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「旧ヤム邸 かまくら荘」。
鎌倉の長谷に“大阪スパイスカレー”の雄「旧ヤム邸」がオープンしたとの話を聞きつけ、女性向け情報誌やテレビ、マスコミに出る前に行かなくてはと、メチャ暑い日のランチに行くことにしたんだ。
カレーの食べ歩きはあまりしないので、カレー好きには有名な専門店についても、実はあまりよく知らないんだけど、この店の名前は僕でも知ってるくらいだから、かなり有名な店であることは間違いないネ。
12時30分少し前に店着したけど、まだ行列は出来てないよ。少し分かりにくい入口だけど、数々の入り煩い店に1人で入店することを何度も経験しているので、このくらいは初級編の1ページだよ(笑)
店内はまあまあ混んでいるようだね。でも通りの窓側の席が空いていたので、女性の店員にそこを案内されたんだ。
僕は外が見える店の内側の席に座り、自然と店員に背を向けることになったんだよ。
店の注文方法は「今月のそばちょこカレー」がマストで、それに日替わりカレーaまたはbを組み合わせるんだ(1300円)。日替わりカレーを両方付けたい場合は(1500円)になるよ。
ちなみにすべてのカレーにはあかもくとピクルス(玉ねぎのアチャール)がつくよ。
米は白米、玄米、バスマティライスの3種から選択可能。バスマティライスだけ(+100円)だけどね。
さて僕のチョイスは「今月のそばちょこカレー&日替わりa&日替わりb」(1500円)に「バスマティライス」に変更(100円)+「パクチー」(200円)!
今月のそばちょこカレーは「季節の野菜を使ったチキンカレー」。
細めにカットされたチキンがたっぷり入ったサラサラのカレーだ。薬膳カレーを自称する店らしく、チキンのコクと複雑なスパイス感の奥深くに薬膳らしいホロ苦みを感じたのは気のせいか?辛さは僕の辛さレベル5段階の2程度であまり辛くないよ。辛さの強さとスパイス感の強さはイコールじゃないからネ。
カレーをいただきながらオヒヤで口の中休みをとればオヒヤのグラスが空くのも早いってモンだけど、僕の背中が死角になっているハズなのに、グラスが空いたら間髪入れずにオヒヤを注ぎに来てくれたよ。チョッとビックリ!
次にもれなく付くあかもくとピクルスを食べてみるよ。
あかもくはここ数年急速に三浦半島各地の漁協や観光課が推し始めた海産物で、まぁ海藻の一種なんだけど、ネバネバが強いのが特徴なんだ。秋田県ではギバサって呼ばれて昔から食べられているらしいんだけど、僕もシッカリあかもくを初めて食べたのは、実は今は無き鶯谷駅近くにあったラーメン店「哲学堂」のサイドメニュー「ギバ丼(ギバサ掛けご飯)」だったんだヨ。
さてコチラのあかもくは軽く酸味とごま油(?)の風味の薄めの味で箸休めには丁度良い感じだね。
ピクルスの玉ねぎのアチャールはプロパーのヤツだね。
日替わりaは「豆苗を使った和風明太子鶏キーマ」だ。メニュー名から味があまり想像し難いけど、食べてみてもあまりピンと来ず(爆)。
鶏のキーマが強すぎて明太子感があまり感じられないんだ。ましてや豆苗なんて、多少入れたところでカレー味の強さに太刀打ち出来ないのは明白だからねぇ。辛さレベルは2かな。
日替わりbは「ピーマンの旨味と苦味をいかしたSpicy牛豚キーマ」だ。
ピーマンと牛豚挽肉の味がしっかり利いたキーマカレーで、ピーマンをすりおろしてスパイスと混ぜたと思われるカレーと牛豚挽肉のキーマは別々に乗せているンだ。辛さレベルは3で他の2品より辛さがしっかりしているよ。それに牛豚合挽肉は肉の脂の旨み、肉本来の旨みが日本人の舌に満足感を与えてくれるヨネ?
3種のカレーを不規則に食べ回していて、今月のそばちょこカレーの時、少し油断した僕は着ていたアロハの胸にサラサラカレーの汁を飛ばしてしまったんだ。
アチャー!慌てて事前に渡されていた湿った紙ナプキンで、アロハの汚れた部分をポンポン叩いて拭くことを繰返していると、なんと女性店員が紙ナプキンのフィルム包装の上1/4位剥いたモノを持って来て(洗剤を染み込ませてありますので、こちらをご使用ください)と渡してくれたんだ。
全くの死角のハズなのに、なんとゆー洞察力、なんとゆー気配りとスピード。この女性店員はそのイントネーションと店のキリ回しから大阪から応援に来たスタッフと僕は理解したんだけど、それにしても感動の接客だなぁ。
食後にと「旧ヤムマサラチャイ」(550円)を追加注文。
大きめの陶器になみなみと注がれた熱々のマサラチャイ。取っ手が無い上、器も熱々で持って飲むことが出来ないヨ。仕方なく付いてきた小さめのスプーンで少しずつ掬って啜る繰返し。
でもこの少しずつ啜るくらいが逆に正解と思える、複雑なスパイスの強めでクセになる風味が凄いノヨ。
暫くすると、マサラチャイは器の2/3位になり、器も両掌で包んで持てるようになったので、少し飲むスピードを上げることが出来たんだケド・・・逆に僕はまだこの店に居る時間を楽しみたかったンで、もう少しゆっくりマサラチャイを楽しむつもりだったんだけど、いつの間にか着席待ちのお客さんが増えたみたいだし、店を出ることにしたよ。
ごちそうさま。マサラチャイが身体を芯から温めてくれたみたいで、少しポカポカしてきたゾ。それでは潮風でクールダウンしながら逗子まで歩こうかな。