1回
2025/09 訪問
生ハムの世界は奥深い！浅草に移転後一瞬で予約困難店になった将来のミシュラン候補とも言える絶品イタリアン！
フランス産 ジャンボンオーヴェルニュ 21ヶ月熟成 発酵バター、ブリオッシュ
スペイン産 イベリコベジョータ ナガノパープル、シャインマスカット
スペイン産 イベリコベジョータ ナガノパープル、シャインマスカット
スペイン産 イベリコベジョータ ナガノパープル、シャインマスカット、揚げパン
群馬県産 ぐんま麦豚 12ヶ月熟成 魚沼産コシヒカリ「雪椿」
フランス産ラルド 伝助穴子、実山椒
生ハムと香茸のスープ
秋刀魚、無花果、ブリアサヴァラン
東京ビーフ、白金豚 窯焼
車海老ビスク、加藤農園トマト、ピチ
松茸、和牛ボロネーゼ タリアテッレ
蛤、カラスミ発酵バター リングイネ
シチリア島ピスタチオ、マントヴァメロン
バーチ・ディ・ダーマ
カモミールティー
ブラッドオレンジジュース
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外観
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2025/09/21 更新
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☆オススメポイント☆
①経験と研鑽による唯一無二の生ハム
②自家製麺などを使った季節を感じるパスタ
【オススメ利用シーン】
デート・記念日・友人/知人との利用
【メニュー】
「季節のおまかせコース(14,300円)」
※サービス料10%込
【1〜6枚目】
「フランス産 ジャンボンオーヴェルニュ 21ヶ月熟成」
「スペイン産 イベリコベジョータ」
「群馬県産 ぐんま麦豚 12ヶ月熟成」
「フランス産 ラルド」
やはりnacolさんの醍醐味は、様々な種類の生ハムを様々な食べ方で楽しめる点。
今回は4種類の生ハムをアレンジして頂いた。
フランス産のジャンボンオーヴェルニュは、
フランスオーヴェルニュ地方で作られるIGP(保護指定地域表示)認定の生ハム。
非常に繊細な味わいで、ほんのりとナッツのような香りもする。
21ヶ月熟成という長期熟成で、かなり深みもある。
この生ハムを発酵バターを使ったブリオッシュに乗せており、濃厚なバターの香りと生ハムの芳醇な香りが口いっぱいに広がる。
衝撃的な美味しさの一品。
スペイン産イベリコベジョータは、
イベリコ豚の中でも最高ランクの生ハムで、どんぐりを飼料にして放牧で飼育した、とにかくストレスフリーな生ハム。
それをなんと60ヶ月も熟成したもので、上側の赤身が多いのが前脚、脂身が多い下側が後脚。
前脚は旨味は濃いものの、スッキリとした後味。
後脚はかなりふんわりとしており、かつ脂身が濃厚で、口の温度でとろける。
これをリコッタチーズや、シャインマスカット、ナガノパープルと共に頂く。
焼きたての揚げパンと合わせても美味しい。
群馬県産ぐんま麦豚は、
珍しい国産生ハムで、麦を中心にした植物性飼料で飼育したため、臭みが少ないのが特徴。
国産生ハムらしく、これをなんと白米と合わせる。
土釜で炊いた、ミシュラン店御用達のブランド米魚沼産コシヒカリ「雪椿」を合わせるが、もっちりとしており甘みがとにかく強い。
生ハムの塩気と、米の甘味のマリアージュを楽しめる、日本ならではの生ハム料理。
フランス産のラルドは、
豚肉の品種の名前ではなく、豚の背脂で作った生ハムのことをラードにちなんでラルドと呼ばれているのだそう。
脂身で作られた生ハムのため、そのままではなく料理のアクセントとして利用。
料理は長崎県産伝助穴子のフリット。
伝助穴子の濃厚な旨みとフリットに、ラルドの塩気がよく合う。
下側にはニンニクマヨソースと実山椒で作ったマスタードソースがあり、これが穴子と相性抜群。
