ike_logさんが投稿した鮨 まつうら(東京/白金高輪)の口コミ詳細

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ike_logのグルメ日記

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鮨 まつうら白金高輪、白金台、広尾/寿司、日本料理

3

  • 夜の点数:4.7

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.5
3回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

味はもちろん、ホスピタリティも抜群!一度来れば忘れられなくなる鮨店!

☆オススメポイント☆
①オープンから3年でミシュラン一つ星を得た名店
②肩肘張らずに食事が楽しめるアットホームな雰囲気

【オススメ利用シーン】
デート・記念日・接待・会食・友人との利用

【メニュー】
「お任せコース(30,000円〜)」

【1〜4枚目】
「トロ」
「赤身」
「墨烏賊」
「鰤」

宮城県塩釜港の本鮪のトロ。
濃厚で、口の中の温度でとろける融点の低さも特徴的。
口いっぱいに広がる濃厚な旨みに溺れる。

北海道戸井の鮪の赤身は、
まるで芸術品のような美しい見た目で、味わいも力強い赤身の旨味を堪能できる。

墨烏賊は、
サクッとした歯切れのいい食感の中に、ねっとりとした濃厚さも併せ持つ不思議なもので、醤油の香りもよく合う。

北海道積丹の鰤は、
脂身がしっかりと乗っており、旨味を堪能できる。
ただ、まだ冬の始まりということもあり、そこまで脂身すぎるわけでもなく、これがまたちょうど良い。

【5〜8枚目】
「小肌」
「鰆」
「北寄貝」
「蝦蛄」

熊本県天草産の小肌は、
程よい脂身と、小肌の旨味をバランスよく楽しめる。
肉厚に仕込んで頂いているため、旨味はかなりしっかり楽しめる。

三重県の志摩諸島の一部答志島産の鰆は、
かなり柔らかく、とろけるかのような食感が印象的。

北海道長万部産の北寄貝は、
コリコリの食感と、身の厚みによって生み出されるその旨味をしっかり楽しめる。

最近のお寿司屋さんではあまり見かけなかった蝦蛄は、北海道小樽産。
なんでも、蝦蛄は値上がりしてしまっており、なかなか取り扱われる事が稀になってしまったのだそう。
そんな蝦蛄は食感が良く、ほんのり甘味すら感じる。

【9〜14枚目】
「車海老」
「雲丹」
「穴子」
「玉」
「トロたく(追加)」
「干瓢巻き(追加)」

鹿児島県の甑島産の車海老。
甑島というと、南端には有名ドラマ「Dr.コトー診療所」のモデルにもなった下甑島がある場所だが、こちらの車海老は非常に甘みが強く、程よくボイルされた大将の腕前も感じられる。

北海道浜中産の雲丹は、
なんと天然と養殖の相盛りという贅沢な海苔巻き。
どちらも美味しいが、養殖の方が口溶けがよく、天然の方が口に残り続けるという特徴を楽しめた。

穴子は、
かなりふわふわな仕上がりで、魔法のようにふわっと消えてなくなるかのよう。
軽く柚子を削っており、風味が良い。

玉は、
出来立ての熱々出汁巻玉子となっており、かなりふっくら。
出汁の風味と玉子の甘味が絶妙なバランス。

追加でトロたくと干瓢巻きを注文。
トロたくは、
四谷「すし匠」さんの名物「おはぎ」をイメージした形で握りをいただきたいという要望を叶えていただき、特別にまつうら風おはぎを作っていただいた。
トロたくの濃厚な旨味と食感、さらには胡麻のいい風味が加わりかなり優勝。

