「うなぎ・あなご」で検索しました。
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♬洗い立ての黒い髪が 馨って 今にも飛んで行きそう カシス色に染まった爪 潤んだ二人の粘膜みたい 椎名林檎『真夜中は純潔』 1番初めに鰻を食べた記憶はあまりに古すぎてよく覚えていないけれど、子どもの頃、ご飯の上に乗せられたそれをペラっとめくると、見た目の悪い皮目が見えて嫌な気持ちになったので、ご飯と鰻をぴったりくっつけたまま箸で切り取って食べるようになった。味は大好きなんだもの。 『夜のお菓子』であまりに有名な浜松名物の「ウナギパイ」、ウナギの味なんてちっともしないけど、『夜の』という響きになんともエロティシズムを感じたわたしは、ウナギパイも好む子どもであった。 森をさ迷うわたしが訪れたのはこちらの鰻屋。 昼から通し営業をしており使い勝手良し、いつだって食事も酒も大丈夫な店である。 同行者に希望を聞かれながら、好きなものをいくつかオーダー、串は1本から注文できる。 若干小ぶりな店内には客がひしめき合い、皆思い思いに楽しんでいる。カウンターに座り、一品ずつ目の前で焼かれたものが出てくるのでとても楽しい。 「肝焼き」と「レバー」が其々異なるのが鰻であるようで、普段焼き鳥ばかり食べているわたしには面白く思ったが、両方頼むとそれぞれ違った味わいでまた良い。 レバーがあまりにもおいしいので、同行者にそれを話していると、こちらのお店のまだお若い亭主らしき方が 「レバーが良かったみたいなので、これをどうぞ」 と、レバーをおそらく茹でたか蒸したかしたものをサービスで出して下さった。それがまた…凄くおいしくて、とても嬉しく幸せな気分で、こちらのお店に訪れて本当に良かったなぁと、道案内をしてくれた同行者に感謝をするわたしなのであった。
2019/10訪問
1回
2021/10訪問
1回
2021/10訪問
1回
春のおもいで