し、土曜ランチの予約を確保。箱がでかいこともあり、それほど予約困難というわけではなさそうです。

別の場所での約20年の営業を経て、現在の場所に移転して約20年経過しており、なるほどピカピカというわけではないが年数を感じさせない清潔で落ち着いた雰囲気の内装。

●味の感想
▪︎アミューズ
グラスで提供される新玉ねぎのムース。
ムースは新玉ねぎならではの滑らかな食感で優しい甘味を楽しめる。上に載っているジュレは生ハムの旨味を抽出したもので、ムースとの相性抜群。めちゃくちゃ美味い。

▪︎バゲット
表面はカリカリ、なかはしっとりふわふわのバゲット。シンプルなバゲットだがめちゃくちゃ美味い。。パン百名店を死ぬほど巡って良かったのは、美味いパンとそうでないパンの違いがわかるようになったことですかね。

さて、バゲットの相方としてテーブル上に有塩バターが付随。乳脂肪のコク深く、塩味がバチんと効いており、これさえあればバゲットをいくらでも食べられてしまうもの。

ちなみにバゲットはフリーフローであり、こちらからお願いせずとも気前よくじゃんじゃんおかわりを持ってきてくれる。スタッフは気遣いも動きも優れています。

▪︎オマール海老のソテー
ぷりぷりのオマール海老をソテーにしたもの。香ばしく噛むたびごとに旨味が溢れ出す。
ソースはアメリケーヌソースで、濃厚な味わいがオマール海老との相性抜群。めちゃくちゃ美味い。

▪︎鴨のフォアグラと胸肉の燻製の取り合わせ
鴨のフォアグラと胸肉の薄切りを冷燻したもの。フォアグラは脂身のしつこさはなく、しっとりとした食感と強いコクを楽しむことができる。胸肉もフォアグラに負けないほど柔らかく、旨味が強い。コンソメやポートワインを使ったジュレも美味い。

双方とも甘味の強い調味になっていて、付け合わせのブリオッシュやバゲットとの相性抜群。美味すぎる。

▪︎金目鯛のロースト
舌平目のプレゼ、金目鯛のロースト、本日の魚料理としてスズキのバジルソースとあるところ、金目鯛を選択。

金目鯛は表面をパリパリにローストしたもの。
下にはセトワーズという南仏にある港町セートの料理を意識したイカを使ったトマトベースのソースがかけてある仕様。

このほかイカそのものや、サフランで炊いたイタリア米、お米とイカ墨ペーストで作り上げたチップスが載っている豪華な仕様。イカの旨味やサフランの華やかな香りを楽しむことができ、めちゃくちゃ美味い。

▪︎仔羊のパイ包焼き マリア・カラス風
スペシャリテの包焼き。メインとして仔羊のロースト、牛肉ソテー、本日のお肉料理とあるところ、¥3,300課金することでこちらのメニューに変更することができる。

フォアグラ、トリュフとマッシュルームのデュクセルソースを仔羊で巻き、パイ包みにしたもの。

臭みなく滋味深い羊肉はしっとりと柔らかく、噛むたびごとに、いや噛まずとも肉汁が溢れ出す。フォアグラのコクやトリュフの香りも支えとなり、幸福感に包まれる最高のスペシャリテ。

ソースは赤ワインわフォンドヴォーを使った重厚感のあるペリグーソースで、強いトリュフの香りも楽しめる。パイ包みであるが故に、パイがソースを吸って後半さらに美味くなるという計算し尽くされた仕組み。

▪︎デザート
デザートはワゴンから選ぶスタイル。
パリブレスト ヘーゼルナッツクリーム、木苺とチョコレートを使ったムースケーキ、ガトーショコラ、チーズスフレベリーと日向夏のタルト、グレープフルーツのコンポートの6種類で、もちろん全種類いただく。

いずれもそこらへんのパティスリーを凌駕するクオリティであり、スイーツ部門だけ切り出したら間違いなくスイーツ百名店を獲得するレベル。

特にパリブレストがお気に入りで、サクサクのシュー生地とバニラをふんだんに使った濃厚なクリームの甘味が印象的だった。

▪︎コーヒー
コーヒー、紅茶、ハーブティーからコーヒーを選択。
程よい酸味に強い苦味、奥行きのある香り高い味わいで美味い。空になると気前よく追加を注いでくれる。最高のひととき。

●所感
見た目的な派手さはないものの、いずれも一口食べれば感動すること間違いなしの料理が取り揃えられている質実剛健なグランメゾン。

スペシャリテである「マリア・カラス風」をはじめとして、一皿単位でも後半にかけて、コース全体でも後半にかけて盛り上がりを見せる計算し尽くされた構成。フレンチって最高だと思わせてくれる。

サービスも行き届いており、ベテランの方も若手の方も問わず丁寧なサービス品質が行き届いており、およそ違和感を覚えた瞬間は一度もありませんでした。

ランチタイムの訪問であり、また酒をガブガブ飲んだわけでないとはいえ、これだけの料理をいただき、素晴らしいサービスを受けておきながらこの価格で済むのは異次元。原価や人件費も相当かかっているであろうに、この支払額で済むのはマジで利益出てないんちゃうか。

特にランチタイムはお値段としても優しく、また飛び道具のない比較的わかりやすい調味ということも相まって、むしろフレンチへ行ったことのない方の初手に最適なお店かもしれないと思った。まあ初手でここに来たらフレンチに対して相当ハードルが上がってしまうのも事実であり、考えものかもしれませんね。

2025/09/30 更新

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