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料理が主役になるお鮨体験
2025/11訪問
1回
先日、友人と訪れた和食居酒屋でいただいた「名物痛風玉子」と「名物ロースかつすき焼きご飯」、そしてビールと日本酒の組み合わせが、まさに至福の時間を彩ってくれたので、その感動を残しておきたいと思う。 まず、何と言っても一品目の「名物痛風玉子」。名前のインパクトに惹かれて注文したが、目の前に運ばれてきた瞬間、その豪華さに思わず声を上げた。紅白の濃厚な卵黄が中央で輝き、その周囲には輝くようないくら、生湯葉の柔らかな白、そしてたっぷりと盛られたウニ。最上部には香り高い海苔がふんわりとかかっており、ビジュアルからして完全に”罪の味”。ひとくちすくって口に運べば、まろやかな卵黄とねっとりとしたウニ、プチプチと弾けるいくらの旨みが一体となり、口の中で爆発するような贅沢な味わい。生湯葉がその濃厚さを優しく包み込み、海苔が全体をきりりと引き締める。痛風になる覚悟を決めたくなる一品とは、まさにこのことだ。 続いて登場したのが、「名物ロースかつすき焼きご飯・玉子付き」。まず、その厚みに驚かされる。しっかりと揚げられたロースかつは、衣がサクッと香ばしく、中の肉はジューシーで柔らかい。特製のすき焼きダレがかつ全体に絡められており、甘辛い風味がご飯をどんどん進ませる。添えられた生卵をといて、かつをくぐらせて食べると、まろやかさが加わり、ひと口ごとに幸福感が増していく。しっかりしたボリュームだが、味のバランスが良いため、最後まで飽きずに楽しめた。 お供にはまずビール。香ばしいロースかつの後に飲む冷えたビールは、口の中を一気にリセットしてくれる爽快感。苦味と炭酸の刺激が料理の旨味を際立たせる。そして、痛風玉子には日本酒を合わせた。選んだのはやや辛口の純米吟醸で、ウニやいくらといった海の幸との相性が抜群。酒の香りと旨みが、食材の持つ濃厚な風味をさらに引き立て、じんわりと染み入るような味わいを堪能できた。 全体を通して、素材の質の高さと料理人の丁寧な技がしっかりと感じられた。どの料理も、単なる「名物料理」ではなく、見た目も味も完成度が高く、記憶に残る体験だった。贅沢な食材を惜しげもなく使った「痛風玉子」、ボリュームと満足感の塊である「かつすき焼きご飯」、そしてそれらを引き立てるビールと日本酒。次回はぜひ別の日本酒も試してみたいし、友人にもこの味は勧めたい。 特別な日のご褒美や、大切な人とのひとときにふさわしいお店だと感じた。間違いなく再訪確定のお店である。
2025/08訪問
1回
ある日の夕方、ほどよく仕事を切り上げた帰り道。気分転換にと立ち寄ったのは、駅から徒歩数分の場所にある大衆居酒屋。ほどよい雑多さと賑やかさが心地よく、自然と肩の力が抜ける。まずは定番のハイボールを注文。炭酸のシュワッという音とともに運ばれてきたそのグラスは、見るからに爽快感たっぷり。口に含めば、スッキリとしたウイスキーの風味に、強めの炭酸がピリッと効いていて、暑さや疲れを吹き飛ばすような清涼感が広がる。 ハイボールをちびちびやっているうちに、最初の料理、唐揚げが登場。大ぶりの鶏肉がゴロッと皿に盛られ、表面はキツネ色にカラリと揚がっている。ひとつ手に取りかぶりつくと、ザクッという音とともに中から熱々の肉汁があふれ出す。衣は薄めだが香ばしく、肉は驚くほどジューシー。下味がしっかりと染み込んでおり、にんにくと生姜の風味が後を引く。これはビールもいいが、ハイボールとの相性も抜群。脂っこさを炭酸がスッと洗い流してくれるので、何個でも食べられそうな気がしてくる。 続いて現れたのが焼きそば。大皿に盛られたそれは、見た目からして「これは間違いない」と思わせる王道スタイル。麺はほどよく太く、ソースの香ばしい匂いが食欲をそそる。紅しょうがと青のりが彩りを添え、卵とキャベツ、豚バラもたっぷり入っていてボリュームも申し分ない。