1回
2025/08 訪問
本場を超える味を博多で!驚きと遊び心が詰まった串揚げフルコース!
先付~サマートリュフのビシソワーズ~
先付~サマートリュフのビシソワーズ~
前菜~プロジェット仕立て(串)~
自家製イベリコ豚の生ハムとイチジク マスカルポーネソース
福岡県産天然鰻ごはん
五島あら刺とイクラとウニ・地鶏のカラスミ
自家製ロースハムとかいわれ
新さんま柚庵焼 トマトソースのせ
新銀杏
水前寺菜としめじの海苔巻き 水前寺菜の出汁から作ったジュレ
沖縄車海老
新さんま 肝とカカオのソース
宮崎牛シャトーブリアン
対馬ほんまぐろ塩昆布あげ
地蛸の旨煮オクラソース
半熟うずらの卵三大珍味のせ
串やすめ 松茸
白甘鯛鱗揚げ
唐津黒鮑の酒蒸し
地鶏とポルチーニ
霧島無菌豚
野菜スティック
野菜スティックに合わせるお塩や白醤油
卵かけご飯
卵かけご飯
チーズ盛り合わせ
チーズ盛り合わせ
チーズ盛り合わせ
チーズ盛り合わせ
チーズ盛り合わせ
チーズ盛り合わせ
チーズ盛り合わせ
店内
店内
メニュー
外観
串揚げ・大阪料理 キュイジーヌ・ド・オオサカ 福岡市警固店
2025/10/30
キュイジーヌドオオサカマネージャー大重です。
この度はご来店誠にありがとうございます。
そして素敵なお写真と口コミ投稿も重ねて御礼申し上げます。
スタッフ一同もっと伸びしろを追求し、更に素敵な空間のおもてなしができるよう
日々精進してまいります。
是非またのご来店を心よりお待ちしております。
2025/08/31 更新
福岡市地下鉄七隈線「薬院大通駅」から徒歩7分ほど「串揚げ・大阪料理 キュイジーヌ・ド・オオサカ」にうかがいました。
本場大阪の名店で修行を積んだ料理人とソムリエが手がける、大阪料理と串揚げ、ワインのお店です。
【店舗】
福岡市中央区・警固エリアの中心部。 飲食店が立ち並ぶ一角に店を構えます。
外観は木目調の扉と白壁にシンプルなロゴが浮かび上がり、柔らかな光に照らされると一段と洗練された印象に。 賑やかな通りの中にあって、まるで都会の喧騒から切り離された隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。
店内は右手にカウンター、左手にテーブル席が並び、全体的に落ち着いたトーンのインテリア。 オレンジ色の柔らかな照明が空間を包み、リラックスした時間を演出してくれます。
特に印象的だったのは、カウンター越しにシェフが一皿一皿を丁寧に仕上げる姿。 店員さんが目の前のお客さんに寄り添うようにメニューを説明する様子も見られ、ただ食事をするだけでなく「料理を共に楽しむ場」としての温かさを感じました。
【メニュー】
基本はコース料理のみの展開。 価格は5,500円から12,000円まで用意されており、食材や構成によって選べる仕組みです。
季節の旬素材を活かし、料理ごとにワインやシャンパーニュとのペアリングも楽しめるのが魅力。
シャンパーニュのリストも充実しており、シャルル・ド・ガイヤールやヴーヴ・クリコといった王道から、ヴィンテージものまで幅広くラインナップ。 「料理を味わう」だけではなく、「ワインと料理の調和を体験する」ことに力を入れているのが伝わってきます。
【オーダー】
季節のお料理と厳選串揚げのコース…¥12,000
■先付~サマートリュフのビシソワーズ~
コースの幕開けは、サマートリュフをあしらった冷製ビシソワーズ。
ひと口含むと、じゃがいもの優しい甘みが舌に広がり、驚くほどなめらかな口当たり。
その後にふわりと立ちのぼるトリュフの芳醇な香りが、料理全体を贅沢な印象へと引き上げてくれます。
冷たいスープでありながら、どこか温もりを感じさせるような一品でした。
■前菜~プロジェット仕立て(串)~
黒い石板の上に並べられた前菜の数々は、まるで小さなアートピース。
一品ごとに全く異なる表情を見せ、見ているだけでも心が躍る盛り付けです。
・自家製イベリコ豚の生ハムとイチジク マスカルポーネソース
塩気のある生ハムと甘いイチジク、そこにマスカルポーネのまろやかさが加わり、絶妙な三重奏。
特に印象的だった一串です。