干瓢巻きは、
甘味もありつつ、キリッとしたわさびも効いており、個人的には毎回頼んでいる。

【15〜18枚目】
「背トロ中落ち」
「縞鯵」
「皮剥」
「蛸」

宮城県塩釜港の本鮪の背中あたりにある中落ちを、海苔巻きで。
濃厚な旨味と、ねぎの風味、そして海苔の香りと全てが完璧なバランスで混ざり合う。

福井県産縞鯵は、
腹側と背側の2種類をいただける。
どちらも美味しいが、やはり脂身のある腹側の方が個人的には好み。

神奈川県鴨居港産の天然の皮剥。
濃厚な味わいにポン酢がよく合う。

宮城県産の蛸の煮上がりは、
柔らかい食感で、出汁が染みており、噛むごとに旨みが溢れ出す。
辛子は結構辛めだが、少しつけて食べることでより旨味がシャープに。

【19〜24枚目】
「白子」
「あん肝」
「赤鯥」
「柳葉魚」
「甘味」

北海道函館産の無漂白の白子。
一般的に白子は水にさらす加工などをして見た目を良くすることが多いが、無漂白はそういったことをしていない分、旨味や本来の甘みがダイレクトに感じられる。
今までに感じたことないくらいの強い甘みで、衝撃的な美味しさ。

あん肝は、
奈良漬と共に巻きにして、これを新政「陽乃鳥」という貴重な貴醸酒と共にペアリングでいただく。
かなり貴重で、間も無く流通しなくなると言われている。
あん肝巻きはかなり濃厚だが臭みはほとんどなく、これだけでかなりの絶品なのだが、それに「陽乃鳥」を合わせると、旨味が昇華する。

山口県産の赤鯥(あかむつ)は、
別名「のどぐろ」とも言われる高級魚で、脂身が豊富でとにかく柔らかい。
出汁もかなり美味しく、薬味のネギも相性抜群。

北海道厚岸産の柳葉魚(ししゃも)は、
しっかりとした立派なもので、やはりその分脂身も豊富。

最後の甘味は、
定番の黒糖シャーベット。
唯一無二の美味しさで、このままでももちろん、味変で、「タイムマシーン」という日本酒をかけるとまるでラムのような味わいになってとても美味しい。

【まとめ】
「北里大学」や「聖心女子学院」などがある白金エリアの中心部に2019年9月にオープンした「鮨 まつうら」さん。
大将の「松浦 修(まつうら おさむ)」氏は、水産会社勤務の後、鮨の世界へ転身。
名店「銀座 おのでら」勤務時には海外店舗の責任者として、海外でも腕を奮ったという過去を持つ方で、特に若い世代に江戸前鮨を楽しんで欲しいということをコンセプトに、自身の独立店舗であるこちらのお店を開業したとのこと。

若い世代向けというコンセプトで始めたためか、高級業態の江戸前鮨であれば、コースの価格だけで4〜5万円なんてこともザラだが、こちらでは開業当初は1万円台、食材価格が高騰した今でも3万円〜という、コスパの良さが魅力的。
そのコスパの良さが人気となり、たった3年でミシュラン一つ星獲得、現在は予約1年以上待ちという予約困難店へと進化を遂げた。

基本的には完全予約制で、平日はディナータイムのみの2部制。
土曜にはランチタイムの1部を加えた、3部制で営業されている。
前回お伺いした後に店内を改装したそうで、非常に綺麗な内観で、居心地が良い。

コースはおつまみから握りまでかなりのボリュームで、しかも一品一品のクオリティもハイレベル。
さらには日本酒のラインナップも豊富で、最高の食体験ができる。
予約困難さにも納得である。

  • トロ

  • 赤身

  • 墨烏賊

  • 小肌

  • 北寄貝

  • 蝦蛄

  • 車海老

  • 雲丹

  • 穴子

  • トロたく(追加)

  • 干瓢巻き(追加)

  • 背トロ中落ち

  • 縞鯵

  • 皮剥

  • 白子

  • あん肝

  • 新政「陽乃鳥」

  • 赤鯥

  • 柳葉魚

  • 甘味(黒糖アイス)

  • 土佐黄金ジンジャエール

  • 外観

2025/11/08 更新

2回目

2024/09 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.8
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

個人的No.1鮨店はやっぱりココ!!

