2回
2023/11 訪問
タイ×和×中華を昇華させた、日本で最高峰のイノヴェーティブなタイ料理
定例女子グルメ会で訪問。
以前から行ってみたかったこちらのお店を私が予約!
タイ料理がとにかく好きなのと、
周りの友人からの評判が良かったので選びましたが、
結論から言うと、感激。
参加してくれた友達もみんな大絶賛。
タイ料理をベースに、和食や中華のエッセンスが取り入れられているのですが、
その調和と革新性が素晴らしいお料理の数々に圧倒され、虜になりました。
・毛蟹 あん肝 玉罚添
→なかなか手に入らない希少な雌の毛蟹。
カニは身も大きくて、豪華。
塩味のあるあん肝とあまーいとうもろこしのピューレを組み合わせたところがいきなり面白い。
シャンパンをボトルで頼んでおいて良かった。とっても合います。
・キンキ 蛤 オニテナガエビ 車海老 松茸
→新感覚のトムヤムクン。
松茸と、このトムヤムスープがこんなにも相性が良いなんて。
きのこや魚介は確かにトムヤムクンの具としてよく使われるけれど、
松茸、キンキ、ハマグリのチョイスに驚きと感動。
・河豚 朝天辣椒 八角 山椒
→この日のメニューの中で忘れられない味だったのがこちら。
ふぐは唐揚げにしてあり、激辛中華でよく使われる丸くて大きな朝天辣椒という唐辛子を始めとした香辛料で味付けされています。
もう、とにかくこのスパイス達の組み合わせが絶妙で、ドンピシャの好みの味でした。
隣りに座っていた食の趣味が一緒の親友ちゃんと、思わず顔を見合わせるレベルで美味しかった!
二人で感激。
食べ終わるのが名残惜しかったです。
・フカヒレ タイ薬膳
→お分かりになりますか?この大きな大きなフカヒレのサイズが。
調理前の状態のものを、ビアさんが見せてくれたのですが、とにかく巨大。
この状態から時間をかけてじっくり調理するからこそ出せるこの味。
すっぽん、鶏白湯、タイの薬膳スープが合わさった餡がこれまた絶品。
和食×中華×タイ料理のフュージョン。
・黒鮑 オースワン
→オースワンとは、タイ風牡蠣のお好み焼きですが、それの黒鮑バージョンです。
もう何なの~、一生高級食材が続くんですけど!嬉しすぎる~。
黄ニラも良い仕事をしていました。
・鱧 プラーヌンマナオ
→プラー(魚)+ヌン(蒸す)+マナオ(柑橘類)という意味で、
蒸した鱧にライムソースで味付けしたもの。
和食でよく鱧に梅を合わせることから着想したとのこと。
・和牛ナムトック キャビア
→衝撃的に食感が素晴らしかったハンバーグ。
54ヶ月飼育した近江牛のカイノミとサーロインを、石臼で粗挽きに。
それもかなりの粗さ。それが肉肉しくて、色々な食感を楽しめ、すごく良い。
さらに、キャビアがたっぷり乗っていて、ソースはタイ風味。
これも忘れらない一皿。美味しかったな~。
・マグロ
→ここで何と、山幸のマグロ!
発酵塩漬けたまごの卵黄と、たーっぷりのトリュフとともに。
そのへんの和食屋さんよりレベルの高いマグロ。仕入れすごいな~。
・カレー2種
→ここでしっかりタイ料理。
マッサマンカレーとグリーシカレーの二種を。
土鍋で炊いたジャスミンライスの香りが高く、幸せな気持ちに。
ホクホクの海老芋とマッサマンカレーの相性が良すぎて、
思わずお代わりを。
これだけでも商売ができる、専門店レベルで美味しいカレーでした。
・デザート
→ココナツと葛のお菓子、カノムピアックプーンと、ほうじ茶&ココナツのアイス。
象さんの可愛らしいティーポットで淹れていただくお茶とともに。
腹パンでしたが、しっかり完食。
素晴らしいコースでした!
ずっとずっと、屋台系ではない美味しいタイ料理を求めて来た旅が、これでやっと終わりそう!
正に好みなお店がここにありました。
ワインも豊富で、主に日本で購入したという器もうっとりする美しいものばかり。
繊細な心遣いが至るところに散りばめられた、素敵なお店でした。
ここは大切な人と来たいお店。
定期訪問させていただこうと思います!
