2回
2025/04 訪問
カシミールカレーとカニクリームコロッケのハッピーセット
訪問困難店シリーズ⑥
葡萄舎の後に向かったのがジンコック。テイクアウトはないのでこちらは梯子。今回はどれもメインだがその中でも特にメインとして楽しみにしていたお店。
こちらも平日の、しかも昼しか営業していない近隣以外で平日に働く方にとっては超難関店。ちなみにジンコックの近くにはトプカ、カレーノトリコをはじめちょいと足を伸ばせば本石亭や葡萄舎もあり、百名店の中でも好きなお店が集まるエリア。天国かよ。
このジンコック、カレー百名店の中でもかーなり行きたいお店の一つだったが他のレビュアー様の口コミを血涙を流しながら見ていて(割とマジで)、1年くらい行く機会を伺い今回の振休を使い訪問。
「”待”ってたぜェ!! この”瞬間(とき)”をよォ!!」
以前はテイクアウトもディナー営業も行っていたそうだがあの忌まわしきご時世のせいなのか未だ休止中。ぐぬぬ。
訪問前にお店を下調べするのだが、百名店にも関わらずお店のルーツ等に関する情報が調べても一切出てこないのはある意味七不思議かも。ただ唯一お店の情報が明らかなのは「カニクリームコロッケが美味いカレー店」のみ...。
昨年のお盆前日に訪問したが夏休みの為今回再度突入。HPもSNSもお店の情報がないので到着した後に臨休だと一番最悪なパターンだから前日に営業するか電話で確認。
12時に到着したが前には6人くらい並んでいる。それでも行きたくても行けなかったことを考えると全然苦にならずむしろ楽しみに待つ。そしてその20分後に入店。お店の中は洋食店か食堂のようなこじんまりとしていて、営業時間もだけれどもこちらも内装も客層も近隣のサラリーマン御用達のような感じ。
レギュラーメニューのインド風カリー(濃い口)とカシミール風カリー(あっさり)、本日のカリーがあるが、今回注文したのは定番のカシミール風のポークカリー(極辛)、カニクリームコロッケのトッピング。葡萄舎からの梯子なのでこちらもご飯は少なめで。
楕円形のステンレス皿、カレーに浮かぶじゃがいものビジュアルは完全にデリーそのもの。ライスのお皿にデリーのロゴをつけたらもう見分けが付かん。
カシミール風とはいってもデリーのものとは似ても似つかない部分が多め。いざ食べてみるとカシミール特有のあのストレートな辛さが広がるがポークの旨味が良く溶け込んでいて、デリーにはない個性が出ている。極辛とは書いているが特段そこまで辛くはないのもののキレはありコクと旨味が両立した理想的なスパイス感。デリーのカシミールにはラードとチキンのブイヨンがベースとなっているが、このカシミールはラードが抑え目な気がしてあっさりなはずなのにそれでも濃厚な気がする。スプーンが止まらねぇ。
そしてカレー百名店なのにカレー以上に名物のカニクリームコロッケ。他のお客さんもほぼ頼んでいる。カニが入っているのはそこまで分からないが揚げたてで軽妙なサクサクした衣に甘いホワイトソースと辛いカレーとのコントラストが抜群に映えるではないか。
予想通り自分のどストライクなカレーなので終始脳汁がドバドバ。次もぜひ訪問したいのだが土日休みがやっぱり引っかかるのよね…。今年の会社カレンダー的に何回か平日休みをとれるチャンスはありそうなのでそこでもう一回ジンコックに行ってみようかな。次はインド風カリーあたりで。
ジンコックで大満足したがまだ終わらんぞ?次は新橋にあるカレー店に向かうとしよう。
カレーTOKYO百名店 82店/97店
2025/05/11 更新
カレー百名店リターンズ
前回予想通りに自分のインスピレーションに刺さりまくったジンコック(こいつチョロいな)。今回偶然にも訪問できる機会が出来たので、4月から間隔を空けずに訪問。他に行きたい未訪問のお店は山ほどあるが貧乏性ゆえに平日営業のみのお店は優先したいので。
本来の開店時間(11時30分)まで中途半端に時間があまってしまい10時45分に到着したが既に先に待っている方がいたのでその方の後ろで待機。この灼熱の中であと45分待つのかと思っていたが11時に開店、奥から2番目のカウンター席に案内された。早く来たから自動的にカウンター席になるので席の指定が癪に障る方はあらかじめご注意を。
前回の口コミで次回はインド風カリーにしたいと書いたが本日のインド風カリーかレギュラーメニューのインド風カリーで迷う。だってどれも食べたいんだもん。結局注文の直前まで迷ったが本日のインド風カリーのナスとひよこ豆のひき肉カリー(極辛)と今回もカニクリームコロッケを注文。ジンコックはカニクリームコロッケがないと始まらないので。
注文して待つと常連らしきお客様は略称で注文しているようだ(例、ポークと野菜のカリー→ポーク野菜、極辛→極)。常連が羨ましいぜ。
注文から10分も経たずにカリーが到着。
前回のカシミールカリーはデリーのようなビジュアルだが、インド風カリーはグレイビーポッドにカレーが入っている。
サラサラのルーにナスとひよこ豆、ひき肉なので具材がゴロゴロ入っている。このひき肉は牛肉なのか、ベースのカレーのコクと合わさってより濃いめに感じる。さらにひよこ豆がホクホク、ナスは揚げているわけではないがジュワッと嚙みごたえがあり。ベースのインド風カリーは濃いめと銘打っているが、すっきりしている印象。同じ極辛ではあるがカシミール風よりも辛さがシャープに感じる。ただでさえ暑いのに食べているだけでもさらに暑くなってくる。そしてカニクリームコロッケがこの辛いカリーのおかげでより甘さを感じる。
また違う視点からジンコックのカレーを堪能できて満足。また行ける機会はあるかな?いや、作るんだよ!