野良パンダムさんが投稿した豊後もん 江とう(東京/飯田橋)の口コミ詳細

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豊後もん 江とう牛込神楽坂、飯田橋、神楽坂/日本料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/01 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

まるごと大分

初訪問。
神楽坂 毘沙門天 善國寺の裏にある日本料理店。
店主さんはミシュランガイド三ツ星和食屋「石かわ」の料理長を任されている江藤 透留さん。「石かわ」の定休日の一部を使って石かわの店舗を「豊後もん江とう」として営業されています。
江藤さんが大分県出身という事で、お料理はとことん大分産食材にこだわって作られています。 否、食材だけでなく調味料やお酒まで大分尽くし。
まさに まるごと大分と言ってよい楽しいお店です。


基本、火曜日だけの営業だったのでなかなか訪問機会の無い店でしたが、私の都合の良い日に1人枠があったので行ってきました。
前述したよに店舗は「石かわ」。ただし看板だけは「江とう」に変わっています。
当然のよに店内の設えも「石かわ」のまま。見事な龍の掛け軸もそのままです。
客を時間差で入れていくスタイルも石かわグループ他店と同様です。


お料理はおまかせコース一本なんで酒だけ頼んだら晩飯開始。
ドリンクリストは基本的には「石かわ」と同じ(当たり前だ)なんですが、なんでも店主おまかせで日本酒頼むと面白いんだとか。
ならば私も店主おまかせで日本酒を頂きます。

おまかせコース(知らん円)
ちえびじん半合(知らん円)
ちえびじん半合(知らん円)
ちえびじん半合(知らん円)
会計39500円


いやあ驚きました。 コース最初から最後までひたすら大分食材尽くし!! 豊後水道の魚介類や豊後牛が美味なのは知っていましたが、お野菜や果物もとても美味しい品が揃っているのですね。
全く大分食材を知らなかった私、猛省してます。
にしても、魚介類や野菜だけでなくお茶っ葉や米に果ては調味料まで大分尽くしとは。
この日、大分産ではない食材はワサビ(天城)と海苔(有明)だけという物凄いこだわりようです。


またコースの中に大分の郷土料理を組み込んであるのも興味深い。しかもそれが凄く美味しいのだから参ってしまいます。
日本酒のセレクトも楽しかった♪
まさかのひたすら ちえびじん!! 米や酵母違いで4種のちえびじんを飲みましたが、どれも違った味わいなんですね。お料理との相性も良くってホントに美味しかった。 店主おまかせにして大正解でしたわ。


店主の江藤さんは私の知らない大分食材について親切に教えてくださってこれまた好印象。時には地図を持ち出して解説してくださる姿になんだかほっこりしました。
江藤さん以外のスタッフさん達も非常にきめ細やかな対応。まさにおもてなしという言葉にふさわしい接客。この辺はさすがの石かわグループですね。


使っている食材の質の高さも「石かわ」同様。鮑 伊勢海老 白甘鯛 虎河豚白子 豊後牛 スッポンといったピンピンの高級食材が並ぶ一方で、オデンや鳥天といった大衆的な料理が加わるのもコースに抑揚が加わりとても良いと思います。
これだけピンネタ並べて支払い額は「石かわ」よりふたまわりぐらいお安いというのも嬉しいですね。
これはまたお邪魔したい店です。しかも今後は火曜日以外の曜日でも営業されるとか(つまり石かわの定休日が増える)。
となると私が再訪するチャンスもありそうです。
ぜひ違う季節に再び江藤さんのお料理をたべてみたいですね。

  • 醤油餡をかけた鮑 伊勢海老 椎茸。鮑めっちゃ旨いな♪伊勢海老も香ばしく仕上がっていて良いが、なんと言っても椎茸の香りと旨味がバツグンです。てか肉厚な椎茸だなー。

  • 大分名物 鳥天がまさかの登場。隣はから揚げ風の焼き鳥。添えてあるのは柚子胡椒かと思いきやカボス胡椒(大分はカボスが特産品)。ここだけの話、私は鳥天は「おにやんま」のが好きだ(爆)

  • 揚物の後の口直しにトマト。最近の甘いだけのヤツとは違い、旨味香り酸味のしっかりある昔ながらのヤツ。めっちゃ旨い。皮部分が旨いのであえて湯剥きしないで提供。かけてあるのは甘鯛から抽出した出汁のジュレ。

  • 椀は虎河豚の白子。出汁はスッポン。スッポン出汁は系列店の蓮三四七とはまた違う味わいだが良いですねー。大きな白子もすこぶる濃厚でたまらない美味。良い白子使ってるなぁ。

  • お造りは豊後水道の真鯛。この鯛も極上品でした。醤油は2種。石かわでふだん使っている醤油と大分の甘い醤油に柑橘を加えたモノ。 甘い醤油が苦手な私にはこの配慮がありがたかった。塩も添えてあります。

  • これまた豊後水道の牡蠣を生牡蠣で。少し醤油かけてあります。やや小ぶりですが風味は濃厚で美味しい牡蠣でした。この牡蠣で色々な料理を作って欲しいなぁ。

  • 牡蠣専用の日本酒も牡蠣と一緒に提供されます。ワイン酵母を使ったちえびじん。牡蠣の風味がより膨らみますね。これは良い。

  • 焼物は白甘鯛。甘鯛三兄弟で最強のヤツ。火入れもバシッと決まっていて凄く美味しい。添えてあるほうれん草も炭火で軽く焼いてあります。このやり方は蓮三四七と同じですねー。

  • なんと、オデンが出てきた!? フツーのオデンよりクリアな旨味の出汁だが醤油はきっちり効かせてあるのでホントにオデンっぽい(笑) 大根が呆れるぐらい美味。大きなキクラゲも良い食感。

  • 豊後牛をすき焼き風に。ネギ 豆腐 温泉卵を添えて。牛は低温系の火入れですがしっかりサシの甘味が活性化してます。脂肪の融点が低い肉ならではですね。卵は軍鶏の有精卵。黄身の味が濃くて肉に合います。

  • 麺も出ます。郷土料理の別府冷麺を江藤さん流にアレンジ。独特のテクスチャの麺もさっぱりした風味のスープも美味しい。乗っているキムチはキャベツのキムチ。海苔を散らして食べるのもまた良し。

  • 食事はこれまた郷土料理の鶏めし。牛蒡の香りと鶏の旨味がすんごい♪ 米も美味しいなぁ。あきさかりという献上米だそうです。海苔や自然薯トロロはお好みで。海苔は冷麺に添えたヤツとは違うのを使う凝りよう。

  • 甘味:ベリーツという苺に和紅茶のブランマンジェと炊いた小豆。苺があま~い♪ ブランマンジェも良い香り。一緒に提供される煎茶も大分の茶葉。

  • 外観。

  • 日本酒はちえびじんからスタート

  • お次の日本酒もちえびじん。

  • もいっちょちえびじん。

  • お土産:江藤さんのお知り合いが作られている青檸檬のジャム…ていうかマーマレード。ほのかな苦みと鮮烈な香りとスッキリした酸味。軽い甘味もあるのでトーストに塗布すると幸せになります。ヨーグルトにも◎

2024/07/11 更新

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