2023/11/10 更新
日本で一番美味しいのではないかと思っているタイ料理レストラン(単純にタイ料理と呼ぶには独創的で失礼かもしれませんが)
お店の外までお出迎えの方がいらして、
おもてなしの心が嬉しい。
白木のカウンターに座ると、背後の棚にずらりと並ぶグラス、トレーに置かれた“PHILOSOPHY”のカード、そしてメニューブックには自分の名前が印字されていて、
何もかもが特別感じ
まずはビアさんから、木箱に入ったタイのハーブやスパイスのプレゼンテーション。
和食のようでいて常にタイを感じるフルコースは、「香り」を核に組み立てているのが伝わります。
ワインの提案も素晴らしく、泡はルイナール Blanc Singulier から。
珍しいブラックのボトルだなと思っていたら飲食店にしか卸さないものとのこと。
■第一部
・クンチェーナンプラー
→とろけるような牡丹海老の甘みを発酵青マンゴーの酸で締め、魚醤の旨みが輪郭を作ります。たっぷり乗っているのはボタンエビの卵。
タイらしい香りがお口の中で最後に残り、一皿目から見事でため息が出ます。
後から来るスパイス使いの技術。
・鱧と百合根
→こちらのお店のトムヤム●●が好き。今回は鱧。
クンは海老なので、トムヤムクンならぬ、トムヤム鱧(鱧のタイ語がわからない笑)
百合根のホクホク感がホッとします。
この時点で、ご一緒した美食家の友人がガッツリ心を掴まれていて、こんな素敵なお店を紹介してくれてありがとうと褒められ、予約した私の株が上がりました。
その後ももちろん感動の連続。
・鰻のポピアトート
→海うなぎの揚げ春巻き。湯葉の薄衣が軽くサクサク食感だから、タイ米・もち米・さつまいもで作ったクリーミーなソースとのコントラストが良い。
これも抜群に美味しかったな。
・オップウンセン
→特大のフカヒレを使ったオップウンセンは春雨との蒸し煮。
スッポンと鶏白湯が使われているので、身体に染み渡るような滋味深さ。
これは毎日でも食べたい薬膳料理。
とろみがあり、少し別添の黒酢を足すと最高に美味しい。
・黒鮑を合わせたパッタイ
→屋台料理のイメージがあるパッタイを和食に昇華させるとこうなるのか、と驚愕。
揚げた桜えび、濃厚な鮑の肝ソース、鮑はコリコリではなくフワフワ食感。
和の要素の取り入れ方のセンス、、、、すごい。
・太刀魚のミアン プラー
→エゴマに包まれた太刀魚を冬瓜のソースで。エゴマの実の食感が面白い。
キュウリやみょうがが爽やか。タイを感じる香辛料が使われていて、これも好きでした。
・近江牛と神戸ビーフ
→ラープといえばひき肉を野菜と一緒にいただくイメージですが、
美会風のラープは、ひき肉にするにはもったいないくらいの肉質の良さがわかる和牛のハンバーグスタイル。
キャビアがふんだんに使われていて、赤ワインと合せたい一皿。
■第二部 サムラップ・アーハーン・タイ
→今度は、タイの伝統的な食事の形式で、炊きたてのジャスミンライスと一緒に、複数の料理を楽しむ御膳スタイル
サムラップの楽しさを日本の素材で表現。
帆立のトムセープ
→ホタテのしんじょう入りの酸味のあるスープ。酸味と辛味を一番出汁がまとめてくれ、香りの余韻が澄んでいました。
黒さつま鶏のガイヤーン
→ローストチキンのようなものが朴葉焼きになっていて、ほのかな燻香が重なります。
パッパクブン・ファイデーン
→パックは空心菜、ファイデーンは赤い炎なので、空芯菜を強火で炒めたもの。
鱧 オースワン
→オースワンは牡蠣の卵とじですが、今回は牡蠣の代わりに、鱧のフライを卵とじに。
秋刀魚のグリーンカレー
→旬の秋刀魚をグリーンカレーで食べられるなんて。
デザート
→デザートは3種。カノムピアックプーンは、できたてアイス(パイナップルとジャスミン)。象の形の可愛いポットでお茶が提供されました。
タイ料理の個性を、日本の四季を感じる食材で再構築した革新的なのに安心感もあるお料理ばかり。
最後まで美味しく、感動しながら完走したフルコース。
ここまで整ったタイ×和のレストランは稀少。
次も大切な人を連れて確かめに来たい、最高のレストラン。