3回
2018/07 訪問
UmarEATS
2回目の訪問。
って言うよりも、お弁当のテイクアウトです。
先月伺わせて頂いた感動が忘れられず、お弁当を注文して渋谷にある大好きな持ち込みOKの「壺の中」さんで美酒と共に楽しみました。
ほくほくしながら、紺碧の袋からお弁当を取り出してまず驚いたのはその重量です。
「おもっ!!」
少し大きい長財布ほどのお弁当の重みは木箱をまるで漆塗りの重箱に見させるほど、重いのです。
一リットルの牛乳ほどあるぐらいです。
下町の名店『やげんぼり』さんの袋山椒にまた、口許が緩みます。
ふぅー、と一呼吸して
「えいっ!」と蓋を開けるときれいに並んだ、かしわ、つくね、白玉、ししとう、椎茸。龍安寺の石庭のように敷き詰められた、そぼろご飯。
先日お伺いした日が脳裏をかけ、108つの煩悩全てが「食欲」に支配されて行きます。
話が尽きないハズの女子5人、だだ、ひたすら黙って、食べる食べる。
かしわは焼き立てよりも、少しさっぱりとし、決して硬くはありませんが引き締まった食感でした。噛むと溢れだす「鶏の旨味」とほんのり薫る炭が更に言葉を失わせます。
この瞬間、話す口の動きさえ煩わしい。
つくねは冷えると独特のパサパサ感は
ありませんが、やはり出来立てが美味しいです(笑)
そぼろご飯は上品に煮込まれて、
鶏とお出汁の味が良くわかります。
ご飯は冷めてもふっくらとして、お肉に良く合います。
何より、敷かれている刻み海苔の香り高い事、高い事。僅かでも手を抜かない職人技に脱帽しかありません。
どれも出来立てとは違った美味しさがありました。
鳥しきさんに行った時はやはり感動します。だから、この感動を家族や大事な人にも味わって欲しい。このお弁当をテイクアウトして行く方は皆様それぞれ、優しい気持ちなんでしょうね。近日にまた実家に買って帰ろうと思いました。
小宇宙がこのお弁当の中に詰まっています。
『どれを食べても、一番美味しいモノは分からない。』
そして、我只、美味を知る。
ご馳走さまでした。
2018/07/07 更新
2018/06 訪問
水滴石穿 ドリカム焼鳥
「うわはぁぁぁぁあ」
目黒に向かうタクシーの車中、
鳴り出したスマホをあまりもの歓喜に
落としそうになりました。
どうやって、電話に出るんだっけ?
軽い、パニックです。
それほど、嬉しいのです!!
電話を無事に受けて、目黒駅周辺で諦め半分、
期待半分で飲むつもりが目的地は定められました。
そう、日本一の焼鳥「鳥しき」さんに変更です。
「ぅんてんしゅしゃんっ!!住所どぇいいですかぁぁぁ!!!」(運転手さん住所でいいですか?)
私がかつてこちらにお邪魔させて貰ったのは約7年前、まだこちらのお店の価値も知らない小娘の時にご一緒させて頂く機会がありました。○貴族ぐらいしか行った事が無いような時だったので、初めて尽くしの絶品の焼鳥にすっかり虜になりましたが、社会人になり自分で行きたくても予約の電話なんて繋がった試しがありません。
当日にお電話しても待ちの順番もいっぱいだったりでしたので、7年越しの夢が叶いました。
おまかせでスタートです。
・ささみ
まるで印象派の絵画のような、柔らかい色彩。
この火入れが神業である事を全五感から
教えてくれます。山葵が一層、お肉の甘味を
引き立たせます。
あぁ、泣きそうになるくらい美味しい。
・砂肝
口に入れた瞬間、目を見開きました。さっくりとした歯応えから溢れだす旨味が口いっぱいに広がります。今まで食べた中で一番の砂肝です。
・血肝
全く臭みがなく、ねっとりとした濃厚な味わいながら、しっかりした風味は7年前、レバーが苦手だった私をレバー大好き内臓女に変えた一品です。レバーが苦手な友人も感動しています。もう、唸るしかありません。
・白玉
赤ちゃんのほっぺのような、柔らかい弾力と蜜を含んだ焼き芋のような、黄身。
不器用な私はぜったいに殻を綺麗に剥ける自信がありません(笑)
それほど、繊細で柔らかいのです。
かなりの本数を頂いて、親子丼とそぼろ丼をシェアしました。
お酒はビールから、すっきりとした黒龍、白のボトルで甲州の「祝」を合わせました。
「祝」はすっきりとした風味で和食に良く合います。
日本で一番の焼鳥屋さんは、すなわち世界で一番の焼鳥屋さんとも言えるでしょう。
ご主人は手際よく焼きを担当しながらもカウンターの隅々まで目を配らせます。そして、お弟子さんに丁寧に説明する姿には人としても頭が下がります。
遅くまで対応して下さり、帰り際、見送って頂いたお弟子さんは私達が見えなくなるまで深々とお辞儀をしてくれました。
焼鳥が絶品なのは火を見るよりも明らかですが、このお店の魅力は語りきれません。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
超、超、超大人気店ながら全く傲らないご主人に教えられました。
お腹いっぱい、ワンピースで行って良かった~.
「見て見て、身籠ったw」
友人、苦笑(笑)
鳥一羽分、食べたような気がします。
2018/06/14 更新
柳の下の2回目の『鳥しき』さんです。
お盆休みで東京に人が少なかったのか、21時半位に席が空いたお電話を頂き「いよっ、待っていました!!」と成田家登場並みの掛け声を心で叫び、5分で駆けつけました。
「御馳走」の本来の成り立ちとは違いますが、美味しい物の為ならば走り回ります(笑)
今回もお任せコースです。
*ささみ
私は勝手に『ルドンのささみ』と呼んでいます。その色彩は鮮やかな絵画の様です。ここまで絶妙な火入れはやはり、『鳥しき』さんしか出来ません。
*かしわ
噛めば広がる旨味、肉汁が口いっぱいに広がります。
口からこの肉汁に溺れたい。
すみません、ビールお代わりお願いします(笑)
*ちょうちん
前回、頂けなかったちょうちん。半熟の卵黄が弾け、濃厚な味わいから臭みでは無く、内臓独特のコクに変化します。
*はつ
開かれていない、丸々としたハツはぷりぷりとした歯応えが鮮度と、焼きの技に魅せられます。
*血肝
ふんわりした食感から、タレの甘味がレバーの旨味を引き立てます。レバーが苦手な友人もこのレバーは絶賛していました。
*つくね
しっかりとした食べ応えがあるつくねです。山椒を少し付けると味がまた引き締まり、味の変化を楽しめますね。
えっと、他はあまり記憶がございませんw
きっと食べる事に集中したのでしょう。
(本当は飲み過ぎただけです。)
さすがに飲み歩き三軒目はキツイw
一度縁があれば、意外なくらい通えるものかしら?
いやいや、友人の日頃の行いに感謝すべきでしょう(笑)
今回も見事なまでの、ご主人の技、焼き場横の席だったので終始、拝見させていただきました。
また、お弟子さんが独立された『おみ乃』さんに行った事を告げると
「今後も二店共に宜しくお願いいたします。」
と、仰っていただきました。
今回もですが、お弟子さんに指導されるご主人の姿には学ばせて頂く物が多くございました。
両親にお土産を持ち帰り、満たされたお腹と心を抱え、タクシーで爆睡し焼鳥の夢を見たような、見なかったような。。。
ご馳走さまでした。
また是非、お邪魔させて頂きます。