2回
2023/12 訪問
朝倉三連水車に『裸の大将』現わる?
『かしわおにぎり』とカップ味噌汁で一服
外でおにぎりを頬張ると『裸の大将』気分
おなじみの最強『かしわおにぎり』です ♡
やっと見つけたら 一番好きなカップ味噌汁
同店にも お湯のサービスがありました
16時台に完売したようです。スゴかぁ〜!
いちおう成分表示です
朝倉三連水車と『かしわおにぎり』です
実働する日本最古の三連水車だそうです
用水路だけど いつ見ても清らかな流れだな
向こうに見えるのは筑後川と耳納山系です
ぼ、ぼくは、おむすびが大好きなんだなあ
同店には失礼ながら片田舎のスーパーです
なんで、こんなに美味いんだろう?
これは以前行ったときの写真かな?
またもや成分表示です
以前行ったときは早かったから まだ在庫が
かしわおにぎりだけ温風が吹いてるんです
写ってませんが 対面にはうどんセンターが
2023/12/26 更新
2022/06 訪問
かしわおにぎりで美味さの革命とは?
やっと暑さも落ち着いてきたようで、拙宅でも扇風機を片付け、暖房器具を押し入れから引っ張り出しました。
〝えっ! まだ扇風機しまってなかったの?〟
そう嘲笑される方も多いでしょうが、ワタシみたいなデブには要るんです。
って、毎年10月15日に仕舞い、4月15日に出すんだけど、ご存知のように今年は暑かったから、1ヶ月近く遅れちゃったってわけです。
もっとも暑さにゃカラっきし弱いデブだけど、寒さにゃ滅法強いから、いざ暖房器具を出したからとはいえ、取り急ぎ試運転ぐらいはしますが、一ヶ月近くは使わなかったりしますけどね。
で、そんな頃がちょうど稲刈りの時期と重なるんで、いわゆる新米の季節、食欲の秋が、いよいよ真っ盛りになる時期でもあります。
もちろん新米だと、ただ炊いただけで至上の美味さですが、改めて日本人のソウルフード、お米の有難さを再認識できる季節でもありますよね?
ってなことで、今回の個人的な特集は『かしわおにぎり』です。
〝はあ? なん、その括り??〟
そう首を傾げられた方、特に本州の方は思われたかもしれませんが、九州、特に福岡県の西部、筑前〜筑後地域においては、おにぎりコーナーには必ずと言っていいほど『かしわおにぎり』が置いてあるんです。
『かしわおにぎり』の原型の『かしわごはん』は、たぶん福岡県の郷土料理だと思いますしね。
あっ! それより何より、東日本の方の場合『かしわおにぎり』の『かしわ』自体が、ご存知でしょうが聞き馴染みは薄いかもしれません。
むろん『鶏肉』のことで、西日本だとそう呼びますが、実は理由があるそうで、中国から入ってきた『黄鶏』が、やがて日本の在来種っぽくなり、それだけが本来の『かしわ』らしく、今の『ブロイラー』を中心とした外来種は狭義で言えば違うんだそう。
しかも、西日本では『ブロイラー』のような白いニワトリじゃなく、茶色い『黄鶏』を飼う家が多く、東日本では一般家庭では飼育が難しい『軍鶏』が好まれてたから、かしわ=鶏肉という呼び方が残るというか、元々違ってたという方が正確なのかもしれません。
ですから決して方言ではありません。
且つ、ある種の隠語でもあり、日本は獣肉食を良しとしなかったため、落葉した柏の木に似てる『黄鶏』を、そう呼び、隠れて食べてたってわけです。
イノシシを『ぼたん』馬を『さくら』と呼ぶのと同じです。
ましてや西日本は、江戸期は外様大名が多く、やがて維新に繋がったように反体制の空気感があったから、獣肉食が密かに好まれてたんでしょう。
獣肉食ならまだしも、山口県は今じゃフグの名産地ですが、江戸期はアタる可能性もあるのに、まるでロシアン・ルーレットのごとく食べてたそうですから、もう命懸けです。
ですから、今でも馬肉は熊本県の名物なんでしょうし、何度も書きますが、鶏肉が中心なのは九州北部から山口県西部なんじゃないでしょうか?
