こーくんまんさんが投稿したみこしや 横浜店(神奈川/平沼橋)の口コミ詳細

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みこしや 横浜店平沼橋、横浜、戸部/居酒屋

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

飲みながら笑顔が増える居酒屋

居酒屋の暖簾をくぐると、ふわっと漂う油と出汁の香り。あの瞬間、体が「帰ってきたな」と言う。今夜は蟹クリームコロッケ、チキン南蛮、ぼんじり、そして日本酒。どう考えてもカロリーの暴力だが、そんなことは一旦置いておくのが大人のマナーである。

まずやってきたのは蟹クリームコロッケ。揚げたての衣が、まるで「触るな危険」と言わんばかりにパチパチと鳴いている。箸で割ると、中からとろりと溶け出すクリームが姿を現した。蟹の香りがふわっと鼻に抜け、口に運べば「もう一つ食べてもいいかな」という悪魔のささやきが聞こえる。衣は軽く、油っぽさを感じさせない。これ、衣だけでも酒が進むやつだ。

続いてチキン南蛮。甘酢の香りが立ち上り、もうすでに幸せの予感しかしない。たっぷりかかったタルタルソースは、卵が主張しすぎず、ちゃんとチキンを引き立てている。噛むたびにジュワッと広がる肉汁と酸味、そこに日本酒を流し込むと、もはや「南蛮×日本酒」という禁断のマリアージュに目覚めてしまいそうだ。宮崎の名物だが、これはもはや全国民が義務的に食べるべき旨さだと思う。

そして、ぼんじり。焼き鳥界の裏番長である。表面はカリッ、中はぷるん。油が滴るのに、なぜかしつこくない。口の中で脂がとろけて、日本酒の辛口がそれをきれいに流してくれる。あぁ、これこそ居酒屋の正解だ。箸休めのはずが、結局ぼんじりを主役にしてしまうのだから罪深い。

最後に日本酒。店主おすすめの地酒を頼んだが、これがまたクセが強くなくて良い。ふわっとした米の香りと、後味のキレ。料理の油やソースをすっと消して、もう一口を誘う。危険だ。気づけば二合、三合とおかわりしている。冷酒のつもりが、後半はぬる燗で頼んで「味の変化を楽しむ」なんて自分に言い訳をしながら。

気づけばテーブルの上は空皿だらけ。蟹の香り、タルタルの酸味、ぼんじりの脂、日本酒の余韻——全部が混ざり合って、まるで幸福の四重奏。帰り際、店員さんが「今日はよく飲まれましたね」と笑う。思わず「ええ、蟹にも南蛮にも負けました」と返してしまった。

外に出ると夜風がひんやり心地いい。ほんのり酔いが残り、胃の中には罪悪感と満足感が同居している。でも、きっとまた来週も同じ店に足を運ぶだろう。理由は簡単だ。居酒屋とは、今日の疲れを笑いながら飲み込む場所だから。

——蟹クリームコロッケの中身みたいに、トロッとした夜だった。

2025/11/17 更新

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