・福岡県産天然鰻ごはん
香ばしく焼かれた鰻がごはんにのり、ひと口で豊かな旨みが広がります。
地元食材を活かした力強い味わい。
・五島あら刺とイクラとウニ・地鶏のカラスミ
海と山の幸を一度に楽しめる贅沢な組み合わせ。旨みの重なりが奥深く、余韻まで華やか。
・自家製ロースハムとかいわれ
シンプルながら素材の旨みを感じる一串。
瑞々しいかいわれがロースハムの香ばしさを引き立てます。
・新さんま柚庵焼 トマトソースのせ
秋の味覚・新さんまを柚庵焼に仕立て、爽やかなトマトソースで軽やかに。
和と洋が交差する一品。
・新銀杏
ホクホクとした食感にほのかな苦みがアクセント。
秋の訪れを告げる味わいです。
・水前寺菜としめじの海苔巻き 水前寺菜の出汁から作ったジュレ
さっぱりと仕立てられた二品は、前菜全体を優しくまとめ上げます。
■串揚げ
・沖縄車海老
串揚げの第一弾は、存在感抜群の「沖縄車海老」。
衣は軽やかに揚がり、噛んだ瞬間にプリッと弾ける身の食感。
海老の旨みが口いっぱいに広がります。
頭の部分は香ばしく仕上げられており、殻ごといただけば香り高い海老の風味が楽しめます。
そのままでも十分美味しいですが、レモンをひと搾りすると爽やかさが加わり、より一層軽やかな印象に。
串揚げのスタートから大満足。これから続く展開への期待感を一気に高めてくれる一串でした。
・新さんま 肝とカカオのソース
続いて供されたのは秋の味覚・新さんま。
薄衣でさっと揚げられ、身はみずみずしさを残した絶妙な火入れ。
合わせられているのは、さんまの肝とカカオを合わせた特製ソース。 「カカオ?」と最初は意外に感じますが、苦味とほのかな甘みが肝の濃厚さを包み込み、不思議なほど調和します。
さらに上に添えられたミョウガの爽やかな香りがアクセントとなり、余韻を軽やかにまとめてくれる一串でした。
・宮崎牛シャトーブリアン
串揚げの中盤で登場したのは、贅沢の極み「宮崎牛シャトーブリアン」。
衣の中から顔を覗かせるのは、きめ細やかで美しい赤身。
ひと口かじれば、とろけるように柔らかい肉質が広がります。
脂の甘みは上品で重さを感じさせず、大根おろしポン酢が爽やかに全体をまとめ上げることで、後味は驚くほど軽やか。
高級部位でありながら、串揚げという形にすることで親しみやすさも加わり、記憶に残る一品でした。
・対馬ほんまぐろ塩昆布あげ
続いて登場したのは、まるで寿司のような佇まいの「対馬ほんまぐろ 塩昆布あげ」。
思わず「お寿司?」と声に出てしまうほど、串揚げの枠を超えた美しい仕上がりです。
口に運ぶと、濃厚な脂が舌の上でとろけ、しっとりとしたまぐろ本来の食感をしっかりと残しています。 そこに塩昆布の程よい塩味が重なり、旨みを引き締めながら奥行きを与えてくれるバランス感。
和と揚げ物の技法が絶妙に融合した、意表を突く一串でした。
・地蛸の旨煮オクラソース
次に登場したのは「地蛸の旨煮」。
ひと口噛むごとに、蛸のコリコリと心地よい食感が広がり、旨みがじんわりと滲み出します。
上からかけられたオクラソースが爽やかさを添え、濃厚な蛸の旨みを軽やかにまとめてくれるバランスの良い仕立て。
揚げ物でありながらも後味がすっきりとしており、コースの流れに心地よい変化を与えてくれる一串でした。
・半熟うずらの卵三大珍味のせ
贅沢の極みともいえる一串。
半熟に仕上げられたうずらの卵に、キャビア・トリュフ・フォアグラという世界三大珍味がのせられています。
ぷるんと弾力のある白身の中から、ひと口噛めば濃厚な黄身がとろりとあふれ出す。 そこに三大珍味が加わることで、塩味・香り・コクが幾重にも重なり、贅沢な余韻を長く残してくれます。
串揚げというカジュアルな形でありながら、味わいは極めて華やか。 コースの中でも特に印象深い一品でした。
・串やすめ 松茸
コースの合間に供されたのは、香り高い松茸。
炭火で軽く炙られた松茸は、口に含むと豊かな香りがふわりと広がります。
印象的なのは、プレートそのものが岩塩になっていること。 松茸を軽くこすりつけるようにしていただくと、塩味が旨みを引き立て、素材本来の味わいが際立ちます。