現在、東日本では豚肉が好まれてますが、豚の飼育業者さんには失礼ながら鳴き声や臭いの問題で凡そ人目につく場所じゃ飼われちゃいないから、そこまで肉としての存在感を気にせず口にできますけど、ニワトリの場合、昔はどの家でも飼ってましたからね。
我が家でも飼ってたし、縁日で買ってきたヒヨコが大きくなったこともありましたし、死んじゃったら悲しかったものの、祖父が捌いてくれ、美味しく頂いたことも正直ありました。
ですから東日本、特に首都圏だと山の手のマダムのように体裁を繕う空気感があるものの、西日本は大阪の豹柄を着たオバハンのように現実主義だから好みの獣肉が違うのかもしれません。
知人の田舎、といっても筑紫野という人口10万人いる市なんですが、そこに帰省すると、今でも飼ってるニワトリをシメ、ご馳走に変わるそうだから、東日本、特に首都圏に住む人からすると野蛮人に見えちゃうんでしょうね?
まあ、そんな地域だからこそ『かしわおにぎり』が身近にあるんでしょう、となると、逆にワタシなんぞは気にもしてなかったんだけど、ある日、革命が起きたんです。
福岡県内のマイレビ様たちならご存知なはずの『Aコープ あさくら店』さんです。
同地の生まれらしい『筑前町の御仁』のソウルフードらしく、絶讃の口コミが上げられてるから他のマイレビ様も次々と訪れ、その誰もが好意的なレビューをアップされてます。
とはいえ、ワタシみたいな天の邪鬼は
〝そんな、たかがスーパーのおにぎりが、そげん美味いち無かろう?〟
などと、完全に疑ってました。
ましてや同店『Aコープ あさくら店』さん、つい最近までワタシが使ってる道沿いじゃない、要するに個人的ですけどデッド・スポットっぽい地域で、ほぼ通らない道沿いにあるから、視界にすら入ってこなかったんです。
ですから、何年か前に同店の目の前にある『JA朝倉うどんセンター』こと『純手打 うどん屋』さんに行ったり、観光名所の『朝倉三連水車』に行ったことがあるぐらいで、ほぼ通ったことがなかった。
ですが、2019年11月に八丁トンネルという朝倉市秋月地区と筑豊の嘉麻市千手地区を結ぶ全長3.7㎞という関門トンネル3.4㎞より長い隧道が完成、するとワタシの徘徊も変わってきて、同店の前の道、80号甘木朝倉田主丸線も通る機会が増えてきたんです。
ってなことで、今度は否が応にも同店が視界に入ることになり、ある日ふと
〝あっ、あすこの『かしわおにぎり』でん買うてみちゃろ〟
と思い立ち、立ち寄ってみたんです。
って、ワタシは上記の理由もあるし、基本的に下道を通るから同店が視界に入らなかったものの、高速道路を多用される方なら同店の近くに大分自動車道の朝倉ICがあるから、目にすることが多いかもしれません。
比良松交差点という交通の要所、渋滞が起こりやすいところの近くでもありますしね。
もっとも寄ろうとは普通思えないようなAコープ、要はJAが出資している元は購買部なんで、やや鄙びたのから立派なのまで玉石混淆ですが、同店は旧めな方でもあります。
そこそこ駐車場に台数は駐められますが、来店される年齢層が高めなんで、その辺もご注意ください。
で、いざ入店してみたら、そこはどこにでもある片田舎のスーパー。
お客さんも疎らで、そんな片田舎でも来客が絶えない激安のスーパー・センターみたいな感は毛ほどもない。
まったりした空気感です。
ですが、そんな中で幾人かが集まっておられる場所があり、そこが『かしわおにぎり』の売り場だということは、訊かずとも分かりました。
且つ、行かれた方ならご存知でしょうが、まあ、とにかく皆さん買いっぷりが半端ない。
「古賀さんとこが3つかね? 緒方さんとこは2つで良かろう? あすこ娘さん仕事で帰りが遅いげな。あっ! ああ、そうそう裏のオイシャン、あすこにも1つ買うちゃろ」
みたいなオバちゃんもおられ、当時はまだコロナ禍だったんだけど、そんなことは意にも介さぬぐらいな大声で、お友達とベチャクチャ喋りながら山のように買っていかれました。
そんなお客さんが多いからか、写真のように大量の『かしわおにぎり』が準備されており、むろんワタシなんぞは1個、一見さんだったから2個か3個入りで充分です。
