カトラリー・ド・メンチカツさんが投稿したJULIA(東京/恵比寿)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

Sake And The Gohan

メッセージを送る

カトラリー・ド・メンチカツ (30代後半・女性・東京都) 認証済

この口コミは、カトラリー・ド・メンチカツさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

移転JULIA恵比寿、代官山/イノベーティブ

3

  • 夜の点数:4.8

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
3回目

2018/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

ただただ、ノンアルコールを飲むのみ。

3回目の訪問です。

年内でお店を閉められると聞いて、慌てて伺いました。
以前、つくばでお店を出されていたそうなので縁がある皆様とご一緒させて頂きました。

毎月変わられるお料理は今回も
ウキウキ、ワクワク、らんらんらん(*´∇`*)
と楽しみにしていたのに風邪を引いてしまい、
味わう事に集中出来ず。。。orz

ワインのペアリングも途中からノンアルコールに変えて頂きました(^-^;
オリジナルのティーペアリングも
こんな時だからこそ、楽しめるのでしょう(笑)

けど、意地でコースは間食w
ボヤける味覚でも十分、美味しさが伝わります。
はぁ、リベンジしたい(。´Д⊂)

朗報は、閉店ではなく来年4月、青山に移転されるそうです。
しかも2月にはニューヨークでポップアップの店舗を出されるそうです!!

しかし、出来たらもう一度年内には行きたいです。
体調には気を付けましょう。。。

2018/10/28 更新

2回目

2018/07 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

例えるならば、夏の麦茶。

季節は巡り新緑がいつの間にか濃い緑に変わり、出番が少なかった雨傘は日傘へと変わりました。
季節が巡る楽しみは花鳥風月とレストランのコースにあると私は思います。
お気に入りのお店にまた訪問する時、新規のお店にお邪魔する時には無いワクワク感が坂を登る足取りを軽くさせます。
おかませのコースにペアリングを付けました。

*鯵のタルト
口に含んだ瞬間に感じる柚子の爽やかな香りがすぅっと暑さで失せた食欲を刺激します。
パイの部分は青海苔が練り込まれているのでしょうか。聞き忘れてしまったのが後悔。
さくさくと軽いのでクラッカーのような食感です。
鯵は臭みが無くオシャレな、なめろう。とう感じでしょうか。合わせるのはイタリアのスプマンテの『プロセッコ』でした。


*つぶ貝のマリネ
 目にも涼しげな一品がやって来ました。
炙ったつぶ貝をマリネして1日置き、丘ひじきの海草類と貝の中に盛られています。
ペアリングは山口県の日本酒の『長門峡』 です。
香りがサイダーの様な甘さを感じますが、口当たりが良く夏に飲みたい日本酒ですね。
上に掛かるのは煎り酒と梅干しを煮詰めたものをジュレにしたソースです。
まず、ソースだけで頂くと梅干しの酸味から出汁やみりんのような風味に変わり、思わず日本酒のグラスにてを伸ばしました。
つぶ貝のコリコリした身を噛めば、広がる磯の香りが瞼の裏に遠い海を写し出させます。
かつて、千利休は夏の暑いお茶席で釜の蓋を置く、蓋置きが無い事に気が付き、急遽代理でサザエの貝殻を置いたそうです。
しかしどうでしょう、客人はそのサザエから海の青さや波の音を思い出し、涼を感じたそうな。
それ以降、夏のお茶席では栄螺の殻を象った蓋置きが使われるようになったと聞きます。
そんな小話を思い出させるシェフの遊び心ある、おもてなしに涼を感じます。

*甘エビと桃のタルタルと海老のフリット
白桃の甘さ、甘エビのプリっとした歯応えから揚げたトルティーヤの香ばしさ、最後にタイムの香りが見事に時間差で現れて来ます。
指で摘まんで一口で頬張れば、味と香りの層が織り成してる事に驚かされます。
海老の頭のフリットの味を忘れるほど、美味しかったです(笑)
ペアリングの『Cave d'Occi みつばち Chenin Blanc』
は新潟のワインです。
新潟のワインって中々聞きませんし、新潟でシャトーがある事も驚きました。
香りはまさしくアカシアの蜂蜜です。
味わいは想像よりもさっぱりして、ほのかにレモネードのようだと思いました。