ひと口食べると、濃厚なソースの甘辛さと麺のもちもち感が絶妙に絡み合い、どこか懐かしさを感じる味。炒め加減もちょうど良く、野菜のシャキシャキ感も残っていて、食感のバランスも見事。焼きそばというとB級グルメ的な印象があるが、ここまで丁寧に作られていると、立派な主役料理に昇格する。 唐揚げの脂の余韻を感じつつ、濃い味の焼きそばを口に運び、合間にハイボールで喉を潤す――この繰り返しがたまらなく幸せ。どれも「特別」な料理ではないが、いずれも味に手抜きがなく、心を満たしてくれる確かなうまさがある。ハイボールの清涼感と、揚げ物のコク、ソース焼きそばの香ばしさ。それぞれがそれぞれを引き立て合い、気がつけばグラスは空、皿はきれいに平らげていた。 気取らず、でもしっかり美味しい。そんな料理と空間に出会えた夜。疲れた心にも体にも、しっかり効く一食だった。きっとまた来る、そう思わせてくれる味と雰囲気がそこにあった。
2025/07訪問
1回
疲れがふっと消える居酒屋ごはん
2025/10訪問
1回
先日訪れたお店で、ビールとハイボールを片手に、蟹をふんだんに使った料理を中心に楽しんできました。まずは乾杯代わりにビールを注文。程よく冷えたビールは一口目から喉を爽快に潤してくれて、食欲を一気に引き立ててくれます。苦味と麦のコクがしっかり感じられるタイプで、最初の一杯にふさわしい安定感でした。その後にいただいたハイボールは、ウイスキーの香りが軽やかに広がりつつ、炭酸の刺激が後味をすっきりとさせてくれる一杯。ビールとはまた違った爽快感で、脂ののった料理とも相性抜群でした。 料理の主役は何といっても蟹。まず提供されたタラバガニは、身の繊維が太くて食べ応え抜群。口に入れた瞬間に広がる甘みと旨味は、シンプルな調理だからこそ際立ちます。レモンを軽く絞れば、甘みがより一層引き立ち、ハイボールのすっきりした味わいとも相性が良く、贅沢なマリアージュを楽しめました。 次にいただいた蟹クリームコロッケは、外はカリッと、中はとろけるように濃厚なベシャメルソースと蟹の風味が詰まっており、一口ごとに幸福感を与えてくれます。揚げたての香ばしさとクリーミーな舌触りが心地よく、ビールの爽快な苦味がそれをリセットしてくれるので、ついついもう一つと手が伸びそうになりました。 さらに蟹の寿司は、シャリの酸味と蟹の甘みのコントラストが絶妙で、口に運ぶたびに蟹そのものの上品な旨味を感じられます。握りの温度管理も程よく、蟹の柔らかい身とシャリが口の中でふんわり溶け合う瞬間は、シンプルながらも完成度の高さを実感させてくれるものでした。 蟹クリームパスタは、濃厚さの中にもしつこさがなく、蟹の旨味がソース全体にしっかり溶け込んでいます。麺はアルデンテに茹でられており、ソースを程よく絡めながらも小麦の香りが生きていました。クリーム系のパスタは重たく感じることもありますが、蟹の香りが後味を軽やかに仕上げていて、ハイボールの炭酸で口の中をリフレッシュしながら最後まで美味しくいただけました。 食後にはチョコケーキを。しっとりとした生地に濃厚なチョコレートの味わいが凝縮されていて、蟹料理の余韻をやさしく締めくくるデザートでした。甘さは控えめで、ココアのほろ苦さが感じられる大人の味わい。濃厚ながらも上品で、食事全体をバランスよくまとめてくれました。 全体を通して、ビールとハイボールが料理との相性をしっかり支えてくれたことが印象的でした。蟹という高級食材を多彩な形で味わえる贅沢な時間でありながら、重さを感じさせず最後まで楽しませてくれる構成で、大満足のひとときでした。
2025/09訪問
1回