で、何気に見てたんだけど、4個入りは345円なんだけど、2個入りを2つ買った方が172円×2=344円だから1円お得なこと、セコビッチなもんで気づいちゃいました。
もちろん消費税の計算上、そうなっただけなんでしょうけどね。
かといって、まあ、せっかく気付いたんだから1円損しても4個入りを購入してあげようと手に取ろうとしたら、ちょうど奥の調理場から出来立てホヤホヤが運ばれてきました。
〝うわっ!ラッキー♡ それにしても、ええ匂いやね〟
ですから、そちらまだ詰めたての方を手にしましたが、ちょっと温かすぎ、レジまで行くのに持つ手を変えなきゃいけないほどホッカホカ。
『かしわおにぎり 4個 345円』
で、そのあと同じ朝倉市内の『道の駅 原鶴』に寄って野菜を買い、2017年の豪雨被害に遭った旧.杷木町の松末地区
を運転していたときでした。
今でもハッキリ憶えてるんです。
〝ああっ! もう我慢ならん!!〟
というのも、たまたま出来立てホヤホヤの『かしわおにぎり』を買っちゃったもんだから、その香りが車内に充満し、それがまた食欲をそそりにそそる香ばしさだから、どうにも家に着くまで我慢できなくなっちゃったんです。
1個だけでもいいから、とにかく口にしたいほど、まあ、メチャクチャ良い香りで、まるで車内で出来たばかりの『かしわめし』が入った炊飯器の蓋が開けられたかのよう。
そりゃ『辛抱たまらん』でしょ?
ですから道端に車を寄せ、取り敢えず一個だけ手に取り、口に入れた瞬間、これまでの『かしわおにぎり』の概念がガラリと変わりました。
〝なんだ、チミは?〟
思わず手にしてる『かしわおにぎり』に、そんな『志村けん』さんのような言葉をかけちゃうぐらいな、まったく別の星から来たかのような味わい。
間違いなく今まで食べてきた『かしわおにぎり』より美味しく、っていうかレベルが違いすぎる。
味は勿論なんだけど、香りもそうで、握り方もふんわりしてる。
とはいえ、ふと立ち止まってみると、さほど味付けに差が出るほどの食べ物じゃないし、我慢できなくて口にしたとなると『空腹は最大の調味料』ですから、要は食欲によって味覚が狂った可能性も否めない。
ましてや出来立て、いや、多少時間は経ってるものの、まだ温かく、普段は冷めた『かしわおにぎり』だから比較対象にすらならないはず。
ですから、思わず1個飲み込むように平らげ、2個目にも手が伸びてたものの立ち止まり、帰宅して食べてから、きちんと判断をしようと思いました。
そんなとこ、意外と真面目なんです。
っていうか、よく考えたら撮影の件もありましたからね(ですから、写真が食べかけで面目ない)
で、帰宅して落ち着いてから再び口にしたんだけど、やはり物が全く違う。
冷めてても何故か香ばしい薫りがするし、噛みしめる度に旨味が溢れ出し、本来『かしわおにぎり』が持つ野生味も充分ある。
それより何より、ほのかに甘い。
〝こりゃ皆さん、いや、あの『筑前町の御仁』の言うことに嘘はないなあ〟
そう改めて疑った自分自身を猛省するばかりでした。
ってまあ、そんなん当たり前な話で、マイレビ様が全て『筑前町の御仁』に忖度してるわけはないし、美味いから美味いと感じたままを書いておられるんでしょうしね。
ですが、それでもまだ疑り深いワタシがいて、
〝いや、ただ単に、あの辺のAコープなら、どこだって美味いんやない?〟
などと妄想し、これ以降ひたすら各店を巡る『かしわおにぎり』の旅に出るんですが、最初からネタバレしちゃいますけど、やはり『Aコープ あさくら店』さんが一番だったんですけどね。
ですから今回の個人的な『かしわおにぎり』特集、度々『Aコープ あさくら店』さんが出てきますが、大目に見てください。
● 個人的 食べログ 評価点・・・4.6
2023/11/13 更新
今回の個人的な『かしわおにぎり』の特集、やはりトリはトップ・バッターと同じ『Aコープあさくら店』さんと致します。
「もう聞き飽きたよ!」
そうおっしゃる方もおられるでしょうが、やはり同店のは一味も二味も違うから『カッパえびせん』じゃないけど
》 やめられない止まらない
んです。
ですから二度目はおろか、実は今回で5〜6回目の訪問で、それってまあ、事あるごとに他の『かしわおにぎり』との食べ比べで登場するから、ご覧になって下さってる方なら薄々お分かりかもしれませんね?
