カトラリー・ド・メンチカツさんが投稿したコルク(東京/表参道)の口コミ詳細

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Sake And The Gohan

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カトラリー・ド・メンチカツ (30代後半・女性・東京都) 認証済

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コルク表参道、外苑前、乃木坂/ビストロ、フレンチ、ワインバー

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2018/07 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

ビストロクエスト

南青山。
その響きは、専念されたセレクトショップ、芸能人が足しげく通うサロン、雑誌の1ページを彷彿とさせるデザイナーズのスタイリッシュな建物が立ち並ぶ一等地の名前に恥じない気品を感じます。
そこにキョロキョロ、絶対迷うからわざわざ、タクシーで来たはずなのに『隠れ家風オシャレダンジョン』から抜け出せず、スマホとにらめっこする女子独りがおりました。
住宅が並ぶ、表通りから入った所にそのお店はありました。
新鋭フレンチの風雲児で有りながら、コスパ最高の優良店『L'AS』さんの姉妹店『CORK』さんにお邪魔させて頂きました。

昔から、ワインのコルクを抜く瞬間の「パポッン」と鳴る、封印から解かれるような音に瓶の注ぎ口以上に膨れ上がったコルクの、その姿。
立ち上がる香りと共に、まるで長きに渡って閉じ込められていた青い魔神がボトルから現れて私のお願いを3つ聞いてくれる様な、そんな妄想をしてしまうのです。
魔法のワインボトルはここにあります。と言えるような、暖色の光に包まれた店内のコの字のカウンターさえ、まるで魔法の儀式が始まるようで、気持ちが高まって行くのが分かります。

シャンパンを含む4種のワインペアリングが付いたCORKコースに『L'AS』のスペシャリテ「フォアグラのクリスピーサンド」を追加で頂きました。
お料理が主体では無く、ワインをチョイスして、それに合わせた料理を出すのがCORKさんの特徴でしょう。

ワインの魔法に掛けられたお料理のワルツが華やかなステップを踏み始めます。
マグナムボトルから注がれるシャンパンに合わせるのは
*スリースプーンのアミューズ
「3つのお願い」はスプーンの上で完成されていたのですね。
手前からフランスのキッシュをイメージしたバターの香り高いもの、日本のお寿司をイメージしたもの。少し芯が残るシャリは噛めばお米の甘さが引き立ちます。何より感動したのは添えられたマグロの口どけの良さです。すっと、味わいだけを残した淡雪のようなマグロ。美味しいからこそお寿司と呼ぶよりも、「シャリのアミューズ」と分類したくなります。
一番奥は、ドイツをイメージした豚のリエット。ザワークラウトが印象でした。シャンパンよりも、重めの白が飲みたいです(笑)

*フォアグラのクリスピーサンド
何度、このスペシャリテを食べたいと夢に見たのでしょうか。合わせるのはタスマニアの甘口ワインです。

ワクワクしながら待っていると袋に入れられた小判ほどのフォアグラさんがやってきました。
「破く」という行為は何故こんなに官能的で欲を掻き立てるのでしょうか。
もちろん、食欲ですが(笑)
クレープの生地をカリカリに焼いたような薄いゴーフルに挟まれ、周りは赤ワインのゼリーに薄く彩られております。

がぶり。
甘酸っぱい香りからすぐに口いっぱいに広がるクリーミーな舌触り。
それはまるで生クリームと卵黄をたっぷり使ったプリンのように、すぅーと滑らかに消えて行きます。その完成された味を前に、人はただ黙って目を閉じて今までの人生で何故、このフォアグラサンドに出逢わなかったのかを悔やみ、そして出逢えた歓びを噛み締めるでしょう。

濃厚な風味を中に閉じ込められたワインのコンフィチュールがより引き立たせます。ペアリングの苺ジャムにも似たワインに手を伸ばせば、はぁぁぁ、幸せなため息しか出ません。

*インカの目覚めと蛸のガスパチョ仕立て
三種の白ワインから私が選んだのはスペイン、バスク地方の少し塩気がある、シトラスの香りが印象的なワインでした。
最初、ボトルを見たときに大好きな「アルザスかな?」と思いましたがなんとスペインとは。
青がキレイなボトルでした。
合わせるお料理は涼しげなグラスの中身に盛り付けられた、インカの目覚め、蛸、ズッキーニをスペインの冷たいスープ、ガスパチョをイメージした爽やかな一皿です。酸味がワインのほのかな塩気と合います。

続いてのワインはお任せの重たい、ニューヨークのワイナリーで作られたソーヴィニヨンブランの香りに似た白でした。
個人的には「樽が効いた日本酒」のような風味の印象です。
合わせるお料理は

*トリュフ薫るポレンタ
まずは、思いっきり深呼吸をして、芳しいトリュフの香りだけでワインを一口。
イタリアの田舎料理ポレンタは優しい甘味の中にも、とうもろこしの少し荒い食感と香りがまたワインに合います。上品過ぎないバランスが非常に優れた一品です。

コースも残すはメインディッシュ。ワインはモロッコ、北海道、ブルガリアの赤から一番重いブルガリアを選択。マヴルッドと言う、聞いた事も無い葡萄から作られたワインは重味ながらもフルーティーな後味です。
メインは

*仔牛のグリル
あれ、ラムかな?と思いましたが実は仔牛です。さっぱりと柔らかいのが特徴ですが、個人的にラムだったらどんなに美味しかっただろうと欲望が出てしまいます。
ラタトゥイユ風のトマトソースにヨーグルトベースのソースのコントラストが美しいです。そして、トッピングされたクミンに似たハーブは仔牛だと、さっぱりし過ぎて負けてしまいます。これだけが今回唯一、残念と思う所でした。

ニューワールドのワインを主に30種類ほど常備しているそうです。
なんと、フランスのワインは一本しか無いとか。
シャンパン一杯にプラス、三杯のワインペアリングコースは二杯を赤、白各3本の中から選ばせてくれます。
それによって、提供されるお料理が異なってくるので、お友達や恋人とシェアしながら頂くのも楽しいですね。
ちなみに白は個人で、赤はグループで統一して選びます。それと、その日のオススメワインとペアリングのお料理で構成されたコースはまるで、ロールプレイングゲームのような楽しさがありますね。
また是非足を運びたくなるお店である事は間違いありません。
けど、次は絶対に『L'AS』さんに行きます!!
ご馳走さまでした。


2018/07/14 更新

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