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1~1 件を表示 / 全 1 件
豊田市、新豊田/居酒屋、おでん、ろばた焼き
3.54
122人
夜¥2,000~¥2,999
昼-
夜の点数:4.2
平日の夜、なんとなく仕事を早めに切り上げられたので、久々に居酒屋へ。カウンターに腰掛け、まずはやっぱりビール。最初の一口は、正直どんな料理よりもご馳走だと思う。喉を通り抜ける瞬間に「あ、今日来てよかった」と思わせてくれるのだからずるい。隣の席のサラリーマンも同じタイミングで「ぷはぁ」とやっていて、妙にシンクロして笑いそうになった。 お通し代わりに頼んだ枝豆は、箸休めのようでありながら実は本命の座を狙っている存在。塩加減がちょうどよくて、ついつい無言で手を伸ばしてしまう。気づいたら、ビールの半分は枝豆のために消費している気がする。 続いて出てきたのは鰤の刺身。冬が旬だと思っていたけれど、この店の鰤は季節を裏切らない美味しさ。脂がのっているのに、口の中でスッと消える。大げさに言えば、トロの親戚に会ったような感じ。醤油にちょんとつけて頬張ると、ビールから日本酒に乗り換えたくなる誘惑がふつふつと湧く。でも今日は浮気せず、あくまでビールで押し通す。 揚げたての唐揚げが運ばれてきたときは、思わず背筋が伸びた。黄金色に輝く衣に、ジュワッと滴る肉汁。噛んだ瞬間に「これ、白ごはん泥棒だな」と確信した。ビールとの相性は言うまでもなく、まるで最初から一緒に生まれてきたかのような組み合わせだ。熱々すぎて舌を軽くやけどしたのも、居酒屋あるあるのご愛嬌。 そして締めに選んだのはおでん。大根、卵、ちくわなど定番を攻めた。出汁がしみしみで、唐揚げでヒートアップした口の中を優しくクールダウンしてくれる。大根なんて、箸を入れたらスッと割れて、まるで長年修行した僧侶みたいに悟りを開いた顔をしている。カウンター越しに見える湯気の立つ鍋を眺めながら食べるおでんは、料理というより人生の休符だなと思った。 気づけば、枝豆から始まり、刺身、唐揚げ、おでんと、バランスよく食べ歩いたような気分。どれも派手さはないけれど、確実にツボを押さえているラインナップ。まるで「サッカー日本代表ベスト11」を集めたような布陣だ。スター選手はいないけれど、全員がいい仕事をする。だから最後に残ったビールの一口まで、しっかりと美味しく楽しめた。 結局、こういう素朴な組み合わせが一番安心できるのかもしれない。居酒屋の定番メニューって、あまりにも見慣れているけれど、食べるたびに「やっぱりこれだよな」と納得させられる。帰り際、ちょっとだけベルトがきつく感じたけれど、それすらも満足の証拠。次は日本酒に浮気してみようかな…と心の中で決意しつつ、暖簾をくぐった。
2025/09訪問
1回
平日の夜、なんとなく仕事を早めに切り上げられたので、久々に居酒屋へ。カウンターに腰掛け、まずはやっぱりビール。最初の一口は、正直どんな料理よりもご馳走だと思う。喉を通り抜ける瞬間に「あ、今日来てよかった」と思わせてくれるのだからずるい。隣の席のサラリーマンも同じタイミングで「ぷはぁ」とやっていて、妙にシンクロして笑いそうになった。 お通し代わりに頼んだ枝豆は、箸休めのようでありながら実は本命の座を狙っている存在。塩加減がちょうどよくて、ついつい無言で手を伸ばしてしまう。気づいたら、ビールの半分は枝豆のために消費している気がする。 続いて出てきたのは鰤の刺身。冬が旬だと思っていたけれど、この店の鰤は季節を裏切らない美味しさ。脂がのっているのに、口の中でスッと消える。大げさに言えば、トロの親戚に会ったような感じ。醤油にちょんとつけて頬張ると、ビールから日本酒に乗り換えたくなる誘惑がふつふつと湧く。でも今日は浮気せず、あくまでビールで押し通す。 揚げたての唐揚げが運ばれてきたときは、思わず背筋が伸びた。黄金色に輝く衣に、ジュワッと滴る肉汁。噛んだ瞬間に「これ、白ごはん泥棒だな」と確信した。ビールとの相性は言うまでもなく、まるで最初から一緒に生まれてきたかのような組み合わせだ。熱々すぎて舌を軽くやけどしたのも、居酒屋あるあるのご愛嬌。 そして締めに選んだのはおでん。大根、卵、ちくわなど定番を攻めた。出汁がしみしみで、唐揚げでヒートアップした口の中を優しくクールダウンしてくれる。大根なんて、箸を入れたらスッと割れて、まるで長年修行した僧侶みたいに悟りを開いた顔をしている。カウンター越しに見える湯気の立つ鍋を眺めながら食べるおでんは、料理というより人生の休符だなと思った。 気づけば、枝豆から始まり、刺身、唐揚げ、おでんと、バランスよく食べ歩いたような気分。どれも派手さはないけれど、確実にツボを押さえているラインナップ。まるで「サッカー日本代表ベスト11」を集めたような布陣だ。スター選手はいないけれど、全員がいい仕事をする。だから最後に残ったビールの一口まで、しっかりと美味しく楽しめた。 結局、こういう素朴な組み合わせが一番安心できるのかもしれない。居酒屋の定番メニューって、あまりにも見慣れているけれど、食べるたびに「やっぱりこれだよな」と納得させられる。帰り際、ちょっとだけベルトがきつく感じたけれど、それすらも満足の証拠。次は日本酒に浮気してみようかな…と心の中で決意しつつ、暖簾をくぐった。