個人的にはエスニックのお料理を合わせてみたいです。ミツバチのエチケットが可愛らしいです。

*スライダー
スペシャリテのバーベキューポークと林檎のスライダーです。
毎日、店舗で焼かれたバンズに柔らかく煮込まれたポークとリンゴが挟まれています。
この美味しさを思い出してレビューを書く今でも生唾を飲み込んでしまいます。
肉汁の飛び出しに注意しながら、がぶりっ。
ほのかに小麦粉の甘さを含んだもっちりした
バンズから、溢れだすスモーキーな香りと、
肉汁、肉汁肉汁。。。
浸すらモグモグ。。。
この幸福感に言葉なんて必要ありません。お皿に溢れた肉汁をまたバンズに吸わせ、指に付いた肉汁も舐めてしまうくらい、このスライダーには人を虜にしてしまいます。
「お行儀」なんて言葉は忘れてしまいました。
「あぁ、これが食べたかった。」
初めて頂いたもっと前よりも、小さい子供の頃からこの味を知っていた感覚に包まれます。
昔に良く遊んでいたのに、しまった場所を忘れた
おもちゃ箱を偶然発見したような、
心の奥でじんわりと、優しい気持で満たされて行くのが良く分かります。


*マグロのカツレツ
スプーンを入れればサクッとマグロの身の柔らかさと繊維が少ない事が手から伝わります。
焦がしバターのソースはレモンの香りが印象的でした。添えられたクレソンと山葵菜のほろ苦さが味の変化を楽しませてくれますが、前回のお魚料理のレベルが高すぎたので、個人的には少し残念でした。

*フォアグラのクランブル
もう一つのスペシャリテは凍らせた丸いフォアグラのテリーヌの中にカリっとしたナッツの歯応えと、まぶされたクランベリーのパウダーの甘酸っぱさが楽しいです。前回は5月頃に頂いたので口の中に入れて、ゆっくり溶かしながら頂きましたが、今回は口に入れた瞬間にから柔らかく溶けて行きます。季節によって同じ物でも楽しみ方が違うのはまた訪れたくなる理由の一つでしょう。

*ラムのロースト
メインのラムはアルゼンチンのガーリックとハーブが香るチミチュリソースと、とうもろこしのピューレで
頂きます。
このラムの焼き加減がまた、絶品でした。
柔らかにナイフが入る赤身は羊の臭みは無く、鼻に抜ける香りがラム好きにはたまりません。
そして、脂身に付けられた黄金色のカリっとした焼き目は甘味一層を閉じ込め、赤身と同じ一つの肉塊である事を忘れさせるほど、口の中に旨味が広がります。
ペアリングで出して頂いたのはワイルドな香りとビオワイン独特の果実味を感じる南アフリカ、「ラム・ピノタージュ」でした。

*TKG~ガパオ風~
名物であるTKGはタイ料理のガパオ風に変わっていました。豚ひき肉が一つ一つしっかりした肉汁を感じます。スパイシーながらも少し甘味をかんじる優しい味付けは下手なタイ料理屋さんよりも、はるかに美味しいです(笑)
卵の黄身は濃厚で、全体の味をマイルドにしてくれます。

*クレームアンジュ
1人1人、違うものが出されるデザート。私には、ふんわりと軽いチーズのムースが運ばれました。お腹いっぱいでも、ペロリと頂きました。

JULIAさんのお料理は六本木の「le sputnik」さんの『薔薇ビーツとフォアグラ』や、駒場東大前の「TSU・SHI・MI」さんの、『皿の上で狂喜乱舞する小さな巨人たち』で出された乙女心を見事に擽られ、そのあまりの美しさにうっとりするようなスペシャリテや液体窒素を使った様な派手な演出はございません。
上記の2つのフレンチは私にとって、共に思い入れがある特別な日に是非お邪魔したいお店ですが、何度も足を運びたいのは間違いなく『JULIA』さんでしょう。
お料理はカメラのレンズを通して味わう物ではありません。
インスタのギャラリーを飾る物でもありません。

