「焼き鳥・串焼・鳥料理」で検索しました。
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凍てつく寒波と隙間風の果て、麻布十番「瀬尾」の灯火にて解凍される夜。 年始の挨拶回りを三件、さらに会議を二つ。 今日の横浜は極寒だった。昼食に入った店では故障した自動ドアからの寒風に晒され、食事というよりは刑罰に近い時間を過ごした。 冷凍マグロか、と思うレベルで芯まで冷え切った体を引きずり、辿り着いたのが麻布十番「瀬尾」。 「百名店2025」選出。食べログ3.76という数字は、伊達ではない。 今宵は1.1万円のお任せコースに身を委ねる。 この店の特等席であるカウンターで、紀州備長炭の熱気を感じた瞬間、ようやく生きた心地が戻ってきた。 序盤の「熊野地鶏の炭火焼き」が秀逸だ。噛みしめるたびに広がる野性味あふれる旨味が、私の死んだ味覚を叩き起こす。 続く焼鳥8串の構成が見事。 特に写真にも残した「手羽先」は、皮目のパリッとした香ばしさと、溢れ出す脂のコントラストが凶暴なまでに美味い。 「つくね」はタレの照りが美しく、添えられたスパイスと共に齧り付けば、肉の凝縮感が脳髄を揺らす。 淡白な「ささみ」に乗った本わさびの清涼感、そしてねっとりと濃厚な「肝」。 これらを芋焼酎で流し込む頃には、昼間の悪夢のような寒気は消え失せていた。 モデルや俳優の卵とおぼしき長身の店員たちが醸す華やかさと、同伴客の多さ。そんな麻布らしい浮世離れした空気も、不思議と心地よい。 締めは迷った末に「そぼろ丼」を選択。 黄金色の卵黄を崩し、甘辛い挽肉と絡めてかき込む。串の塩気とは対照的な、甘美で優しい味付けが五臓六腑に染み渡った。 最後は、赤いクコの実が添えられた上品な杏仁豆腐。熱を持った喉を静かに冷やし、この宴を完璧に閉じてくれた。 本日のオーダー • お任せコース(11,000円) ・自家製糠漬け ・熊野地鶏の炭火焼き ・前菜2種 ・季節の料理1品 ・焼鳥8串(手羽先、つくね、ささみわさび、皮、肝 他) ・お食事(そぼろ丼を選択) ・デザート(杏仁豆腐) ・芋焼酎 完全に解凍されたこの体なら、明日の朝からもまた戦えそうだ。 追伸: この料理の「音」と「湯気」は、文字では伝えきれません。 臨場感あふれる動画は、私のInstagram(副部長メシ)に置いておきました。 食欲を刺激されたい方は、覗いてみてください。 ▼Instagram ID : fukubucho_meshi https://www.instagram.com/fukubucho_meshi/
2026/01訪問
1回
恵比寿の地下で出会った「人生最高」の焼き鳥。疲弊した夜を救う、丹波黒鶏のフルコース。喜鈴にて。