☆オススメポイント☆
①ミシュラン一つ星に輝く名店
②肩肘張らずに食事が楽しめるアットホームな雰囲気

【オススメ利用シーン】
デート・記念日・接待・会食

【メニュー】
「お任せコース(20,000円〜)」

【1〜4枚目】
「真烏賊」
「下足」
「鯵」
「白星笛鯛」

真烏賊は、
夏によく食べられる墨烏賊の子供にあたる初物の一つで、この日は鹿児島県の清水から届いたもの。
サクサクの食感で歯切れが良く、酢橘の香りもよく合う。

下足は、
真烏賊なものを使った握りで、こちらはコリコリとした食感を楽しめる。
厚みもあり、大きなサイズ感であった。

鯵は、
鹿児島県産のもので、かなり肉厚なためか、鯵の濃厚な脂身を強めに感じられた。

白星笛鯛は、
世界一美味しい熱帯魚の異名をもつ鯛であり、食感が一般的な鯛よりもサクッとしているのが印象的。
身体の後方に白い星のような鱗があるのが名前の由来なのだとか。

【5〜8枚目】
「赤身」
「新子」
「小肌」
「北寄貝」

赤身は、
カナダ産の鮪を使ったもので、見た目からも分かる通り、かなり綺麗な朱色が印象的。
濃厚ながらも、後味はさっぱりとしているのが特徴。

新子は、
鮪の中でも小さいものであるが、脂身の乗りはかなりしっかり。
口の中でとろけるような濃厚な脂身が印象的。

小肌は、
長崎県の天草から仕入れたものだそうで、こちらも厚切りで。
香りが強いが、嫌な青臭さは無い。

北寄貝は、
北海道長万部産のもので、軽く炙ったものを握りで。
口に含んだ瞬間の香ばしさの後に、しっかりとした貝の旨みを楽しめる。

【9〜12枚目】
「島海老」
「雲丹の手巻き」
「穴子」
「玉」

島海老は、
小ぶりではあるが、かなり濃厚な甘味が詰まったもので、濃い旨みも併せて楽しめる。
プリっとした食感も心地よい。

雲丹の手巻きは、
北海道函館産のムラサキウニをたっぷりと乗せて頂く。
濃厚でトロリとした食感であるが、臭みはほとんどないシンプルな味わい。
海苔の香りも強く、海苔の品質の高さにも驚かされた。

穴子は、
焼きたての状態でいただくが、これがかなりふわふわの絶品物。
塩でいただくが、穴子本来の甘みを存分に楽しめる。

玉は、
出汁巻卵風のもので、甘さは控えめ。
ふわふわで、朝ご飯に出てきたらめちゃくちゃ嬉しい。

【13〜16枚目】
「喉黒」
「いくら」
「あん肝巻」
「新政 陽乃鳥」

喉黒は小丼で。
口に含んだ瞬間にとろけていくような最高の喉黒で、とにかく旨味が濃厚。
シャリと喉黒の間には、玉ねぎをベースとした酸味の効いたソースが入っており、旨味と酸味のバランスが最高。

いくらは、
一粒一粒が美しい、粒感の強いもの。
醤油だけでなく、出汁も合わせた特製ダレにつけ込まれており、濃すぎず、いくらの旨みを消さない工夫がされていた。

こちらのスペシャリテと感じているあん肝の巻き寿司は、
北海道余市産のもので、とにかく口当たりが濃厚。
そこに干瓢を合わせるのがまつうらさんスタイル。
この濃厚な味わいに合わせるのが、新政酒造の貴醸酒「陽乃鳥」。
フルーティーで甘口なこちらのお酒とのペアリングが最高すぎる。

【17〜20枚目】
「鮪の中落ち」
「銀杏」
「蛸」
「雲丹刺身」

鮪の中落ちは、
カナダ産鮪を使ったもので、脂身をしっかりと感じる。
濃厚な味わいに、パリッとした良い食感の海苔が相性良い。

銀杏は、
愛知県祖父江産のもので、新物をご用意していただいた。
新物は苦味がまだまだ強くなく、甘味すら感じる。
一般的な焼くタイプではなく、揚げるスタイルなので、食感もほろっとしていたのが印象的。

蛸は、
愛媛県産で、かなり肉厚なもの。
そのままでもしっかりとした出汁の旨みが染み込み美味しいが、そこにマスタードにも似た味わいの地辛子をつけると、より美味しい。

