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昼の点数:4.3
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料理・味 -
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静かな基礎に、香りと余韻が美しいお店
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マリーアントワネット
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フォレノワール
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2026/01/28 更新
ピエール・エルメやザ・ペニンシュラ東京で経験を積んだ遠藤泰介シェフが、渡仏を経て2024年に開いたお店。
サロン・デュ・ショコラ等で焼き菓子は頂いたことがあるものの、実店舗は今回が初訪問。イートインもできるとのことで、ケーキ2品とアールグレイを注文。
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◇マリーアントワネット(820円) ☆×4.4
(ローズムース/ピスタチオムース/ピンクグレープフルーツジュレ・果肉/ピスタチオビスキュイ/クランブル)
マリーアントワネット氏が愛したバラをあしらった一品。
まずは外側を包むローズの“味わい”が舌に乗り、その後を追うようにピスタチオの香ばしい香りとコクが広がる構成。ピンクグレープフルーツの果肉を噛むと、柔らかな酸味が全体を持ち上げつつ、ピスタチオと重なって心地良い苦味が広がっていく。
口の中で温度が上がるに連れて、ローズの“香り”が徐々に支配的になっていき、最後は少し固めのクランブルと共に余韻として長く残る。
この残った香りが、自然と次のひと口を呼ぶ引力になっているのが印象的。香りと余韻の設計がとても料理的で、美しい一品。
◇フォレノワール(820円) ☆×4.0
(ショコラクリーム・ムース/グリオット/ショコラスポンジ/クレームマスカルポーネキルシュ)
多層的に重ねたチョコレートをキルシュ漬けにしたチェリーとクリームで頂くクラシックな一品。
絶妙に異なるテクスチャで重ねられたショコラクリームとムースは、しっかり濃厚でありつつ少しずつ口どけの“速度”が違う。それによって、チョコレートの満足感は抱きつつ、舌に残り続ける重さは感じさせない仕立て。
スポンジ生地も秀逸で、しっかり食感があり芳醇な生地が最後まで口の中に残り、チェリーの酸味とキルシュの抜け感を引き立てながら、体験全体をチョコレートの風味で包み込む役回りに。トップのシャンティまで気を抜かず、(マスカルポーネ由来だろうか)ほのかなコクをキルシュの軽い余韻で締めることで、フォレノワール全体にそっと寄り添う。
リッチで濃厚なのに軽やかで綺麗なフォレノワール、好き。
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◇総評
素材同士がぶつかり合うのではなく、各要素はあくまで穏やか。それでも全体の調和の中で、ひとつひとつの個性が立ち上がってくる合わせ方は「料理的」で、とても美しい。
この手の“香りやニュアンスで構築する”ケーキは、基礎の弱さを感じることが多いが、素材の味と香りが前面に押し出されながらも、軸足としてのフランス古典を明確に感じるのがかなり好み。
個人的には、酸味の強さ/ロースト香のような立ち上がり/見た目のシズル感など、もう少しプリミティブな要素が加わった表現も好きなので、今後どう発展していくのか楽しみ。
また、イートインは紅茶よりもエスプレッソ系がメインだったが、マリーアントワネットのような商品だと負けてしまうのでは、というのも若干の疑問。今回はアールグレイを選んで正解だったので、次はハーブティを頂きたい。
いずれにせよ、これまで訪れてこなかったのを後悔するレベル。今回は2品だけなので断定的な評価は避けつつ、 また再訪して色々と頂いてみたい。