こーくんまんさんが投稿した割烹こめを(東京/麻布十番)の口コミ詳細

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割烹こめを麻布十番、赤羽橋、六本木/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.6
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

米と蟹に正座させられる夜

麻布十番駅からほど近い地下に広がる割烹こめを。
この日いただいたのは【11月・12月の夕餉】「お米のペアリングで味わう蟹のうまみ」。店名が示す通り、ここではお米が料理の軸にあり、すべての一皿が“米とどう響き合うか”を考え抜かれています。割烹というと少し構えてしまいがちですが、扉を開けてしまえば不思議と肩の力が抜ける空気感でした。

カウンターに立つ店主さんは、料理人でありながら格闘技イベント「ブレイキングダウン」出場経験があるという異色の経歴の持ち主。静かに包丁を入れる姿は凛としている一方、ふとした会話では柔らかい人柄が伝わってきます。同席したお客さんがファンだったこともあり、料理の合間に聞く話も自然と弾み、緊張感と親しみやすさが同居する心地よい時間が流れていました。

コースは炊きたてのお米からスタート。湯気とともに立ち上る香りに、思わず姿勢が正されます。煮えばなの甘みは驚くほど澄んでいて、「まずは米を味わってほしい」というメッセージがまっすぐに伝わってきます。続く八寸は季節感を大切にした構成で、どれも主張しすぎず、これから始まる蟹料理への期待を静かに高めてくれる存在。

刺身では毛蟹と越前蟹の食べ比べ。旨みの質が異なるのがはっきり分かり、自然と食べるスピードがゆっくりになります。毛蟹の手巻き鮨は、香り高い海苔と濃厚な身のバランスが見事で、気づけば無言に。蟹の春巻き、西京焼き、甲羅盛りと調理法は変わっても、「蟹の旨みをどう引き出すか」という軸は一貫していて、コース全体に迷いがありません。

特に印象的だったのが蟹味噌のしゃぶしゃぶ。温めた濃厚な味噌に蟹をくぐらせると、香りとコクが一気に広がり、会話が止まります。ここで合わせるお米の存在感がまた素晴らしく、「お米のペアリング」という言葉の意味を実感する瞬間でした。

〆の蟹の炊き込みご飯は、せこがにとズワイガニの旨みが米一粒一粒に染み込み、満腹でも箸が進む危険な仕上がり。デザートの愛媛・いただみきかん大福は、みかんの瑞々しさと求肥のなめらかさが心地よく、余韻をやさしく締めくくってくれます。

派手さはないのに、確実に記憶に残る。
「特別な夜」が訪れたとき、また思い出す一軒です。

2025/12/16 更新

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