生きる源であり、大切な誰かと共に過ごす特別な時間でありもあります。
そして、背伸びをし過ぎた日々に疲れた時に人はまた懐かしさを求めるでしょう。
シェフのnaoさんが作り出すお料理には昔、母が作ってくれたような温もりが専念された味の中にひっそりと隠れています。
「ただいま、また来ちゃいました。」
ソムリエのご主人とお二人、そしてご家族の愛が溢れるお店に、そう言いながら再訪出来る日に思いを馳せてしまいます。

人の心はエアーズロックの様な分厚いフォアグラでも、十二単のように織り重なるトリュフによって満たされるのではありません。
「大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです。」
そんなマザーテレサの言葉を思い出すようなお店です。
ご馳走様でした。

2018/07/25 更新

1回目

2018/05 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

少年時代。

坂を上がった上。
「ここは何屋さんかしら?」
ガラス張りのお店は恵比寿の街の名に恥じない、
スタイリッシュな佇まいでした。
温かいキャンドルの光と、天井を走る巨木の枝、
ワイングラスがぎっしり納められたアンティーク調のカップボード。妙な居心地の良さを感じます。
友人の誕生日に予約させていただきました。
ワインとのペアリングコースです。

スタートは
・エビのパウダーを纏ったキスのフリット
っん?エビフライ?と見間違うフォルムでこのお店に引き付けられました。サックリ、ホク、ホロっとした食感と主張し過ぎない海老の香りが良い塩梅です。
・豚肉のスライダー
『JULIA』と押されたバンズを見た瞬間、可愛い~。と声を出してしまいました。ころんと掌サイズのハンバーガーは躊躇う事無く、大口を開けていただきましょう。
そうすれば、もっちりしたバンズからBBQ味の煮込まれたポークの旨味がジュワーっと口いっぱいに広がります。しゃきしゃきした爽やかなリンゴが心地よいです。
手作りのバンズは昔、家で母が焼いてくれたような味がしました。比べ物にならないくらい、こちらの方が美味しいですが(笑)
例えるのならば「愛情」の味でしょうか。
ハンバーガーを家で手作りする母の優しさが思い出されるような一品でした。
・魚のソテー、グリーンピースとクリームのソース
お魚の種類は忘れました笑
今回頂いたコースで一番、お気に入りです。スープ状のソースを飲み干すほど、美味しいのです!!
魚介類の旨味と下に敷かれたグリーンピースの
甘味、「なんだっけ、この味知ってる。」
シチュー?、グラタン?どこか懐かしく、記憶を
辿れば大好きなあのスープが浮かび上がりました。
「クラムチャウダーだ!」
そう、そう、それだ。
こちらのお料理全てに共通しますが、どこか懐かさが隠されています。彩り豊かな盛り付けでは無く、シンプルながらも上品な盛り付け、斬新な食材組み合わせながらも安心感のある味わいは、お腹だけで無く、心も満たしてくれます。
・フォアグラのクランブル
くちに含み、ゆっくりとアイス状のクランブルを
溶かしながら堪能しました。フォアグラの濃厚さがまぶされたラズベリーの甘酸っぱさにより引き立たされながらも、さっぱりとさせてくれます。

コース全体、パイや梅を使ったソース、半分をカトラリーを使わず手掴みで頂くスタイルは
「大人のためのマクド○ルド」と感じました(笑)

合わせて頂いたワインはご主人の地元、茨城県のマスカットベリーA種や、オレンジワイン、シードルなど重すぎず、新しい発見があるものばかりでした。
そして何より、お店に飾られたご両親の写真。
詳しいエピソードはHPをご覧下さいませ。
すっかり、緩みきった涙腺が本領を発揮します笑
恵比寿駅を降りて、足早に通り行く人波を
かき分けた、坂を上がった上。
笑顔が素敵なご夫妻が出迎えてくれる、
スタイリッシュなオシャレなお店。
しかし、そこで戴ける絶品のお料理の隠し味は
じんわりと温かな「愛」でした。
人間の味覚は不思議で、どんな高価な物よりも
「美味しい」と感じる隠し味はまさしく、
『愛情』なのでしょう。
そんなお店に出逢えました。
ご馳走さまでした。

2018/07/25 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