先日訪れた居酒屋でいただいたのは、海鮮丼と豚キムチ炒め、そして生ビールという、まさに「海と陸の幸を一度に味わえる」豪華な組み合わせでした。まず最初に目を引いたのは海鮮丼。器の中にはブリ、ホタテ、サーモン、マグロ、タコといった人気のネタが色鮮やかに盛り付けられ、見た瞬間から食欲をそそります。脂がしっかりとのったブリは口に入れた瞬間にとろけるようで、適度な旨味とコクが広がり、白米との相性も抜群。ホタテは甘みが際立っており、ねっとりとした食感と共に海の香りを感じさせてくれました。サーモンは脂のノリと柔らかさが魅力で、噛むたびに旨味がじんわりと口の中に広がっていきます。マグロは赤身特有のさっぱりとした風味で、他の脂の多い魚とのバランスを整えてくれる存在。さらにタコのコリコリとした歯応えは食感のアクセントになり、一杯の海鮮丼の中で様々な味わいと食感が楽しめる構成でした。酢飯もほどよい酸味で、ネタの持ち味をしっかり引き立ててくれます。 そしてもう一品の豚キムチ炒め。こちらは鉄板で熱々のまま提供され、湯気と共に漂うキムチの香ばしさと食欲をそそる香りが印象的でした。豚肉は柔らかくジューシーで、キムチの辛味と酸味がしっかり絡み合い、ビールが欲しくなる味付けです。野菜も程よく炒められており、シャキシャキ感が残っていて飽きのこない一皿。濃いめの味付けで、ご飯のおかずにも、酒のつまみにもなる万能さを感じました。 そして、この2つの料理をより引き立ててくれたのが生ビール。キンキンに冷えたグラスで提供され、ひと口目から喉を駆け抜ける爽快感に思わず「うまい」と声が出てしまいます。海鮮丼の繊細な旨味を邪魔せず、豚キムチ炒めの濃厚でスパイシーな味わいをすっきりと流してくれる、最高の組み合わせでした。 全体を通して、海鮮の新鮮さと肉料理のパンチ、そしてビールの爽快感が絶妙なバランスを作り出しており、満足感の高い食事体験となりました。一つひとつの料理が個性を持ちながらも、お互いを引き立て合うように計算されたような組み合わせ。お腹も心も満たされる、贅沢で幸せなひとときでした。
2025/08訪問
1回
この日いただいたのは「マグロづくし」に加え、揚げ物とビールという、海の幸と酒好きにはたまらない組み合わせ。まず運ばれてきたのはマグロの刺身。艶やかな赤身が氷の上で涼しげに光り、箸を入れるとしっとりとした質感が伝わってくる。ひと口頬張れば、まず鼻に抜けるのは新鮮な海の香り。噛むごとにじんわりと広がる旨味は、冷たいビールを誘う絶妙な塩梅で、口の中が一瞬で港の景色に変わるような感覚に浸れる。 続いてのマグロのレアカツは、刺身とはまったく異なる表情を見せる一品。衣はきつね色に揚がり、箸で割ると中はほんのり桜色のレア状態。外のサクッとした軽い歯触りと、中のしっとり柔らかなマグロの食感のコントラストがたまらない。熱で旨味が凝縮し、刺身では感じられなかったコクが際立つ。わさび醤油でもソースでも合うが、ここでは軽く塩をふるだけで素材の甘みが引き立ち、ビールのホップの苦みと心地よく調和する。 そして、意外にも印象的だったのが唐揚げ。居酒屋の定番ながら、侮れない完成度だ。表面はパリッと香ばしく、中は肉汁がじゅわっと溢れ出すジューシーさ。下味は生姜と醤油の風味がしっかり効いており、マグロの料理を中心に食べ進めた口を軽やかにリセットしてくれる。レモンをひと絞りすれば爽やかな酸味が加わり、またビールが恋しくなる。 そのビールは、キンと冷えたジョッキで提供され、最初のひと口から喉を駆け抜ける爽快感が格別。マグロの刺身の清涼感、レアカツのコク、唐揚げの香ばしさ…それぞれの料理がビールによって一層引き立ち、ビールもまた料理によって味わいを増す。お互いを高め合うこの組み合わせは、ついおかわりを頼んでしまう魔力がある。 全体として、この食事は単なる「魚と揚げ物とビール」という組み合わせではなく、それぞれの料理が役割を持ち、味覚の流れを作っていた。刺身で海の恵みを感じ、レアカツで食感と旨味の奥行きを楽しみ、唐揚げで香ばしさとパンチを加え、ビールで全てをまとめ上げる。食後には満足感と同時に「またこの流れで味わいたい」というリピート欲求が湧いてくる。シンプルながら完成度の高い、海と酒を愛する人にぜひすすめたい組み合わせだった。
