1回
2025/06 訪問
驚きのパリパリ食感。関西風に焼き上げられた鰻の香ばしさに悶絶…
神楽坂 濱千
2025/08/09
Hideaki_壽様
この度はご来店いただき、誠にありがとうございました。
また、お料理ひとつひとつに丁寧なお言葉を添えていただき、スタッフ一同大変嬉しく拝読いたしました。
鰻の焼き加減や、それぞれのお料理・ソースとの組み合わせ、ペアリングのお酒まで細やかにお楽しみいただけたとのこと、まさに私たちが目指している“鰻の新しい魅力の提案”に共感いただけたようで、感無量です。
カウンターでのひとときが、特別な体験となっていましたら幸いです。
ぜひまた、季節の変わり目ごとに異なる鰻の表情を楽しみにいらしてくださいませ。
改めまして、この度は素敵なご感想を誠にありがとうございました。
またのご来店を心よりお待ちしております。
女将 和田
2025/06/17 更新
神楽坂駅から5分ほど。
和のテイストで洗練された空間でパリパリの鰻を楽しめるお店。
今回いただいたのは、おまかせコース+4種ペアリング(税込20,000円)。鰻といっても通常の蒲焼や白焼とは一線を画します。ここ濱千は“香ばしく焼き込む”という一点に注力されていて、鰻の可能性を広げています。
冒頭の「神楽坂313 鰻のサンドウイッチ」は看板ともいえる一皿。トーストされたパンに香ばしくもジューシーな鰻がとろけます。まさに背徳的な一口。
「小メロンと鰻のうざく」は、鰻の脂と爽やかな酸味が掛け合わさり、涼やかな一品。
「鰻餃子 岡ひじきしらすの餡掛け」は、パリッと焼かれた皮の香ばしさと、優しい餡のとろみが対照的。中の鰻のコク深さと相まって、複雑にして繊細な味わいです。
続く「鰻の醤油焼きと長芋、焼き翡翠茄子」では、特注の焼き機でカリッカリに仕上げられた鰻が本領発揮。ジューシーな脂を纏いながら、皮目は音がするレベルの香ばしさ。香ばしく焼き上げられた翡翠茄子と長芋がさらに食欲を刺激します。
そしてメイン、「鰻の蒲焼、釜炊きご飯、肝のお椀、香の物」の登場で最高潮へ。炊きたての米の甘み、力強くも上品なタレ、カリッカリの食感に始まり口の中でジューシーにほどける鰻の柔らかさ、すべてが調和していて、クセになります。
肝吸いの澄んだ出汁が全体の輪郭をきっちり締めてくれるのもまた秀逸。
デザートの「苺とマンゴーソースのチーズケーキ」は、軽やかさの中にコクを感じさせる仕上がりで、余韻も上品。
丁寧に構成された和食の流れの中で、鰻という素材が様々な形に変化しながら主役を張るスタイル。
一貫して感じるのは、焼きの力で鰻の可能性を最大限まで引き出そうとする店の哲学。香ばしさ・脂・食感のバランスが異次元で、記憶に残る鰻でした。
ご馳走様でした!