例えば前出『純手打 うどん屋』さんの口コミのときも、なんせ対面ですから素通りはできません。
さすがに手は震えませんが、禁断症状がないと言ったら嘘になります。
で、そのとき初めて他店とは全く違う『Aコープ あさくら店』さんならではのことに気付きました。
〝ウワっ! ここ温かいやん〟
それは『かしわおにぎり』って写真のように並べられてたら、普通なら他の食品やお惣菜と同じく冷蔵になってるはずですが、同店の場合、なんと温風が吹いてるんです。
すなわち、温かさをキープするようにしてて、となると、もちろん傷むのも早くなりますが、そうならないうちに売り切っちゃう自信があるから、その保存方法を選ばれてるんでしょう。
ある意味スゴい自信と言えるでしょうが、実際、それだけ飛ぶように売れるんですよね。
いや、他店でも冷蔵よりは棚に置く、要は常温保存が多いものの、保温するのは流石に怖くて出来ないでしょう。
実際、今回伺ったのは諸用が重なり、16時半と遅くなっちゃったんで、まだ残ってるかと早歩きしてたら、そんなワタシを追い抜いてったオバさまが、4個入りばかり 10個ぐらい残ってたうちの5個を爆買いして行かれましたからね。
5個ってことは4個×5ですから20個の『かしわおにぎり』ですよ ⁉︎
ってまあ、買い占められなかったからワタシは1個だけ手に取り、それから店内あるものを探してウロウロしてて2〜3分ぐらいで戻ってみたら、もう写真のように売り切れてましたしね。
こう言っちゃなんだけど、たかが田舎のスーパーの『かしわおにぎり』ですよ?
しかも、同店にゃ失礼だけど、シケたスーパーなんですよ。
もう慣れちゃったけど、立ち止まって考えてみたら、意味が分かりません。
って、売れるのは喜ばしいことなんでいいんだけど、そんな保存法しかり、先日の『純手打 うどん屋』さんの冷えきった同『かしわおにぎり』しかり、つまるところ温かさというか、最大の長所は香ばしい薫りなんだから、とにかく出来立てを直ぐ頬張りたいというのが今回の主目的なんです。
それなら、ただ単に買って直ぐ車内で食べればいいんでしょうが、個人的に食べ方にゃ一家言ある。
特におにぎりには、ワタシならではの食べ方があるんです。
それは、まず水分を摂る。
できれば出汁のきいた、うどんのスメなんか最適だから前回『純手打 うどん屋』さんに行ったんだけど、もちろんお冷でもお茶でも構いません。
というのも、それからおにぎりを喉が痛くなるまで爆食いするためで、前も書きましたがワタシ、あの米の塊りがグビって食道を通り、ドスンと胃に落ちるのが堪らなく好きなんですよね。
子供の頃、遠足や山登りなどでやっと目的地に着き、さて、お楽しみの弁当となったんで、思いっきりおにぎりにパクついたら死ぬかと思うくらい米が喉もとに詰まりそうになったこと有りませんか?