2025/08訪問
1回
先日、気になっていた居酒屋を訪れ、日本酒とともにアジフライ、そしてサーモンカツを堪能してきました。結論から言うと、揚げ物と日本酒の相性の良さを改めて実感する夜となりました。ビールやハイボールももちろん美味しいですが、日本酒と揚げ物という組み合わせには、また別の上品さと深みがあります。 まずは、乾杯の一杯として選んだのは、香り高い純米吟醸酒。やや華やかな香りがありながらも、キリッとした後味が特徴で、口に含んだ瞬間に米の旨味と爽やかな酸味が広がる一杯でした。この酒だけでも十分に楽しめる味わいなのですが、揚げ物と合わせることで、その魅力がより一層際立ちます。 最初に運ばれてきたのはアジフライ。お皿に盛り付けられたアジフライは、衣がこんがりとキツネ色に揚げられ、サクッという音が聞こえてきそうなほど。箸で割ると、ふっくらとした白身が顔を出し、思わず期待が高まります。一口頬張ると、衣のサクサク感とアジのふんわりとした食感が絶妙なバランスで、まったく臭みがなく、魚本来の旨味がしっかりと感じられました。ソースをかけず、添えられた自家製タルタルソースでいただくと、まろやかな酸味とコクが加わり、日本酒との相性が一段と引き立ちます。 続いて登場したのがサーモンカツ。こちらはアジフライとは異なり、脂ののったサーモンの濃厚な味わいが特徴。レア気味に仕上げられた身は、しっとりとやわらかく、噛むたびに旨味がじわりと広がります。カツの衣は軽やかで、油っぽさを感じさせないのが印象的。こちらには塩が添えられており、シンプルに塩だけで食べると、サーモンの甘みがぐっと引き立ち、日本酒の旨味とともに口の中で調和していく感覚がたまりません。日本酒の冷たさと、揚げ物の温かさが交互に楽しめるのも、この組み合わせの醍醐味です。 途中で日本酒をもう一杯、今度は少し辛口の本醸造酒に切り替えました。こちらはキレのある後味で、アジフライの脂をさっぱりと流し、サーモンカツのコク深さを程よく締めてくれる名脇役。料理の味が変化するたびに、日本酒も違う表情を見せてくれるのが面白く、ついもう一品、もう一杯…と手が進んでしまいました。 結果的に、アジフライとサーモンカツという、どちらも定番ながら特徴の異なる揚げ物を日本酒と合わせることで、食の奥深さを再発見できた夜でした。次回は他の地酒や魚カツとの組み合わせも試してみたくなる、そんな充実のひとときでした。揚げ物と日本酒、実に侮れないペアリングです。
2025/07訪問
1回
友人と二人でふらりと立ち寄った居酒屋でいただいたのが、今回の「ビール、お通しのローストビーフ、餃子、チャーハン、ハイボール」。駅近の気取らない店構えだが、料理の質と味には良い意味で裏切られた。まずは乾いた喉を潤すべく生ビールを注文。グラスはしっかり冷えており、ひと口飲めばスッと体に染み込む。泡のキメも細かく、苦みとコクのバランスが絶妙で、これだけで既に合格点だ。 続いて運ばれてきたお通しは、まさかのローストビーフ。お通しと侮るなかれ、低温調理でじっくり仕上げられたようで、しっとりと柔らかく肉の旨みが際立つ。わさび醤油が添えられており、脂の甘みと和の風味が口の中で調和する。お通しとしては破格のクオリティで、これが出てくるだけで「この店、当たりだ」と思わず顔がほころんだ。 次に注文したのが餃子。焼き目はカリッと香ばしく、箸で持ち上げるとふっくらとした皮の中からじゅわっと肉汁があふれ出す。具は豚肉と野菜のバランスがよく、にんにくの効かせ方も程よい。何も付けずにそのまま食べても美味しいが、酢醤油とラー油を少し加えると、より味が引き締まってビールとの相性も抜群だ。2人であっという間に平らげてしまった。 主食として頼んだのはチャーハン。シンプルな見た目ながら、レンゲを入れた瞬間にわかる米のパラパラ具合。