「焼き鳥・串焼・鳥料理」で検索しました。
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ある日の夕方、ほどよく仕事を切り上げた帰り道。気分転換にと立ち寄ったのは、駅から徒歩数分の場所にある大衆居酒屋。ほどよい雑多さと賑やかさが心地よく、自然と肩の力が抜ける。まずは定番のハイボールを注文。炭酸のシュワッという音とともに運ばれてきたそのグラスは、見るからに爽快感たっぷり。口に含めば、スッキリとしたウイスキーの風味に、強めの炭酸がピリッと効いていて、暑さや疲れを吹き飛ばすような清涼感が広がる。 ハイボールをちびちびやっているうちに、最初の料理、唐揚げが登場。大ぶりの鶏肉がゴロッと皿に盛られ、表面はキツネ色にカラリと揚がっている。ひとつ手に取りかぶりつくと、ザクッという音とともに中から熱々の肉汁があふれ出す。衣は薄めだが香ばしく、肉は驚くほどジューシー。下味がしっかりと染み込んでおり、にんにくと生姜の風味が後を引く。これはビールもいいが、ハイボールとの相性も抜群。脂っこさを炭酸がスッと洗い流してくれるので、何個でも食べられそうな気がしてくる。 続いて現れたのが焼きそば。大皿に盛られたそれは、見た目からして「これは間違いない」と思わせる王道スタイル。麺はほどよく太く、ソースの香ばしい匂いが食欲をそそる。紅しょうがと青のりが彩りを添え、卵とキャベツ、豚バラもたっぷり入っていてボリュームも申し分ない。ひと口食べると、濃厚なソースの甘辛さと麺のもちもち感が絶妙に絡み合い、どこか懐かしさを感じる味。炒め加減もちょうど良く、野菜のシャキシャキ感も残っていて、食感のバランスも見事。焼きそばというとB級グルメ的な印象があるが、ここまで丁寧に作られていると、立派な主役料理に昇格する。 唐揚げの脂の余韻を感じつつ、濃い味の焼きそばを口に運び、合間にハイボールで喉を潤す――この繰り返しがたまらなく幸せ。どれも「特別」な料理ではないが、いずれも味に手抜きがなく、心を満たしてくれる確かなうまさがある。ハイボールの清涼感と、揚げ物のコク、ソース焼きそばの香ばしさ。それぞれがそれぞれを引き立て合い、気がつけばグラスは空、皿はきれいに平らげていた。 気取らず、でもしっかり美味しい。そんな料理と空間に出会えた夜。疲れた心にも体にも、しっかり効く一食だった。きっとまた来る、そう思わせてくれる味と雰囲気がそこにあった。
2025/07訪問
1回
先日、友人たちと一緒に居酒屋でハイボール、フライドポテト、豚の炒め物、そして焼き鳥を楽しむ素晴らしい夜を過ごしました。まず、ハイボールが運ばれてくると、冷たい炭酸の爽快感が心地よく、食欲をそそられます。料理の前に乾杯し、そのすっきりとした味わいが食事のスタートを華やかにしてくれました。 最初に登場したのがフライドポテト。外はカリッと揚がっていて、ホクホクとした中身が絶妙です。適度な塩加減が施されており、何本でも食べられそうな美味しさ。さっそくハイボールと合わせてみると、炭酸の刺激がポテトの油っこさを上手く中和し、絶妙なバランスを楽しむことができました。 続いて、豚の炒め物が運ばれてきました。香ばしく炒められた豚肉と新鮮な野菜がたっぷり使われていて、見た目にも色鮮やか。甘辛いタレが絡んでいて、一口食べるごとに肉の旨味と野菜のシャキシャキ感が楽しめます。この料理もハイボールと相性抜群で、飲みながら食べるのが楽しい一品でした。 最後に焼き鳥が登場。炭火で丁寧に焼かれた焼き鳥は、一口食べるとじゅわっとした肉汁が広がります。特に塩焼きのものは、鶏肉本来の旨味が引き立ち、シンプルながらも奥深い味わい。タレ焼きも甘辛く、心地よい香ばしさがたまりませんでした。焼き鳥を食べるごとに、ハイボールが進んでいくのを感じます。 この日は友人たちとの楽しい会話も弾み、おいしい料理と飲み物が心を温めてくれました。シンプルながらも満足感のあるメニューばかりで、特にハイボールが食事を引き立ててくれたことが印象的でした。素晴らしい夜を過ごせたことに感謝し、またぜひこの組み合わせをリピートしたいと思わせる、贅沢なひとときでした。