って、いま同.食べログをご覧になってるということは皆様お迎えが来てないんでしょうから米の塊りが胃に落ちたってわけで、そんな感覚が生来のMなワタシにゃ忘れられないんです。
とはいえ、さすがに先に水分を摂っておかないと身体に負担が掛かるんで、まず軽く補給しといてから、おにぎりなら幾ら喉が痛くなろうとも水分など一切とらずに胃に落としたいんですよね。
ですから、先のように前回は目の前にあり、しかも同じ『かしわおにぎり』を置いてて最適な『純手打 うどん屋』さんへ伺ったわけですが、主役が冷えきってたら話にもなんない。
温度も美味しさですからね。
ですが、そのときメニュー表を眺めてたら気付いたんだけど、ワタシが同店に求めてるのは温かいスメでしかないんだから、だったら持ち帰りスープを購入し、温かい『かしわおにぎり』は『Aコープ あさくら店』さんで買えばいいんじゃないか?と。
〝おおっ、やっぱ天才かも?〟
ワタシって『有森裕子』さんと違い、すぐ自分で自分を褒めちゃう性格ですから、そうして自画自讃したものの、よくよく考えるまでもなく、持ち帰りのスメって普通なら冷めてるはず。
熱々だと持ち帰りにくいし、どっちにしろ、帰宅して温め直さないと厳しいうどんになっちゃうでしょうからね。
〝あっ! じゃあ、おでんもあったし〟
そう思いつき、またもや我ながら天才だと首肯いたんだけど、だいたい汁を沢山入れてくれる保証はないし、もっとも頼めば入れてくれるでしょうが、おでんって『関東煮(かんとだき)』という別名があるぐらいだから、やや濃すぎるし、それよりも別に食いたくもない具まで入ってるのは、なんだか本筋から外れてるような気もする。
要はスープさえ有ればいいんだから、究極的にはコンビニでカップ・スープを買えばいいって話。
〝やったらスーパーでも有るやろ?〟
すると、そんな結論に至り、纏めると『Aコープ あさくら店』さんにお湯のサービスが有るか否か。
まあ、スーパーだからカップ・スープや、あわよくばカップ味噌汁が有れば最適ですが、普通は有るだろうから、あとはコンビニのように電気ポットが置かれてて、お湯のサービスが有るか否かだけの話。
って、拙宅の近所のスーパーには有るし、利用してる人も大勢いらっしゃるものの、なんせ下町ですから半径1㎞以内に豪邸なんて有りゃしないもんで(どこが貧困地帯やねん⁉︎)、お湯のサービスは当たり前なんだけど、同店『Aコープ あさくら店』さんは片田舎のスーパーだから、そんなお客さん、ちょっと想像がつかない。
皆さん、ご近所の顔見知りなイメージさえするほどだから、お湯のサービスが必要なのは、どちらかと言うと寒いから足湯ぐらいなもんじゃないかと。
〝あっ、さすがに置いとんしゃーね〟
さりとて、さすがに片田舎のスーパーと言えどもレジ裏に電気ポットは有りましたし、といって念のために従業員さんに確認をとってから、次の標的、カップ・スープを探しはじめました。
〝ありゃ? こっちん方が無かとねえ〟
ですが、普通のスーパーならカップ・スープの方が目につきやすいはずが、そんなインスタントな品ほど朝倉市民は必要としてないのか、なかなか姿が見えない。
〝あっ! 逆に味噌汁の方があるやん。しかもシジミって、こりゃ良か〜♡〟
で、まるで徘徊するかのように店内を歩き回ってたら、結局カップ・スープは見つからなかったものの、代わり、というより個人的には嬉しい、写真の
『しじみ70個分のちから カップ 128円』
を見つけたもんで、夜ごと肝臓を傷め続けてるワタシとしちゃ身体にもいいし、まず殆んどの貝が好きだからこそ『痛風持ち』なんでしょうから、普通のカップ・スープや味噌汁より嬉しいっちゃ嬉しい。
ってなことで、まるで『ブルーザー・ブロディ&スタン・ハンセン』の如き最強タッグを手に入れ、ほくほく顔のワタシは、レジを通して電気ポットの再沸騰ボタンを押したものの、なんとカップ味噌汁の準備をしてたら後3分の表示が出たんで、より美味しく頂くために『かしわおにぎり』もレンジで軽く温度を足しときました。
で、それらを恐る恐る持ちながら車に戻り、その場で、駐車場内で食うかと思いきや、これも予め場所を決めてたんです。
