2回
2024/10 訪問
優しい甘さ
2024/10/22 更新
2019/11 訪問
厳しい甘さ
松原うどんは、老舗である。佐賀中央郵便局から駅前中央大通りを挟んで向かい側の古い病院内の通路を通り抜ける途中にあるから分かりにくいが、店舗は古く、昭和の香りしかしない店である。雰囲気を醸し出すのは、店内インテリアの木製テーブルであり、バーのカウンターのように細長いから、椅子の足は高い。店主兼作り手はお婆さんだが、既に80はかなり過ぎているだろう。この年齢になっても、身体を気遣う必要性を感じながら独りで切り盛りするのだから、生活上の理由があるのかもしれない。
私は、ランチタイムに初めて来店したが、雰囲気に人工物が感じられず、ご苦労された顔付きの笑顔が懐かしい。
うどんの提供までには時間が掛かるが、老体で狭い店舗の中をゆっくり動く必要性があるのだから、客に提供を急がせる権利はない。
店内に掲示された紙には手書きの文字が描かれていて苦労が伝わる。
いなり寿司は50年来の名物らしくて、スーパーのいなり寿司のように酸味が雑ではなく、甘くて柔らかい。
私が会計を済ませてから「ごちそうさまでした」と言って退店したら、店主から「また来てくださいね」と見送りの声を貰った、二回言われたから良い気持ちだったが、二回目の訪問は未だである。
2020/12/13 更新
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2度目の来店である。
名物のいなり寿司が旨いから、きつねうどんも旨いはずであり、食べたくなったから今日はきつねうどんを選んだ。
しばらく待ち、食べる。
ジューシーにスープを吸い込んだきつねが旨い。
ふんわりと柔らかいきつねから、甘さが広がってきて、優しい味である。
2切れのきつねをじっくりと味わう。
置かれてある天かすを乗せながらスープをすする。
食い終わると、いなり寿司2ヶを追加で頼んだ。
「きつねうどんが美味かったから、いなりも食べたくなりました。」
吐いた言葉は本心である。
案の定美味かった。
うどんと寿司のダブルきつねである。
贅沢なランチを安価に提供してくれた松原うどんさんに感謝したい。
今日気付いたが、店の女主人は声が若い。
70代かもしれないと、ふと思い直した。
よくよく見ると、声音だけではなくて、表情も若い。
数年前に80を越えていたはずは無いだろう。
歳を若く言いすぎるのも失礼だが、歳を多く言いすぎるのも失礼であり、反省してしまった(笑)
帰りの挨拶も若々しくて活気がある。
松原うどんは、まだまだ健在である。