如月 来夏さんが投稿したとんかつ七井戸(東京/外苑前)の口コミ詳細

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とんかつ七井戸外苑前、表参道、明治神宮前/とんかつ

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2023/03 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

鶏を知り尽くした鶏のプロが手がける最高のチキンかつ

とんかつの名店というのはよく聞くけど、チキンかつの名店というのはあまり聞かない。


11時ちょい過ぎの店着で7人目。ついうっかり熊野神社の桜に見とれてもたもたしてしまったが、あと5分到着が遅れたら2巡目に甘んじていたところだった。カウンター席と若干のテーブル席のみという箱の争奪戦を制した雨の平日。
というわけで開店30分前には着弾していたいミシュランビブグルマン選出店にようやく訪問が叶う。

建家を見れば一目瞭然だけど、お隣「焼鳥今井」のご主人が始めたとんかつ店。
焼鳥が本業なのだから鶏のことを知り尽くしているプロなわけで、こちらはチキンかつが白眉。屋号ではとんかつを謳ってはいるけど、客の大多数が頼むのがやっぱりチキンかつ。これにメンチを単品で追加している客も多い。

銀座「バードランド」や北千住「バードコート」を経て独立というから、馬でいうならサラブレッド、牛ならホルスタイン、鶏なら軍鶏か烏骨鶏かな?名店仕込みの腕にがっつり期待。

今井店主が目の前でかつを揚げる特等席のカウンターに陣取ることができて、もうそれだけでご満悦。
気さくに話しているのは常連客みたい。この他愛もないやりとりを聞いているだけでも和むし楽しい。ご主人の柔和だけど軽妙なトークは、どこか夜の焼鳥屋の顔を覗かせる。

お隣のご主人が引退するのに伴い店を畳んだのを機にその店を譲り受けたそうで、奇しくも少年の頃より抱いていたとんかつ屋の夢が叶った。
夢というものはいつまでも持ち続けるもんだ。そして夢を持ち続け信じ続けた者のところに運というものはやってくる。

天城軍鶏チキンかつ定食をポチり。

この券売機、何やら様々な決済手段に対応した最新ハイテク機のようで、発券するのに手間取ってしまった。まあ、普通に券売機で食券を買ったことがあるなら問題ないとは思うけど。

ころんと丸く可愛らしい土鍋で炊いたご飯がまためちゃくちゃに美味い。見ただけで銀シャリだと分かる粒立ち。このクオリティの白飯を出す店って都内でも限られてくるでしょう。
銀座「とんかつ にし邑」、吉祥寺「挽肉と米」、銀座「八代目儀兵衛」あたりくらいしか知らないけど。。。今はどうだか分からないけど、大塚「ぼんご」のおにぎりも美味かったなあ。

しかもしかも、頃合いを見て今井店主自ら白飯のおかわりを勧めてくれる。もちろん勧められたら断らない主義なので、ここは大いに甘えさせてもらおう。
白飯はおろか、味噌汁やキャベツまでもがおかわり自由の神対応。

焼鳥店が千駄木にあった頃、ランチ限定で出していた親子丼が好評だったことから白飯にもこだわり始めたらしい。で、気がつくと土鍋で炊く最高の銀シャリを提供するまでになっちゃった。白飯総選挙とかやったら間違いなく神7入りは確実。


チキンかつ定食にするとデフォルトでムネ、モモの部位ごとの食べ比べができるお得なセットに。

正直、軍鶏って人形町「玉ひで」で味わった独特の獣臭というか野生味っぽい風味があまり得意じゃなかったんだけど、このチキンかつを食べたら天地がひっくり返った。
ジューシーで柔らかく、でもしっかり歯ごたえをも残しつつ軍鶏の旨味と風味をギュッと閉じ込めた揚げの技術もお見事。少し寝かせて余熱で火入れするのもとんかつと同じだ。

モモは力強い張りのある弾力とジューシーさ、ムネはさっぱりしつつも筋に沿った歯ごたえを楽しめる。衣のサクサクした食感と相まって、もはやチキンかつの度量を超越している。
卓上の藻塩もいいが、甘口の自家製ソースがこれまた抜群に相性が良く、たっぷり練り辛子をつけて頬張ると白飯がすすんでたまらない。


カウンターに居合わせたインバウンド客との会話が実に興味深いものだったし、週休3日制にしたのも飲食業界共通の悩みの種である人材不足からきたものだと聞きかじる。きっちり休みを設定しないと働き手が集まらないって、今の日本社会の良し悪しを象徴しているね。。。

一見客にも平等なホスピタリティを忘れない。
食べ終えて退店するとき少しだけお話させていただいたが、これは本業の焼鳥で培ったノウハウと、今井店主の包容力のある温厚な雰囲気や人柄によるところが大きいかと。


文句なしの満点をあげたいけど、やっぱり平日のみの営業とややハードルが高いのと行列だけはいかんともし難い。でも絶対にまた行きたい!いや、行く。

2023/03/31 更新

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