それは車だと近くっちゃ近くの『三連水車』がある場所で、ご存知ない方のために説明しますと、現存する最古の実働大型水車で、まさに朝倉市の象徴であり、ある種の観光名所とも言える建造物なんです。
残念ながら6月中旬から10月上旬までしか動いていませんが、実際に見ると何トンもありますから、かなり迫力があります。
といっても、動いてない今だからこそ観光客など居らず、ご丁寧に駐車場もあるんで、そこから近い筑後川越しの耳納山系を眺めながら、のんびりするには最適な場所。
願わくばベンチがあったらいいんだけど、設置したらしたらでワタシみたいに食事しちゃったりするでしょうし、それならまだいいけど、中にゃゴミを散らかす阿呆もいるかもしれないし、それよりも酷いのは用水路にポイ投げされちゃったら、水車に引っ掛かって大変なことになるかもしれませんからね。
ってまあ、何トンもあるんで多少ならビクともしないでしょうが、さすがに毎夏のように同地を襲うようになった豪雨の後は漂流物がカラみつくこともあるそうですし。
ですから、こんな駄文を読まれてる方なら心優しいはずなんで、そんな蛮行はされないでしょうが、兎にも角にもゴミは必ず持ち帰りましょう。
だからかベンチはないんだけど、写真のようにコンクリートの石垣みたいな所があり、脚は地につかないものの、ちょこんと座れたんで、そこで撮影もした後でゆっくり頂きました。
で、まず『シジミの味噌汁』からですが、まあ、ご存知な味だろうから言うまでもないんだけど、当日は曇りがちで寒かったから、まさに『五臓六腑に染み渡る』ような美味さ ♡
且つ、もちろん『かしわおにぎり』は安定の美味しさだから書くこともないんだけど、やはり屋外で食べると尚更美味しいような気もしました。
曇天で日も暮れかけてたから、景色は残念ながら楽しめなかったんだけど、外で『かしわおにぎり』を頬張ってると、なんとなく自分が『裸の大将』にでもなったかのよう。
》 ぼ、ぼ、ぼくは、お、おむすびが、す、好きなんだなぁ
ワタシたちの世代なら『芦屋雁之助』さん、2007年から『塚地武雅』さんが演じてらっしゃる実在の画家『山下 清』氏の放浪をドラマ化したもので、特に好んで観てたわけじゃないけど、外でおにぎりを頬張ると何か憶い出すんですよね。
って、実際の『山下 清』画伯は劇中のランニング・シャツに短パンみたいな服装ではなく、画家らしくベレー帽を被ってて、きちんとした身なりだったらしいし、旅に出ることはあったものの、現地で描くことはなかったそう。
ほぼ景色を記憶してて、それを事細かに再現できるのが彼の特殊能力みたいなところもあったようですし。
ってまあ、かの『水戸黄門』様も全国行脚はしてないから、その辺は物語を面白くする脚色なんでしょうけどね。
そうしたフィクションに踊らされてるとはいえ、未だにおにぎりを食べると『裸の大将』を憶い出すとは『昭和、恐るべし!』ですが、さすがにワタシは服も着こんでましたから、お間違いなきよう。
とはいえ、曇天の寒風が吹き荒ぶ中、いくら動いてない三連水車の前だからって、シジミのカップ味噌汁を片手に『かしわおにぎり』をパクついてるとなると、さすがに変わり者には見えるみたいで、犬の散歩に来たおじさんは疑いの眼差しを向けられてましたね。
ですから、まあ、こんなワタシの真似をする奇矯な人もまずおられないとは想いますが、もしチャレンジされたいなら職務質問ぐらい覚悟しといた方がいいのかもしれません。
ってまあ、近頃のワタシは厚顔無恥が歩いてるようなもんですから、そんな人の目なんてどこ吹く風、若い頃ほど気にゃなんないし、次は天気のいい日にしようと思っただけでしたけどね。
晴れ渡った三連水車は数々の写真にもあるように素晴らしいんだけど、曇天に沈むのも寂寥感があり、またオツなものなんじゃないかと思ったものの、やはりハレの日の方が気分もいいですから。
って、そんなこと想うような恥知らずなワタシですが、年内、これが最後の投稿になります。
駄文を読んでいただいた方に、重ねて感謝申し上げると共に、定型句ながら
》 皆様、良いお年を〜!
● 個人的 食べログ 評価点・・・4.6