蛸と同じく愛媛県産の赤雲丹は、
味わいはムラサキウニよりもさっぱりとしており、岩塩やわさびがよくあう。

【21〜24枚目】
「鰹」
「牡蠣」
「紀土(日本酒)」
「山川光男(日本酒)」

鰹は気仙沼産。
手前から大トロ、中トロ、赤身と、部位ごとにいただけるのだが、どれも旨味が濃厚。
特に鰹の大トロは、鮪よりも軽いので、非常に食べやすい。

牡蠣は、
北海道仙鳳趾産のもので、プリプリな食感が印象的。
個人的にはあまり牡蠣を好むタイプではないのだが、こちらは美味しいと感じられるほど。

合わせて頼んだ日本酒の紀土は、
和歌山県産の日本酒で、やや辛口ではあるものの、すっきりとした飲みやすさが印象的。

山川光男は、
山形県の4つの酒造の漢字を集めた名称で、共同銘柄となっている。
こちらもやや辛口で、透明感ある味わい。

【25〜28枚目】
「あん肝(追加)」
「トロタク巻き(追加)」
「味噌椀」
「デザート」

コース序盤で頂いたあん肝の巻物が美味しすぎたため、追加で注文。
こちらは序盤の物とは異なり、サイズ感の大きなあん肝だそう。
その為なのか、かなりまろやかで、甘味が強く、こちらの方がなったらとした食感。

トロタクは、
注文が入ってからトロ、たくあんを刻んでいただけるという贅沢なもの。
トロとたくあんの食感の対比、さらには胡麻や大葉の香り、濃厚な味わいと、さまざまな要素を一挙に体験できる絶品もの。

デザートは、
定番となっている黒糖シャーベット。
そのままでもかなり美味しいのだが、ここに古酒風の日本酒「タイムマシン」を加えると、まるでラムのアイスのような風味になり、更に絶品になる。
このためにもう一度訪問したいと思えるほど。

【まとめ】
「北里大学」や「聖心女子学院」などがある白金エリアの中心部に2019年9月にオープンした「鮨 まつうら」さん。
大将の「松浦 修(まつうら おさむ)」氏は、水産会社勤務の後、鮨の世界へ転身。
名店「銀座 おのでら」勤務時には海外店舗の責任者として、海外でも腕を奮ったという過去を持つ方で、特に若い世代に江戸前鮨を楽しんで欲しいということをコンセプトに、自身の独立店舗であるこちらのお店を開業したとのこと。

若い世代向けというコンセプトで始めたためか、一般的な高級業態の江戸前鮨であれば、コースの価格だけで3〜4万円なんてこともザラだが、こちらでは開業当初は1万円台、食材価格が高騰した今でも2万円台前半という、コースや立地、サービスのクオリティを考えると、かなり安い価格設定。
そのコスパの良さが人気となり、たった3年でミシュラン一つ星獲得、予約1年以上待ちという予約困難店へと進化を遂げた。

基本的には完全予約制で、平日はディナータイムのみの2部制。
土曜にはランチタイムの1部を加えた、3部制で営業されている。
前回お伺いした後に店内を改装したそうで、非常に綺麗な内観で、居心地が良い。

コースはおつまみから握りまでかなりのボリュームで、しかも一品一品のクオリティもハイレベル。
さらには日本酒のラインナップも豊富で、最高の食体験ができる。
この体験ができて、2万円台というのは確かに異次元のコスパ。
予約1年待ちも納得である。

  • 真烏賊

  • 下足

  • 白星笛鯛

  • 赤身

  • 新子

  • 小肌

  • 北寄貝

  • 島海老

  • 雲丹手巻き

  • 穴子

  • 喉黒

  • いくら

  • あん肝巻物

  • 新政 陽乃鳥

  • 鮪中落ち

  • 銀杏

  • 雲丹刺身

  • 牡蠣

  • 紀土

  • 山川光男

  • あん肝(追加)

  • トロタク(追加)

  • 味噌椀

  • デザート(黒糖シャーベット)+タイムマシン

  • 土佐ベルガモット

  • 内観

  • 外観

  • 外観

  • 外観

2024/09/03 更新

1回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

このクオリティが2万円台というのは破格。オープン3年でミシュラン星獲得の、予約一年待ち人気店に訪問!