1回
先日訪れた居酒屋でいただいたのは、海鮮丼と豚キムチ炒め、そして生ビールという、まさに「海と陸の幸を一度に味わえる」豪華な組み合わせでした。まず最初に目を引いたのは海鮮丼。器の中にはブリ、ホタテ、サーモン、マグロ、タコといった人気のネタが色鮮やかに盛り付けられ、見た瞬間から食欲をそそります。脂がしっかりとのったブリは口に入れた瞬間にとろけるようで、適度な旨味とコクが広がり、白米との相性も抜群。ホタテは甘みが際立っており、ねっとりとした食感と共に海の香りを感じさせてくれました。サーモンは脂のノリと柔らかさが魅力で、噛むたびに旨味がじんわりと口の中に広がっていきます。マグロは赤身特有のさっぱりとした風味で、他の脂の多い魚とのバランスを整えてくれる存在。さらにタコのコリコリとした歯応えは食感のアクセントになり、一杯の海鮮丼の中で様々な味わいと食感が楽しめる構成でした。酢飯もほどよい酸味で、ネタの持ち味をしっかり引き立ててくれます。 そしてもう一品の豚キムチ炒め。こちらは鉄板で熱々のまま提供され、湯気と共に漂うキムチの香ばしさと食欲をそそる香りが印象的でした。豚肉は柔らかくジューシーで、キムチの辛味と酸味がしっかり絡み合い、ビールが欲しくなる味付けです。野菜も程よく炒められており、シャキシャキ感が残っていて飽きのこない一皿。濃いめの味付けで、ご飯のおかずにも、酒のつまみにもなる万能さを感じました。 そして、この2つの料理をより引き立ててくれたのが生ビール。キンキンに冷えたグラスで提供され、ひと口目から喉を駆け抜ける爽快感に思わず「うまい」と声が出てしまいます。海鮮丼の繊細な旨味を邪魔せず、豚キムチ炒めの濃厚でスパイシーな味わいをすっきりと流してくれる、最高の組み合わせでした。 全体を通して、海鮮の新鮮さと肉料理のパンチ、そしてビールの爽快感が絶妙なバランスを作り出しており、満足感の高い食事体験となりました。一つひとつの料理が個性を持ちながらも、お互いを引き立て合うように計算されたような組み合わせ。お腹も心も満たされる、贅沢で幸せなひとときでした。
2025/08訪問
1回
仕事帰りに立ち寄った小さな居酒屋。まず運ばれてきたのは、春の訪れを告げるホタルイカの天ぷらでした。衣は薄く軽やかで、揚げたての香ばしい香りがふわりと漂います。箸で持ち上げると、ぷっくりとしたホタルイカが中から透けて見え、見た目からして食欲をそそります。ひと口かじれば、サクッとした衣の中から、濃厚でほんのり甘みを帯びたイカの旨味が溢れ出し、独特のワタのコクが舌の上でとろけます。その旨味を引き締めるようにビールをひと口流し込むと、軽快な苦味と冷たい炭酸が口中をリセットし、また次の一匹を手に取りたくなります。旬の味覚を揚げ物で楽しむ、この贅沢さはたまりません。 次に登場したのは、あごダシを使った一杯。透き通った黄金色の汁から立ち上る香りは、まるで海辺の朝のように清らかで、どこか懐かしさを感じさせます。ひと口すすれば、焼きあご特有の香ばしさと深いコクが広がり、後からやさしい甘みが追いかけてきます。塩分は控えめで、旨味の輪郭がくっきりとしているため、飲み込んだあとも余韻が心地よく残ります。ここで合わせたのはハイボール。ウイスキーの香りとあごダシの旨味が不思議なほどマッチし、和と洋が共鳴し合うような味わいに。氷の冷たさが口内を引き締め、次の料理への期待をさらに高めます。 そして、思わず笑顔になるほど迫力のある雲仙ハムカツ。分厚く切られたハムは、外はサクサク、中はジューシー。衣の香ばしさとハムの塩気、噛むほどににじみ出る肉の旨味が三位一体となり、口いっぱいに広がります。ひと口目から「これぞビールのための料理」と言いたくなるほどの相性の良さ。ビールの泡が脂をさっぱりと流し、またすぐに次のひと口を誘います。ハムの旨味はしっかりしていながら、くどさがなく、最後まで飽きずに楽しめました。 ビールは王道の喉越しと麦の香りが心地よく、揚げ物や濃い味の料理を軽やかに受け止めてくれます。