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昼の点数:4.5
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.0
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|雰囲気 3.0
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|CP 3.3
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.0
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| 雰囲気3.0
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| CP3.3
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| 酒・ドリンク- ]
麻辣沼にようこそ
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2025/05/23 更新
赤坂の裏通り、昼時にはなぜか異様な行列ができている。理由は一つ、「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」——言わずと知れた麻辣湯の名店である。
まず心得ておきたいのは、昼ど真ん中に行ってはいけない。正気の沙汰とは思えぬ行列ができる。ゆえに開店前から並ぶ、あるいは昼時をずらすのがベター。人気店ゆえの試練、だがそれを乗り越えた先に旨辛の桃源郷が広がる。
オーダーの流れは明快。好きな具材を3つ選び、辛さを申告。小生は1〜2辛をベースに、卓上の黒酢をひと回し、香菜をのせて完成させるのが定番スタイル。具材の並びにいない「肉」「チーズ」などは口頭申告制——ここも通い詰めないと気づかぬポイントである。
ちなみに、この七宝、店舗によっては具材を“グラムいくら”で計算されるタイプもあるらしい。だが赤坂店は具材3点固定価格制という、実に潔い仕様。通い慣れた者にとっては、これが安心でありがたい。
一杯の中に麻・辣・酸・香が踊り、旨味の底が深い。麺を啜れば脳が目覚め、スープを啜れば汗が出る。もう何度通ったか覚えておらぬ。気づけばまた、あの赤坂の路地へ向かっている。
辛さの調整も自在、トッピングの自由度も高く、何より中毒性が高い。ここを一度知ってしまえば、もう戻れない。「今日はちょっと軽めに」などと言いつつ、気づけば完飲している己がいる。
赤坂で、汗しながらすする麻辣湯。これこそが、真のビジネスランチの奥義なのではなかろうか——などと屁理屈をこねたくなる、そんな一杯である。