しっとりしすぎず、パサつかない絶妙な火加減で炒められている。卵の甘みとネギの香ばしさ、そしてところどころに感じるチャーシューの旨みが、ひと口ごとに変化をもたらし、飽きのこない味わい。胡椒のアクセントも効いていて、ビールにもハイボールにもよく合う仕上がりだった。 締めにはハイボールを注文。レモンが軽く香る爽やかな味わい。炭酸の刺激とウイスキーのコクが食後の余韻をさっぱりとリセットしてくれた。料理全体としてのボリュームもほどよく、満腹なのに重たくないのが嬉しい。 料理のひとつひとつに手が込んでいて、居酒屋の定番メニューでありながら、どこか「ちゃんとしている」印象を受けた。気取らず、でもどこか丁寧な一皿が揃っていて、気の置けない相手と美味しいものを食べながら語らうには最適の空間だった。また必ず再訪したい、そんな一夜だった。
2025/07訪問
1回
ふと「今日は海の幸をとことん堪能したい」という気分になり、知人に勧められていた和食居酒屋へ足を運んだ。落ち着いた照明の中、木の温もりを感じるカウンターに腰を下ろすと、すぐに目についたのは地酒の豊富なメニューと「本日の鮮魚」の張り紙。これは期待できると、まずは冷えた日本酒を一合注文。選んだのは、キリッとした辛口の純米吟醸。口に含んだ瞬間、すっきりとした飲み口の奥にほんのり米の旨みが広がる。これだけで既に正解の夜の予感がする。 最初に運ばれてきたのは生牡蠣。大ぶりの殻付きで、レモンを一絞りしてつるりと一口。海そのものを凝縮したような濃厚な旨みと、レモンの酸味、日本酒の切れ味が三位一体になって、いきなり至福。ミルキーでありながらも雑味が一切なく、まさに旬の味わいだった。 次に来たのはネギトロ巻き。小ぶりながらもねっとりとしたマグロの脂とシャキシャキした青ネギの食感が絶妙で、酢飯とのバランスも完璧。巻き物ながらも丁寧に握られており、職人の手仕事を感じる一品だった。 白子ポン酢は、ぷるんとした白子が冷たく、ポン酢の酸味と紅葉おろしが上品に調和。口の中でとろける白子の食感と、爽やかな後味のギャップがクセになる。ここでも日本酒が大活躍で、一口ごとに「美味しい」と呟いてしまう。 次にやってきたのは、あさりの酒蒸し。あさりはふっくらとしていて、しっかりと出汁が染み出している。汁をすくって飲むと、貝の旨味と酒の香りが溶け合っていて、ほっとする優しい味。これは家庭ではなかなか出せない奥深さがある。 焼き物のメイン、メバルの塩焼きは皮がパリッと香ばしく、身はふっくら。ほんのり甘みのある白身が口の中でほぐれ、まさに「魚を焼く技術」の高さを感じる一皿。レモンを絞ってさらにさっぱりいただくと、脂の旨みがより引き立った。 そしていよいよ、刺身三種盛り。平政、カツオ、メバル。それぞれ違った個性が際立っている。平政はプリプリとした歯ごたえに淡白ながら深い旨味があり、カツオはしっとりした身質に力強い赤身のコク。メバルの刺身はなかなか出会えないが、ほんのり甘く、透明感のある味。全体的に切り口も美しく、鮮度の良さが見た目からも伝わってきた。 最後にもう一杯、今度はフルーティーな香りの純米大吟醸で締め。刺身と共にゆっくりと味わっていると、時間を忘れてしまいそうになるほど心が満たされていた。 どの料理も素材を活かすことに徹しており、決して派手さはないが、どれも丁寧で誠実な仕事が感じられる一品ばかり。海の恵みと酒の相性の素晴らしさを改めて実感した、至福の夜だった。また必ず訪れたいと思う、心に残る食事体験だった。
2025/07訪問
1回
