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2023/10 訪問
タコスの可能性に賭ける男は、イタリアンの可能性に賭ける男に似ている?
2023/10/09 更新
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突然「タコスが食べたい！」となりました。
検索すると、三軒茶屋のこちらが3.73でタコス同率首位であるのを発見。
伝統的ながら創造的、また食材にこだわり抜く姿勢が
「ペペロッソの今井和正シェフっぽい」と感じ、さっそく威力偵察～。
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こちらの特徴を箇条書きすると、以下の様でしょうか。
●店主はメキシコ人のマルコ・ガルシア。日本との接点は、外交官を目指し留学したことから。何か哲学者のような風貌。
●トルティーヤ(具材を包む薄焼きパン)は、メキシコ産のブルーコーン使用。当日に製粉し、注文が入ってから焼き上げる。
●具材は日本全国から良い物を取り寄せる。短角牛は岩手から、ホタルイカは富山、ハバネロは群馬、ウチワサボテンは愛知など。
場所は三軒茶屋駅より、246号を南西に徒歩10分ほど。
店名の『Azules』どおり、青を基調とした店構え。ブルーコーンにもかけているのでしょうか。
目の前で、トルティーヤの焼きが見られるカウンターへ。
■以下を注文
①アボカド……アボカドと塩のみのシンプルなタコス。
②福耳唐辛子のエスカベッチェ……万願寺の辛い版と言われる福耳唐辛子。この酢漬け(エスカベッチェ)と山羊チーズ。
③カルニータス(スペシャル)……お店のおススメ。低温燻製ポークを焼き上げ＆カリカリの豚皮揚げがアクセント。
④短角牛のバルバッコア……岩手県産の短角牛の燻製蒸し焼き(バルバッコア)を細かく刻んでいる。牛の旨味がギューっと。
その他、アルコールなど。
まずはキメ細かい泡のヱビスビールと、二種類のサルサが配膳。
そうこうするうちに、アボカドタコス登場。
ブルーというよりも、竹炭を練り込んだような黒色です。
手に取ると、焼き立てだからほのかに温かい。それではといただくと、
ﾀｺｽ (ﾟдﾟ)激ｳﾏｰ!!
まずコーンの香ばしさと甘さが口腔内に満ち、アボカドのネットリした食感が襲う。
小麦粉は何でも受け入れる万能さがあり、一方コーンミールはある食材と組み合わせた時に、突起状に個性を発揮すると思います。
オーナーシェフのマルコ・ガルシアは、それを探し出す日本旅行をしているのでは、などと思ってしまいました。
その他の唐辛子や豚や牛も同様にタダモノではないウマさ。
そして間違いなく良食材。またソースの鮮烈な美味しさよ……。
しかし、タコスという料理の限界も感じさせるのではないだろうか。
……なんて事を考えていたら、近ごろ恵比寿にタコスバーなんて新店をオープンさせたとの事。
魚介に合わせた、進化を追求したタコスを出す、ですと!?
なんかやっぱり、今井和正シェフに似た雰囲気を感じます。