仕上げにかぼすを絞れば、さっぱりとした酸味が加わり、次の串への期待を高める清涼感ある一皿でした。
・白甘鯛鱗揚げ
目にも楽しい可愛らしい一串。
ふわりと柔らかな白甘鯛の身に、パリパリと香ばしい鱗をまとわせて揚げられています。
口に入れると、繊細で上品な白身の旨みが広がり、鱗の軽快な食感がアクセントとなって調和。
素材の持つ優美さを損なわず、むしろ引き立てる丁寧な仕立てに感心させられる一品でした。
・唐津黒鮑の酒蒸し
コースの終盤にふさわしい、贅沢な一串。
唐津産の黒鮑をじっくりと酒蒸しにすることで、身はブリンブリンとした弾力を残しつつ、旨みをぎゅっと閉じ込めています。
合わせていただくのは、濃厚でほんのりと苦みを含む肝ソース。 鮑の磯の香りと相まって、深みのある大人の味わいを演出してくれます。
滋味豊かな鮑を存分に楽しめる、記憶に残る一品でした。
・地鶏とポルチーニ
締めに近づく頃に登場したのは「地鶏とポルチーニ」。
しっかりとした弾力を持ちながらもジューシーな地鶏の旨み。 そこに重なるポルチーニの芳醇な香りが広がり、秋を感じさせる深い味わいを演出してくれます。
シンプルながらも素材の魅力を最大限に引き出した仕立てで、口の中に広がる香りと旨みの余韻が印象的な一串でした。
・霧島無菌豚
ラストを飾ったのは「霧島無菌豚」。
「最後に豚?」と一瞬意外に思いましたが、ひと口いただけば納得。
脂身は甘みが強く、それでいてまったくしつこさを感じさせません。
雑味や臭みがなく、すっきりとした旨みが広がり、余韻も軽やか。
コースを締めくくるにふさわしい、気持ちよい満足感を残す一串でした。
■野菜スティック
串揚げと一緒にいただいたのが、瑞々しい野菜スティック。
「ただの野菜」と侮ることなかれ。
ひと口いただけば驚くほどの甘みと新鮮さに、思わず箸が止まらなくなります。
特にミニトマトは、果実のようにフルーティーな甘さで印象的。 胡瓜や茄子もみずみずしく、素材そのものの持ち味を堪能できます。
添えられた塩や白醤油で味を変化させれば、さらに奥行きのある楽しみ方に。
串揚げの合間に口をリフレッシュさせてくれる名脇役でした。
■卵かけご飯
ご飯ものは卵かけご飯・欧風カレー・素麺の3種類から選択可能。 迷った末に選んだのは「卵かけご飯」。
黄金色の器に盛られたのは、釜揚げしらすをたっぷりとのせたご飯。 その上に半熟に揚げられた卵黄が鎮座し、さらに紫蘇の花が彩りを添えています。
スプーンで卵を崩すと、黄身がとろりと広がり、ご飯としらすを優しく包み込みます。 釜揚げしらすの塩味と黄身の濃厚なコクが絶妙に絡み合い、最後まで飽きのこない味わい。
見た目の華やかさと食べ進める楽しさを兼ね備えた一皿でした。
■チーズ盛り合わせ
デザートは「桃のコンポート」か「チーズ盛り合わせ」から選択可能。 今回はチーズをセレクトしました。
青カビ、白カビ、ハード、ウォッシュなど、バリエーション豊かなラインナップ。 ドライフルーツやナッツと合わせていただくことで、それぞれのチーズの個性がより際立ちます。
ワイン好きにはたまらない〆であり、コース全体を大人の余韻で締めくくってくれる一皿でした。
【あとがき】
小さなお店だからこそできる、丁寧であたたかすぎる接客に心を奪われました。 そして供される一串一皿は、どれも驚きと発見に満ちています。
サマートリュフの香り立つビシソワーズから始まり、アートのように盛り付けられた串仕立ての前菜。 そして、沖縄車海老や宮崎牛シャトーブリアン、唐津黒鮑など、日本各地の旬と贅沢を凝縮した串揚げの数々。 揚げ物でありながら重さを感じさせない工夫が随所に施され、最後まで軽やかに楽しむことができました。
また、野菜スティックや松茸の串やすめといった一品が合間に挟まれることで、味覚にリズムが生まれ、コース全体が一本の物語のように流れていきます。 〆の卵かけご飯やチーズ盛り合わせに至るまで抜かりなく、最後の一瞬まで食の楽しみを与えてくれる構成は圧巻。
福岡で串揚げを楽しむなら、ここで間違いない。 料理の完成度とおもてなしの心が一体となった「キュイジーヌ・ド・オオサカ」で、忘れられない夜を過ごすことができました。
ごちそうさまでした。