先日、友人と共に居酒屋に足を運び、心躍るような一夜を過ごしました。日本料理の良さを堪能できるお店とあって、メニューを見ただけでも期待感が高まります。この日は「ブリカマの塩焼き」、「もつ鍋」、「ぶりの炙り」、そして日本酒とビールを注文しました。どれも美味しそうな料理ばかりとあって、早く料理が運ばれてくるのを楽しみにしていました。 まず最初に運ばれてきたのは「ブリカマの塩焼き」です。その脂の乗った部分が美しく焼かれ、焼き目が香ばしい匂いを漂わせています。一口食べると、外側はパリっとした食感で、噛むたびにじゅわっと出てくる脂が絶品です。特に、ブリは身がしっかりしていて、噛み応えがありながらも、ふんわりとした軽やかさが感じられます。塩加減も絶妙で、素材の味を引き立てながら余計な味付けを感じさせません。この一品は、日本酒との相性が抜群で、冷えた日本酒を合わせることで、口の中で風味が相乗効果を生み出します。 次に楽しみにしていた「もつ鍋」が到着。鍋のフタを開けると、その瞬間に立ち上る香ばしい香りとともに、色とりどりの具材が目を楽しませます。新鮮なもつがたっぷりと入っており、もやしやニラ、キャベツなどの野菜が絶妙に絡み合っています。スープはあっさりとした味付けですが、もつの旨味がしっかりと出ていて、飲んだ瞬間に体が温まります。もつ自体は柔らかく、口の中でとろけるような食感がくせになります。特に、もつ鍋としてのスープの味わいが深く、心地よい辛さも加わっており、一口また一口と進んでしまいます。お腹が満たされるだけでなく、体全体が温まるような感覚がたまりません。 「ぶりの炙り」も楽しみの一つでした。炙りによって香ばしさが引き立てられ、見た目にも美しい一皿です。身が引き締まりつつも、脂がのっているため、口に入れるととろりとした感触が楽しめます。程よいスモーキーな香りが鼻を抜け、旨味が広がる感覚は日本酒ともベストマッチ。この料理は、特に日本酒の風味と相性が良く、両方を楽しみながらすすむ一皿でした。 ビールも頼んでいたので、途中でその冷たい一杯を飲むと、非常にスッキリとした飲みごたえで、料理とのコンビネーションを楽しむことができました。特に、新鮮な魚介料理との相性が良く、飲みやすさがますます食欲を刺激します。自分の好みでビールを選べるのも楽しみの一環です。 全体を通して、料理はどれも素晴らしく、それぞれが違った楽しみを提供してくれました。ブリカマの塩焼きやぶりの炙りといった魚介系の料理は、素材の良さが存分に引き立っており、もつ鍋はシェアして食べる楽しさを提供してくれました。日本酒やビールを飲みながら、温かみのある料理を中心に友人と楽しい会話を交わし、心温まるひとときを過ごしました。 この居酒屋は料理のクオリティや雰囲気、サービスともに素晴らしく、友人との楽しい会話と相まって、心に残る良い思い出となりました。次回は、他のメニューや創作料理にも挑戦してみたいと思い、ぜひ再訪したい逸品たちでした。美味しい料理と共に、日本の伝統的な味わいを堪能したこの時間に感謝し、次回の訪問を楽しみにしています。
2025/06訪問
1回
味も雰囲気も“ちょうどいい”を叶える店
2025/10訪問
1回
平日の夜、ふらりと立ち寄ると、店内には出汁の香りと焼き魚の香ばしい匂いが漂っていて、思わず「これは間違いない」と確信。席に案内され、まずはビールを注文。グラスはしっかり冷やされていて、泡もきめ細かく、黄金色の液体がグラスの中できらめく。ひと口飲めば、喉にすっと染み渡る苦みと爽快感。キンキンに冷えた一杯に、思わず仕事の疲れがほどけていく。 お通しをつまみながら待っていると、店員さんが「うちの名物なんです」と運んできてくれたのが卵焼き。見た目からしてふわふわで、焼き目がうっすらとついた厚みのある一品。箸を入れると、じゅわっと出汁があふれ出し、口に運べばその優しさに驚かされる。甘すぎず、かといって塩辛くもなく、まさに絶妙なバランス。表面はほんのり香ばしく、中はとろけるような柔らかさで、丁寧に焼かれているのが伝わってくる。だしの旨みが口いっぱいに広がり、ビールとの相性も思った以上に良い。噛むごとに広がる温かみとやさしさに、ほっと肩の力が抜けていくようだった。 次に登場したのが、もうひとつの目玉「鮭ハラスの塩焼き」。皮目がパリッと焼かれ、表面はこんがりときつね色。