5回
2024/04 訪問
春のおもいで
4回目のこの日は、いままで行ったことがなかった法明寺鬼子母神堂を見学がてら、周囲をお散歩することにした。
午前中は曇り気味であるとの予報だったが、法明寺から昼頃到着予定でお店へ向かう途中急な俄雨に見舞われた。
貴方は
「傘を買ってくるから、ちょっと待っていて」
と言い残し、少し雨宿りができる建物前に立つわたしを残して走っていってしまった。
場所は霊園入り口付近で、周囲に人は殆どおらず、昼間なのにしぃんと静まり返ったその場所には雨の降る音だけが響いている。
10分以上待っていたであろうか、とても心細くなってきた頃に、ビニール傘を手にした貴方が見えた。
どうして傘を2本買ってきたのかと、少しだけ納得のいかないわたしをよそに貴方はお店へ足を向け、少し歩いてからわたしたちは「ウナパーク」へ到着する。
お店からは、鰻を焼く良い匂いが漂っていた。
毎回貴方はお店の予約をしてくれる時に「きも焼き、ひれ焼き」をオーダーしておいてくれるので、ビールを1本飲んでから日本酒にたどり着く頃にはこの素晴らしい焼き物が登場してくる。
これは本当においしい焼き物で、ビールよりも日本酒を所望したくなるし、すごく良いかおりの山椒をはらはらと振って口に含めばなんともしあわせの縮図のような気持ちに。
春にいただく鰻なら
もうこれ以外のお店はいらない
わたしにはもう ほかには
ラガー大瓶から
お通し的な
この肝串…
ほぐほぐして食べる
いつもながら、本当に善きかおり
あとはお酒をね
パリパリひれ串
ふんわり白焼き
ふっくらタレ焼き
幸せの縮図
空を見上げると
まるで雨のことなんてなかったかのような帰り際
あっっw w
鬼子母神横駄菓子屋
なにに しようかな
ぬこさん
きなこちゃん
はなちゃん 虹の橋へ
2024/09/05 更新
2023/04 訪問
また わたしは
またひとつ歳を重ねることに、抗うことはできないけれど
わたしを見つめる貴方のその眼に
いつまでも変わらないでいたいわたしがいる
4月のとある平日。
界隈は工事箇所が多数有り、お店へ向かうまでの道のりに鎮座するわんこを確認できなくてちょっと寂しく思ったりしながら
貴方に手を引かれてこちらまで。
もう語ることが無いくらい
訪れる度に幸せな鰻と酒を
この先も同じ様に時を重ね
貴方と時間を繰り返したい
こぷこぷこぷ
左はもずくの入ったさつま揚げ的なやつ?
この後全かっば除去
まずはお茶が配膳されます
ぐるぐる肝焼き
パリパリひれ焼き
善きかおりの山椒
ちょいほぐし なんてンまいの…
白焼きはワサビ
蒲焼き
卓上のアレコレ
つめたい酒
お重は満腹過ぎて…という貴方 おととしはお重も平らげていたわね
店内
入口水槽にいたチビ魚たち グッピーとのことです
そんな季節
ウナパーク
2023/05/10 更新
2022/04 訪問
その馨しいにおい
この日はわたしのお祝いの酒をと、貴方とこちらへ。
空は雲に覆われて雨が降りそうな色をしているけれど、こちらのお店をとても楽しみにしていたわたしの心は晴れやかだ。
霊園入り口のワンコを確認し、更に進んでお店まで。
昨年は一串ずつオーダーした肝焼きとひれ焼きを今年は2串ずつ予約していると言う貴方。
食べ切れるかちょっと心配になる。
静かな店内にはよい匂いが漂い、席に着いてビールを頼んだわたしたちの元に早々に届いた
あっ…
この…
すごく…
大きい…
このボリュームのある肝焼きとひれ焼き。
一串に鰻何匹分のそれが刺されているのか想像できないけれど、何十にも丁寧に巻かれて焼き上げられたそれは、本当においしくておいしくてわたしは大好きなんだ。
そしてこのお店のわたしが大好きなもうひとつは、素晴らしいかおりの山椒。
普段より山椒の「ぴりりと」がさほど得意ではないおんなであるが、こちらのお店のものはとても良いかおりで、肝焼きひれ焼きにサラサラと振りかけると互いの良さが絡まり合うように思う。
食べ盛りな貴方もさすがにこのボリュームには観念した様子で、この日はお重も丼も頼まずに白焼きで打ち止め。
日本酒を重ねてほろ酔いでお店を後にする。
わたしの隣にいる貴方のその馨しい匂いを胸いっぱいに吸って
わたしと貴方の四肢を絡めあって
それはわたしにとって、この上なく愛おしい記憶なんだ
2022/06/26 更新
2021/04 訪問
わたしは女である
♫ 大きな帆を立てて あなたの手を引いて
荒れ狂う波にもまれ 今すぐ風になりたい
天国じゃなくても 楽園じゃなくても
あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい
THE BOOM「風になりたい」
東池袋からのんびり散歩をしながら界隈へやって来た。
平日昼時の都電雑司ヶ谷駅付近は人影が殆ど無く、霊園へ足を踏み入れれば数名の方とすれ違う程度。
風はゆるやかで、静かで、日差しだけがそそいでいる。
どこへ向かうのかわからぬまま歩くわたしにあなたは
「ここです」
と言った。
【江戸一】
一見個人宅のような佇まいのお店は、店内を入って奥が座敷席となっており、ぱっと見大広間のようにも見えなくないが細かな仕切りがあって、個室的な使い方もできるみたいだ。
足が楽にできる掘りごたつ席を選んで、ビールとあなたのオススメ品を待つ。
うなぎが好物なあなたに教えてもらって、今まで色々な場所で鰻串を楽しんできたわたしだが、初めて見るその巨大な「ひれ焼き」「きも焼き」に驚愕し、若干芋虫を連想するその串のおいしさに酒が進み、好みの分かれる「ふぁ」とした焼き加減×「とろっ」とした舌触りな白焼きをわさびで摘んで日本酒で流せばなんとも幸福で、大変満足な鰻となった。
こんなに素敵な鰻に出会えて、わたしは本当に幸せです。
鰻がとても大好き、この先も。
まずは
お通し。抜かりなくおいしい
奥がきも焼き、手前がひれ焼き
ひれ焼きの断面
ものすごく良いかおりの山椒
なんてンマいの…(涙
お新香
お酒を常温で
白焼き。ふあふあなやつ。
同行者発注のうな重。肝吸いもおいしい
ウナパーク南池袋
よいお天気
別日の界隈
でんしゃは こない
わたしは天国にはいけないだろう
見知らぬ方のところにて、日向ぼっこの猫さんを遠くから
2021/05/30 更新
わたしがもう何年も「ここがいい」と言い張って毎年連れて来てもらうこちらのお店。
わたしが歳を重ねるたびに貴方とこちらの素晴らしい鰻を味わう。
いつも大体同じものをオーダーしていただくのだが、わたしにはこの年1回のお楽しみを、単純にこの味を味わう楽しさもあるけれど、何度も訪れて貴方と時間を過ごしたこの歴史を感じることができる幸せのお店なんだと感じている。
次の春は、もう貴方はいままでと同じようにこちらのお店を楽しめないのだろうけれど、わたしとこちらへ来店することが貴方にとっても幸せだと感じてもらえるならば、わたしはまた今年の春も此処へ訪れたいと思っているの。