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昼の点数:4.5
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 5.0
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|CP -
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|酒・ドリンク 4.5
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気5.0
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| CP-
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| 酒・ドリンク4.5 ]
祝宴と懐古のあいだで
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2025/11/02 更新
小生、このたびささやかなる祝いごとにて、旧友の案内でレストラン・シェ・リュイを訪れた。
扉を開けた瞬間、思わず息を呑む。
なんというレトロフレンチな建築であろう。
西洋館と昭和の名残がほどよく混ざり合い、
まるで「時」がまだ上品だった頃の空気が、今も静かに棲んでいるかのよう。
席に着くと、ほどなくしてパンの香りが漂ってきた。
バターの甘い香りに心を奪われ、
気づけばおかわりを繰り返す小生――もはやパン職人の掌の上で踊らされている気分である。
そして運ばれてくる皿、皿、皿。
フレンチの伝統を重んじながらも、堅苦しさのない、“幸福の味”が続く。
どれも美しく、どれも正統派。
まるで食卓の上に“祝祭”が一皿ずつ咲いていくようで、
フォークを持つ手がゆっくりと幸福をなぞっているのが自分でもわかる。
テラス席もあり、
春や秋の気候なら、外で風に吹かれながらワインを傾けるのもまた一興。
きっとそのとき、小生は「この世にまだ上品な時間は残っていたのだ」と
深く頷くことだろう。
食後、店を出る頃には、夜風が少し冷たく感じた。
だが胸の中は温かいまま。
また来たい。いや、誰か“大切な人”ともう一度来たい。
そう静かに思わせる――そんな魔法を宿した場所であった。