Moon0417さんが投稿した麦の空 GACHI SOBA DOJO(愛知/高師)の口コミ詳細

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Moonのラーメン食べ歩き備忘録

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麦の空 GACHI SOBA DOJO高師、芦原、植田(豊橋鉄道)/ラーメン、つけ麺

2

  • 昼の点数:4.9

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.0
2回目

2022/12 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

今年食べた中ではダントツの一杯!

2022年12月17日(土)

本日は名古屋在住のラ女子から誘われてこちらの店を訪問です。

こちらは嘗て東京以外のラーメン店で唯一ミシュランの星を獲得した今は無き「ガチ麺道場」の店主が開業された店です。

11時16分に到着すると、店内には先客が僅か4名のみの状況です。

2人共「冷香麺(追い飯付き)」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事9分ほどでラーメンと追い飯が到着です。

中太平打ち麺は流線状に盛られていて、尚且つ分厚い油膜が浮いた常温のスープに浸されています。

尚、具材類は、刻みチャーシュー、刻みネギ、刻み紫玉ネギ、ドライトマト、温泉玉子、トロロ、アオサ、削り節、ラディッシュです。

先ずはスープを飲んでみると、極自然な甘味を帯びた白醤油の風味と共に、豊潤でいて雑味の無い出汁の味わいが口の中に広がります。

出汁は恐らく鶏主体の動物系に煮干しや昆布と思われますが、何れの素材も自らの存在感を主張する事なく見事な調和を保っています。

また、甘味は白醤油のみで与えた割には幾分強めである事から、恐らく味醂や日本酒により少なからず加糖されている様な気がします。

一方、浮いた油分を味見した所、動物感が希薄でいて魚介の気配を感じる事から、魚介類を揚げた植物油が主体であると推測されます。

次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺が適度な硬さに茹でられていて、小麦のコシや風味が驚異的なバランスで保たれています。

また、平打ち麺にはスープのみならず油分が存分に絡み込み、噛み締めるとそれらが重なる事で小麦の甘味が飛躍的に強さを増します。

そして、何時の間にか衝撃的な味わいに取り憑かれてしまい、完食を迎えた時点で漸く味わう事を忘れていた自分に気付かされました(滝汗)

麺の味わいが凄過ぎて具材の印象が希薄ではあったものの、温泉玉子とアオサは味わいに少なからず変化を与えていた様な気がします。

因みに、最後にスープを追い飯に掛けて食べてはみたものの、麺の余韻に掻き消されてしまい残念ながら殆ど印象に残りませんでした。

食べ終えた感想ですが、私個人的には今年食べたラーメンの中でダントツに衝撃を覚える味わいでした。

あくまでも私見ですが、ミシュラン選出において極めて不利な立地で星を獲得したこちらは他店とは最早別格である様にすら思えます。

また、前回食べた「中華そば醤油」と同様、麺にフォーカスを当てたコンセプトは今回の「冷香麺」でも存分に感じる事が出来ました。

改めて訪れる機会があっても、恐らくこのメニュー以外を選べる気がしないと言うのが私の正直な感想です。

ご馳走さまでした。

  • 残ったスープを追い飯に投入

2023/04/23 更新

1回目

2022/01 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.0
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

元ミシュラン1つ星獲得店の復活。

2022年1月10日(月・祝日)

本日は前々から気になっていたこちらの店を初訪問。

ミシュランラーメン部門では4店目、東京以外では唯一の星獲得店である「ガチ麺道場(閉店)」の店主が昨年復活を果たした店です。

開店1時間20分前に到着すると、入口の記帳リストには未だ誰も記入していない状況です。

開店と共に店内に案内され、先ずは「中華そば醤油」と共に「ウーロン茶」の食券を購入しました。

そして、席に着いて食券を渡すと、ウーロン茶を飲みながら待つ事5分ほどで待望のラーメンが到着です。

醤油スープには香味油と背脂が浮いていて、灰分リッチな中細麺の上にはチャーシュー、メンマ、薄切りの蓮根や人参、細切りのネギが乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、穏やかでいて仄かに酸味を纏った醤油ダレの風味と共に、淡麗でいてキレを帯びた出汁の味わいが口の中に広がります。

出汁は鶏や魚介節が主体と思われますが、自ら味わう限りでは魚介節が味わいの主軸を担いつつも鶏の旨味が目立つ事なく土台を支えている印象です。

一方、スープに浮いた香味油を飲んでみると、溶け出た豚脂の微かな風味を感じるものの、使われている油自体は植物性が主体である様な気がします。

醤油と魚介節の酸味が調和する事で味わいにキレを与えていて、尚且つ溶け出た背脂のコクや甘味が加わる事で旨味の層に適度な厚みを与えています。

次に麺を食べてみると、灰色掛かった中細麺が若干硬めに茹でられていて、靱やかな弾力と灰分を含んだ小麦の風味を極めて見事に兼ね備えています。

多加水麺と低加水麺の良い部分だけが高い次元で両立されていて、麺打ちの達人と呼ばれる「上野信広」氏の職人技が冴え渡る芸術的な仕上がりです。

そして、表面がザラ付いた麺にはスープが潤沢に絡み込み、噛み締めるとスープの酸味と塩味が背景と化す事で麺の甘味が舌に一際鮮明に伝わります。

次にチャーシューを食べてみると、低温で仕上げた豚肩ロースは若干厚めに切られていて、一方軟骨辺りと思しき角煮は一口サイズに切られています。

豚肩ロースは極軽めに味付けされていて、噛み締めると歯応えに肉質の弾力を感じると共に、赤身の旨味や脂身の甘味が舌に至って素直に伝わります。

一方、角煮は蕩けるほど柔らかく煮込まれていて、噛み締めると滲み出た甘辛な醤油ダレの風味と共に豚のコラーゲンの甘味が舌に存分に伝わります。

食べ終えた感想ですが、ラーメンでありながらも麺が主役を担っていて、麺打ちの達人の技量が存分に発揮された独創的でいて素晴らしい一品でした。

立地的に頻繁な訪問は難しいものの、今後も機会があれば訪れて他のメニューを是非試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

2024/09/21 更新

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