一方のハイボールは、あごダシやホタルイカのような繊細な旨味を邪魔せず、それでいて爽やかなキレで全体を引き締めてくれます。どちらもそれぞれの料理とのペアリングが絶妙で、交互に楽しむことで飽きることなく味わい続けられました。 全体を通して、旬の海の幸、九州らしい旨味、揚げ物の香ばしさ、そしてお酒の爽快さが見事に調和した食事でした。料理ひとつひとつの個性が際立ちながらも、流れるようにつながっていく構成は、小さな宴のようで、食べ進めるごとに満足感が高まっていきます。味覚だけでなく、香りや食感、そしてお酒との相性まで含めて楽しめる、記憶に残る時間となりました。
2025/08訪問
1回
友人と二人でふらりと立ち寄った居酒屋でいただいたのが、今回の「ビール、お通しのローストビーフ、餃子、チャーハン、ハイボール」。駅近の気取らない店構えだが、料理の質と味には良い意味で裏切られた。まずは乾いた喉を潤すべく生ビールを注文。グラスはしっかり冷えており、ひと口飲めばスッと体に染み込む。泡のキメも細かく、苦みとコクのバランスが絶妙で、これだけで既に合格点だ。 続いて運ばれてきたお通しは、まさかのローストビーフ。お通しと侮るなかれ、低温調理でじっくり仕上げられたようで、しっとりと柔らかく肉の旨みが際立つ。わさび醤油が添えられており、脂の甘みと和の風味が口の中で調和する。お通しとしては破格のクオリティで、これが出てくるだけで「この店、当たりだ」と思わず顔がほころんだ。 次に注文したのが餃子。焼き目はカリッと香ばしく、箸で持ち上げるとふっくらとした皮の中からじゅわっと肉汁があふれ出す。具は豚肉と野菜のバランスがよく、にんにくの効かせ方も程よい。何も付けずにそのまま食べても美味しいが、酢醤油とラー油を少し加えると、より味が引き締まってビールとの相性も抜群だ。2人であっという間に平らげてしまった。 主食として頼んだのはチャーハン。シンプルな見た目ながら、レンゲを入れた瞬間にわかる米のパラパラ具合。しっとりしすぎず、パサつかない絶妙な火加減で炒められている。卵の甘みとネギの香ばしさ、そしてところどころに感じるチャーシューの旨みが、ひと口ごとに変化をもたらし、飽きのこない味わい。胡椒のアクセントも効いていて、ビールにもハイボールにもよく合う仕上がりだった。 締めにはハイボールを注文。レモンが軽く香る爽やかな味わい。炭酸の刺激とウイスキーのコクが食後の余韻をさっぱりとリセットしてくれた。料理全体としてのボリュームもほどよく、満腹なのに重たくないのが嬉しい。 料理のひとつひとつに手が込んでいて、居酒屋の定番メニューでありながら、どこか「ちゃんとしている」印象を受けた。気取らず、でもどこか丁寧な一皿が揃っていて、気の置けない相手と美味しいものを食べながら語らうには最適の空間だった。また必ず再訪したい、そんな一夜だった。
2025/07訪問
1回
先日、友人と共に居酒屋に足を運び、心躍るような一夜を過ごしました。日本料理の良さを堪能できるお店とあって、メニューを見ただけでも期待感が高まります。この日は「ブリカマの塩焼き」、「もつ鍋」、「ぶりの炙り」、そして日本酒とビールを注文しました。どれも美味しそうな料理ばかりとあって、早く料理が運ばれてくるのを楽しみにしていました。 まず最初に運ばれてきたのは「ブリカマの塩焼き」です。その脂の乗った部分が美しく焼かれ、焼き目が香ばしい匂いを漂わせています。一口食べると、外側はパリっとした食感で、噛むたびにじゅわっと出てくる脂が絶品です。特に、ブリは身がしっかりしていて、噛み応えがありながらも、ふんわりとした軽やかさが感じられます。塩加減も絶妙で、素材の味を引き立てながら余計な味付けを感じさせません。この一品は、日本酒との相性が抜群で、冷えた日本酒を合わせることで、口の中で風味が相乗効果を生み出します。 次に楽しみにしていた「もつ鍋」が到着。鍋のフタを開けると、その瞬間に立ち上る香ばしい香りとともに、色とりどりの具材が目を楽しませます。新鮮なもつがたっぷりと入っており、もやしやニラ、キャベツなどの野菜が絶妙に絡み合っています。