【7〜9枚目】
「生ハムと香茸のスープ」
「秋刀魚、無花果、ブリアサヴァラン」
「東京ビーフ、白金豚」
生ハムと香茸のスープは、
空腹に優しいアミューズで、塩などの調味料は使わず生ハムと水と香茸のみ。
なのにそうは思えない程の濃厚な味わい。
そして深みのある香りに心躍る。
前菜は、
北海道産の秋刀魚を3枚おろしにして、白ワインに漬けたレーズンとアンチョビを巻いたもの。
下にはブリアサヴァランという白カビチーズを敷いており、酸味と甘味と旨味のマリアージュと共に、黒無花果の香りも楽しめる。
メインは、
窯で焼き上げた東京ビーフというブランドのもも肉と、岩手県花巻産の白金豚の肩ロース。
東京ビーフは、かなり柔らかく、濃厚な赤身の味わいが素晴らしい。
白金豚は、脂身豊富で脂身の甘味を感じられる。
こちらにはマスタードがよく合う。
【10〜12枚目】
「車海老ビスク、加藤農園トマト、ピチ」
「松茸、和牛ボロネーゼ タリアテッレ」
「蛤、カラスミ発酵バター リングイネ」
パスタは麺の種類を変えて3種類。
1種類目のピチは、
キッチンにて一から作っている自家製麺で、イタリアトスカーナ地方のパスタであるピチは、かなり太いもので、もちもちの食感。
合わせるのは車海老のビスク。
練馬の加藤農園の赤・黄の2種類のトマトで使った甘いビスクソースと小麦粉の香りを楽しめる。
2種類目のタリアテッレは、
これからが旬の松茸と、和牛のボロネーゼで。
加水率やや低めの平打ちのタリアテッレに、ボロネーゼがよく絡む。
パルミジャーノチーズの香りも芳醇で心地よい。
3種類目のリングイネは、
楕円形のロングパスタで、これを発酵バター、そしてパスタが見えなくなるほどのたっぷりのカラスミを絡めていただく贅沢な一品。
上には九十九里産の大きな蛤も。
カラスミの香りをとにかく楽しめる。
【13〜15枚目】
「シチリア島ピスタチオ、マントヴァメロン」
「バーチ・ディ・ダーマ/カフェ」
デザートには、
シチリア産のピスタチオを使った濃厚なアイスクリーム。
味わいはもちろん、ピスタチオナッツもたくさん入っており、食感・香りも楽しめる。
横にはイタリア産のマントヴァメロン。
こちらもかなり甘味が強い。
カフェと共に提供して頂いたのはバーチ・ディ・ダーマというイタリア風のマカロン。
チョコレートをクッキー生地でサンドしており、食感と濃厚な味わいを一緒に楽しめる。
【まとめ】
東京を代表する観光地浅草のランドマークとも言える浅草寺の雷門とは反対方向、いわゆる裏浅草として最近注目を浴びているエリアだが、そんな裏浅草の馬道通り沿いに2024年4月にお店をオープンした「nacol」さん。
こちらのお店はかつて蒲田の人気イタリアンとして注目されていた「Ribollita e salumeria」さんが急遽移転することとなり、ここ浅草にオープンさせたお店であり、オープン当初から話題を集めていた。
そんな話題は瞬く間に確固たる人気へと変わっていき、なんと移転2年目にして食べログのイタリアン百名店に選出された。
こちらのお店の人気の秘訣の一つが、お店のスペシャリテでもある生ハム。
店主の「家亀 智裕」氏は22歳にして独立した方で、蒲田の営業時に生ハムの魅力に引き込まれていったのだそう。
そんな中、一念発起して購入した生ハムスライサーで技を磨き、今では唯一無二と言っても過言ではないほどの軽やかな生ハムを生み出すまでに。
この日は休日の12:00に予約をして訪問。
ランチ・ディナー問わずコース一本となっており、価格も変わらない様子。
予約はレストラン予約サイト「OMAKASE」にて可能だが、毎月数分と経たずに1ヶ月分の予約枠が埋まるのだそう。
オープン早々に予約困難になることにも納得の内容で、満足度はかなり高い。
このコースが1万円台で頂ける世界線がまだ東京存在したことに驚く。