☆オススメポイント☆
①オープンから3年でミシュラン一つ星獲得の実力派
②ミシュラン星獲得の予約困難店でありながら、コースは2万円台からというコスパの良さ

【オススメ利用シーン】
記念日・会食・接待

【メニュー】
「おまかせコース(20,000円〜)」

【1枚目】
「本鮪中トロ」

この日は宮城県塩釜の本鮪の中トロを使用。
塩釜は鮪の産地としては珍しく、夏場が最も盛んに漁獲されるのだそう。
それ故、「夏マグロ」とも言われるのだとか。

塩釜の中トロは、
一般的な中トロに比べて、脂身がそこまで多くなく、脂の臭さというものが少ない。
そのため、赤身の旨みにも集中することができ、後味も比較的スッキリとした印象。
脂っこいものが苦手な方には、非常にオススメしたい中トロだった。

【2〜5枚目】
「白星笛鯛」
「小肌」
「本鮪赤身」
「白イカ」

白星笛鯛とは、
世界一美味しい熱帯魚の異名を持つ、別名「白身のトロ」。
そう言われるだけあって、かなり脂身が豊富で、白身魚だが、しっかりとした脂の甘さを楽しめる。

小肌は、
厚めのネタで、食べ応えある。
脂身も乗っており、旨味が濃い。

本鮪赤身は、
カナダ産の本鮪を使用。
大西洋沖の鮪は、通常の赤身よりも脂身の感じが強く、食感もどちらかというと、中トロに近しい印象。
濃い旨味はあるのだが、血臭さが少ない。

白イカは、
丁寧に隠し包丁を入れた技術を感じる一貫で、ふんわりとした食感。
甘みもあり、塩と酢橘がそれを引き立てる。

【6〜8枚目】
「車海老」
「鰹」
「北寄貝」

車海老は、
大分県産のもので、朝に茹で、一日冷ましたという、珍しい仕込みのもの。
そのためか、身が引き締まっており、歯応えがあり、かつ旨味が閉じこめられている。
噛めば噛むほど甘みも増してきて、個人的にはかなり好きなタイプの車海老。

鰹は、
長崎県壱岐のもので、「迷い鰹」といい、本来のルートとは異なり、日本海側に迷い込み、通常よりも身が引き締まった鰹のことを指す。
非常に肉厚で食感もあり、生姜とネギのタレが鰹の旨みを引き立てる。

北寄貝は、
北海道苫小牧産で、軽く炙っているためか、香ばしく、甘味も強めに感じる。
歯切れも良く、新鮮であった。

【9〜12枚目】
「鮪の手巻き」
「雲丹の手巻き」
「あん肝の細巻」
「陽乃鳥(あん肝の細巻とペアリング)」

最初に提供されたのが、鮪の手巻き寿司。
カナダ産鮪の中落ちと、塩釜産鮪の脳天を使って和えた鮪は、旨味と共に、コリコリとした軟骨の食感も楽しめる。

雲丹の手巻きは、
北海道利尻産の雲丹を使ったもので、とにかく甘みが強く、臭みが少ないさっぱり目なもの。

そして、夏場には珍しいあん肝。
この日は有名な余市のものではなく、青森県産とのこと。
とても濃厚な旨味にもかかわらず、臭みは少なく、一緒に巻き込まれた奈良漬との相性も良い。
ペアリングとして、新政貴醸酒の「陽乃鳥」という甘口の日本酒をいただいたが、あん肝とのペアリングは最高の一言。

【13〜16枚目】
「穴子」
「玉」
「トロたく(追加)」
「干瓢巻き(追加)」

穴子は、
これまでに食べたことがないくらいのふっくらとした仕上がりのもので、気づけば口の中から消えてしまうほどのふんわり感。
塩と酢橘でさっぱりといただくが、口溶けした後には穴子の香りがしっかりと感じられる。

玉は、
焼きたてのもので、やや甘めの味付け。
出汁もほんのり効いており、全体的にまろやかな印象。

そして追加は細巻を2貫。

トロたくは、
たくあんがかなりしっかりと入ったもので、赤身と中トロを刻んで使ったトロの濃厚な旨味と、たくあんのさっぱりとした味わい、シャキッとした食感がハーモニーを生み出す。

干瓢巻きは、
かなり大きめの干瓢が入っており、甘い味付けなのだが、わさびも握りのものとは違って、風味がかなり強めのため、最後のチョイスとしては良い選択だった。

【17〜20枚目】
「蛸の柔らか煮」
「鰻の醤油焼き」
「平目の刺身」
「真魚鰹の塩焼き」

「西の明石、東の佐島」と言われるほどの名産である佐島の地蛸を利用した柔らか煮。
甘めの味付けなのだが、これに少量でもかなり辛い福井の地辛子をつけて食べると、よりこの甘さが引き立つ。