スープはあっさりとした味付けですが、もつの旨味がしっかりと出ていて、飲んだ瞬間に体が温まります。もつ自体は柔らかく、口の中でとろけるような食感がくせになります。特に、もつ鍋としてのスープの味わいが深く、心地よい辛さも加わっており、一口また一口と進んでしまいます。お腹が満たされるだけでなく、体全体が温まるような感覚がたまりません。 「ぶりの炙り」も楽しみの一つでした。炙りによって香ばしさが引き立てられ、見た目にも美しい一皿です。身が引き締まりつつも、脂がのっているため、口に入れるととろりとした感触が楽しめます。程よいスモーキーな香りが鼻を抜け、旨味が広がる感覚は日本酒ともベストマッチ。この料理は、特に日本酒の風味と相性が良く、両方を楽しみながらすすむ一皿でした。 ビールも頼んでいたので、途中でその冷たい一杯を飲むと、非常にスッキリとした飲みごたえで、料理とのコンビネーションを楽しむことができました。特に、新鮮な魚介料理との相性が良く、飲みやすさがますます食欲を刺激します。自分の好みでビールを選べるのも楽しみの一環です。 全体を通して、料理はどれも素晴らしく、それぞれが違った楽しみを提供してくれました。ブリカマの塩焼きやぶりの炙りといった魚介系の料理は、素材の良さが存分に引き立っており、もつ鍋はシェアして食べる楽しさを提供してくれました。日本酒やビールを飲みながら、温かみのある料理を中心に友人と楽しい会話を交わし、心温まるひとときを過ごしました。 この居酒屋は料理のクオリティや雰囲気、サービスともに素晴らしく、友人との楽しい会話と相まって、心に残る良い思い出となりました。次回は、他のメニューや創作料理にも挑戦してみたいと思い、ぜひ再訪したい逸品たちでした。美味しい料理と共に、日本の伝統的な味わいを堪能したこの時間に感謝し、次回の訪問を楽しみにしています。
2025/06訪問
1回
味も雰囲気も“ちょうどいい”を叶える店
2025/10訪問
1回
ついつい頼みすぎる危険な居酒屋
2025/10訪問
1回
今回訪れた居酒屋では、最初に出てきたお通しから最後の焼き鳥まで、すべてがしっかりと印象に残る内容でした。席に案内されてすぐに運ばれてきたのは、大根のおでん。これがまず、期待以上に美味しい。見た目は透き通るような飴色で、箸を入れるとスッと中心まで通り、口に含むと出汁の旨味がじゅわっと広がります。出汁はおそらく昆布と鰹をベースに、ほんのり甘みと醤油の香ばしさをまとった優しい味わい。熱々ながらも舌にやさしく染み渡り、一口で身体が温まる感覚があります。お通しにこれが出ると、その日の料理全体に対する期待感が一気に高まります。 ここで合わせたのはハイボール。シュワっとした炭酸の刺激とウイスキーの香りが、大根のおでんの柔らかい旨味を引き締め、後味を軽やかにします。出汁の余韻を残しながらも口の中をリセットしてくれるので、次の料理をより新鮮な気持ちで迎えられるのが魅力。グラスの水滴や氷の音までもが心地よく、これから始まる食事のテンションを上げてくれます。 続いて登場したのはフライドポテト。熱々で提供され、揚げたての香りがふわりと広がります。外はカリッと、中はホクホクの食感で、シンプルながらも手が止まらない危険な一品。塩加減は強すぎず、じゃがいもの甘みがちゃんと感じられる仕上がりでした。揚げ油の香ばしさとハイボールの炭酸は相性抜群で、口の中で軽快に響き合います。フライドポテトは一見どこでも食べられるようなメニューですが、揚げ加減や塩のバランスが良いと、こうも印象が変わるのかと感心させられました。 そして、この日の主役とも言える焼き鳥の盛り合わせ。串ごとに異なる部位の魅力が引き出されており、食べる順番も楽しい体験の一部となります。ももはジューシーで弾力があり、噛むたびに肉汁があふれ出す。ねぎまは鶏の旨味とネギの甘みが絡み合い、口の中で自然に調和します。皮は香ばしくパリッと焼き上げられ、脂の旨味とタレの香りが食欲を倍増させます。つくねはふんわり柔らかく、ほんのり生姜が効いていて、噛むごとに香りと甘みが広がりました。