脂がじゅうじゅうと染み出していて、見るからに旨そうだ。箸を入れると、ふわっとほぐれる身から湯気が立ち上り、焼きたての香ばしさが鼻をくすぐる。口に含めば、まず感じるのは皮の香ばしさ、そしてすぐに広がる濃厚な脂の旨み。塩加減は控えめで、鮭本来の味を引き立てている。ビールで流し込めば、脂のこってり感がスッと和らぎ、次のひと口をまた運びたくなる。レモンを少し絞って味を変えれば、さっぱりとした後味に早変わり。まさにお酒が進む一品だった。 全体を通して、どの料理も派手さはないが、しみじみと「うまい」と思わせてくれる味。卵焼きの出汁のやさしさ、鮭ハラスの脂のコク、それを引き立てるビールの苦み。このシンプルな組み合わせが、どこまでも満足感をもたらしてくれる。日常の延長にありながら、ちょっとだけ特別な時間をくれる、そんな居酒屋だった。また疲れた日の夜、何気なく暖簾をくぐって、同じ卵焼きと鮭ハラスを頼みたくなる、そんな味との出会いだった。
2025/07訪問
1回
日本酒好きなら必ず行くべき
2025/11訪問
1回
先日、友人たちと一緒に豪華な寿司コースを楽しむ機会がありました。まず、登場したのは前菜としてズワイガニのミルフィーユは、見た目の華やかさにも驚く一品。重ねられたズワイガニが贅沢に使われており、その甘味は心を奪われるほど。口の中でとろけるような食感と、カニの深い旨味が出会い、一瞬、時間が止まるかのような感覚に。トマトとカニのだしで作られたジュレは、さっぱりとしていて、カニの旨味がしっかりと感じられ食欲をそそります。寿司の第一弾が始まり、やま幸の中トロ。鮮やかな赤身はほどよくサシが入っており、一口食べるとその甘みと旨味が口の中で溶けていきます。脂がしっかりしているのにしつこくなく、さすがの一品です。 次にやってきたのは、ヒラメの昆布締め。しっとりとした食感と共に、昆布の旨味がしっかりと浸透していて、まるで海の深い味わいが感じられるよう。新鮮なヒラメの甘さが際立ち、それに昆布の塩味が絶妙に絡んでいて、口の中で優しく広がります。 アオリイカのからすみのせも、見た目から楽しませてくれました。透き通ったイカの甘みに、からすみの濃厚さが加わり、食感のコントラストが魅力的。初夏を感じるような軽やかさと、からすみの豊かな味わいが一体となり、まるで季節を味わっているようでした。 続いて、こはだが運ばれてきました。しっかりとした脂と酸味が特徴的なこはだは、酢が程よく効いていて、さっぱりとした味わい。きれいにさばかれた身が美しく、まさに職人の技が光ります。寿司の甘酢と相まって、見事なコンビネーションでした。 箸休めとして、梅と新玉ねぎの茶わん蒸しは、ほっこりと心安らぐ味わい。梅の酸味が新玉ねぎの甘さと相まって、優しい口当たりです。滑らかな舌触りが心地よく、忙しい毎日の中で、ほっとひと息つける瞬間を提供してくれます。 寿司第二弾として登場したのは、カマス。しっとりとしたカマスの食感と、さりげない燻製風味が魅力的。漬けマグロは、しっかりとマリネされた身が口の中でとろけ、刺身とはまた違った楽しみがあります。極め付けは天使の海老。新鮮さが際立っており、その甘みが至福の瞬間を生み出します。生の海老のようなクリアな甘さと、しまりのある身が一体となり、海の豊かさを感じます。 この豪華な食事と合わせて楽しんだ厳選された日本酒は、寿司の一品一品を引き立ててくれます。温度が最適に管理された日本酒が、口の中で豊かな香りを放ち、料理とのコンビネーションが見事です。ビールも適宜追加し、爽快感をプラス。どちらも料理の味わいを引き立て、心温まる楽しいひとときを提供してくれました。 この食事体験は、食材の新鮮さ、職人の技、そして季節感を感じさせるもので、何度でも訪れたくなる、心満たされる料理でした。また、友人たちと話しながらゆったりと味わうことができ、特別な夜となりました。また訪れたいと思う素晴らしい体験でした!