鰻は、
鹿児島産直送のもので、これを醤油で焼いてシンプルに。
素材が良いためか、焼いただけでも、皮のパリッと感、そして身のふわっと感がしっかり感じられる。

平目は、
宮城県産の出てきたところのもの。
ねっとりとした食感で、山葵と塩のくみあわせがよくあう。

真魚鰹(マナガツオ)は、
香川県産のもので、トロッとした食感と柔らかい身が特徴的。
酢橘のさっぱり感が、脂身にはちょうど良い。

【21〜24枚目】
「いくらの小丼」
「太刀魚の小丼」
「デザート」

この日のいくらは、新物が入ったとのことで、それを少量のシャリと小丼風で頂けた。
皮が硬すぎないため、プチっというよりかは、ジワっと潰れていくイメージで、本当にいいいくらの特徴を感じた。
また、塩気も強すぎず、程よいすっきりとした塩気。

太刀魚は、
東京湾の走水産のもので、それを焼いてこちらもシャリの上に乗せて小丼風に。
太刀魚は驚くほどの柔らかさで、ふわふわの食感。
そして脂身もしっかりと乗っており、旨味はかなり濃厚。
したのシャリは米だけでなく、酸味のある玉ねぎも和えられており、全体としてはくどくならないようになっていた。

デザートは、
自家製の黒糖シャーベット。
そのままでも黒糖の香りを感じるさっぱりとした味わいで美味しいのだが、後半はここに「Time Machine 1712」という日本酒を投入。
江戸時代の製法で作られた古酒をイメージした日本酒だそうで、シャーベットと合わせて食べるとまるでラムの様な味わいになる不思議な日本酒。

【まとめ】
「北里大学」や「聖心女子学院」などがある白金エリアの中心部に2019年9月にオープンした「鮨 まつうら」さん。
大将の「松浦 修(まつうら おさむ)」氏は、水産会社勤務の後、鮨の世界へ転身。
名店「銀座 おのでら」勤務時には海外店舗の責任者として、海外でも腕を奮ったという過去を持つ方で、特に若い世代に江戸前鮨を楽しんで欲しいということをコンセプトに、自身の独立店舗であるこちらのお店を開業したとのこと。

若い世代向けというコンセプトで始めたためか、一般的な高級業態の江戸前鮨であれば、コースの価格だけで3〜4万円なんてこともザラだが、こちらでは開業当初は1万円台、食材価格が高騰した今でも2万円台前半という、コースや立地、サービスのクオリティを考えると、かなり安い価格設定。
そのコスパの良さが人気となり、たった3年でミシュラン一つ星獲得、予約1年以上待ちという予約困難店へと進化を遂げた。

基本的には完全予約制で、平日はディナータイムのみの2部制。
土曜にはランチタイムの1部を加えた、3部制で営業されている。

コースはおつまみから握りまでかなりのボリュームで、しかも一品一品のクオリティもハイレベル。
さらには日本酒のラインナップも豊富で、最高の食体験ができる。
この体験ができて、2万円台というのは確かに異次元のコスパ。
予約1年待ちも納得である。

今年の冬には店内を改装されるそうなので、来年お伺いした際には、さらに内装も綺麗になった新「鮨 まつうら」さんを楽しみにしたい。

  • 本鮪中トロ

  • 白星笛鯛

  • 小肌

  • 本鮪赤身

  • 白イカ

  • 車海老

  • 北寄貝

  • 中落ちと脳天の手巻き

  • 雲丹の手巻き

  • あん肝の細巻

  • 新政貴醸酒「陽乃鳥」

  • 穴子

  • トロたく(追加)

  • 干瓢巻き(追加)

  • 蛸の柔らか煮

  • 鰻の醤油焼き

  • 平目のお造り

  • 真魚鰹の塩焼き

  • 新物いくらの小丼

  • 太刀魚の小丼

  • 黒糖シャーベット

  • Time Machine 1712

  • 仙禽 オーガニック・ナチュール 2023

  • 富士ミネラルスパークリング

  • 外観

  • 外観

2023/08/29 更新

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