焼き加減はどれも絶妙で、外側は香ばしく、中はしっとりジューシー。炭火の香りがほんのりまとっており、それぞれの串が一品料理のように完成度が高い印象です。 焼き鳥とハイボールの相性は言わずもがな。脂ののった部位を食べた後に、ハイボールのキレで口をさっぱりさせ、また次の串へと進む。この無限ループは、気がつけばグラスの氷が溶け、追加を頼んでしまうほど。ポテトと焼き鳥を交互につまみながら飲むと、味や食感の変化も楽しめ、飽きることなく食事が進みます。 全体を通して感じたのは、料理同士の流れの良さです。おでんで心と胃を温め、ハイボールでリズムを作り、ポテトで軽く遊びを入れ、焼き鳥で本格的に満足させる。この順序が自然で、まるでコース料理のような構成力を感じました。派手さはないものの、一つひとつの料理の丁寧な仕事ぶりがわかる内容で、再訪したくなる理由がしっかりとあります。 特に大根のおでんは、最初の印象としてお店全体の信頼感を高める力があり、焼き鳥はその信頼を確かなものにする役割を果たしていました。飲み物も含めた全体のペアリングが見事で、シンプルな居酒屋メニューでありながら、記憶に残る一夜となりました。
2025/08訪問
1回
平日の夜、ふらりと立ち寄ると、店内には出汁の香りと焼き魚の香ばしい匂いが漂っていて、思わず「これは間違いない」と確信。席に案内され、まずはビールを注文。グラスはしっかり冷やされていて、泡もきめ細かく、黄金色の液体がグラスの中できらめく。ひと口飲めば、喉にすっと染み渡る苦みと爽快感。キンキンに冷えた一杯に、思わず仕事の疲れがほどけていく。 お通しをつまみながら待っていると、店員さんが「うちの名物なんです」と運んできてくれたのが卵焼き。見た目からしてふわふわで、焼き目がうっすらとついた厚みのある一品。箸を入れると、じゅわっと出汁があふれ出し、口に運べばその優しさに驚かされる。甘すぎず、かといって塩辛くもなく、まさに絶妙なバランス。表面はほんのり香ばしく、中はとろけるような柔らかさで、丁寧に焼かれているのが伝わってくる。だしの旨みが口いっぱいに広がり、ビールとの相性も思った以上に良い。噛むごとに広がる温かみとやさしさに、ほっと肩の力が抜けていくようだった。 次に登場したのが、もうひとつの目玉「鮭ハラスの塩焼き」。皮目がパリッと焼かれ、表面はこんがりときつね色。脂がじゅうじゅうと染み出していて、見るからに旨そうだ。箸を入れると、ふわっとほぐれる身から湯気が立ち上り、焼きたての香ばしさが鼻をくすぐる。口に含めば、まず感じるのは皮の香ばしさ、そしてすぐに広がる濃厚な脂の旨み。塩加減は控えめで、鮭本来の味を引き立てている。ビールで流し込めば、脂のこってり感がスッと和らぎ、次のひと口をまた運びたくなる。レモンを少し絞って味を変えれば、さっぱりとした後味に早変わり。まさにお酒が進む一品だった。 全体を通して、どの料理も派手さはないが、しみじみと「うまい」と思わせてくれる味。卵焼きの出汁のやさしさ、鮭ハラスの脂のコク、それを引き立てるビールの苦み。このシンプルな組み合わせが、どこまでも満足感をもたらしてくれる。日常の延長にありながら、ちょっとだけ特別な時間をくれる、そんな居酒屋だった。また疲れた日の夜、何気なく暖簾をくぐって、同じ卵焼きと鮭ハラスを頼みたくなる、そんな味との出会いだった。
2025/07訪問
1回
新鮮な鮮魚が頂けるお店!
2025/11訪問
1回
恵比寿にある隠れ家的居酒屋
2025/11訪問
1回
一品ごとに驚きがあった夜
2025/11訪問
1回
焼き鳥を堪能しました。串焼きの香ばしい香りが食欲をそそり、一口食べるとジューシーな鶏肉の旨味が広がります。特に、もも肉は柔らかく、程よい脂が絡んでいて絶品でした。塩とタレの両方で楽しみましたが、どちらもそれぞれの味わいがあり、選ぶ楽しさがあります。ネギ間やつくねもあり、食感のバリエーションが嬉しいポイント。お酒との相性も抜群で、ビールが進みました。シンプルながらも奥深い味わいに満足し、また行きたくなる一品です!