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▼評価3.16の皮を被った怪物。十日市場、真冬のフカヒレと「凄麺」のルーツ。 ▼年初の喧騒が落ち着き、また日常という名の戦場へ戻る前の束の間の休息。20年来、我が家の胃袋を支え続けてきた横浜・十日市場の聖地へ。今日は長男からの「本物のフカヒレを食べたい」という決裁申請を通すため、3週間前から万全の予約を敷いていた。 テーブルに鎮座したフカヒレの姿煮。その圧倒的な質量に、思考が一瞬停止する。 丁寧な下処理でアンモニア臭を極限まで抜き去り、幾度も煮込まれた黄金色の繊維。口に含めば、ねっとりとしたゼラチン質が舌に絡みつき、濃厚なスープの旨味が脳髄を揺らす。これは単なる食材ではない、時間という名の調味料が生み出した芸術だ。長男が無言で頷くのも無理はない。 さらに追撃の手を緩めないのが、正月の祝いを纏った伊勢海老の焼きそばだ。プリッとした弾力のある身と、海鮮の出汁を吸い尽くした麺。鴨と鶏のパリパリ揚げは、噛むほどに脂の甘みが溢れ出し、五臓六腑に染み渡る。そして意表を突く「タラコチャーハン」。塩気と粒感が踊る未知の体験だ。 そして極めつけはサンマーメンだ。 一口スープを啜った瞬間、既視感(デジャヴ)と共に強烈な納得感が押し寄せた。 巷で囁かれる「あのヤマダイの傑作『ニュータッチ 凄麺』の味の監修に、ここのオーナーが参画している」という説。あくまで噂だが、この実物を味わえばそれが真実だと確信せざるを得ない。 とろみの粘度、野菜の火入れ、スープのコク。あのカップ麺も傑作だが、やはり本家(オリジン)の解像度は桁違いだ。「答え合わせ」ができた気分である。 締めくくりのサツマイモに至るまで、その巨大さと蜜のような甘みで、私の理性を完全に粉砕した。 世間の評価は3.16。だが、予約をして真髄に触れ、そのルーツを知った時、この店は私の中で3.55へと変貌する。 [本日のオーダー] ・前菜盛り合わせ(一口スプーン、鴨ロース等) ・フカヒレの姿煮(特大) ・伊勢海老の焼きそば ・鴨と鶏のパリパリ揚げ ・タラコチャーハン ・サンマーメン ・海老マヨ ・揚げワンタン ・サツマイモの飴炊き 明後日からの仕事も、この余韻があれば乗り切れそうだ。 追伸: この料理の「音」と「湯気」は、文字では伝えきれません。 臨場感あふれる動画は、私のInstagram(副部長メシ)に置いておきました。 食欲を刺激されたい方は、覗いてみてください。 ▼Instagram ID : fukubucho_meshi https://www.instagram.com/fukubucho_meshi/
2026/01訪問
1回
芝大門の地下壕にて。激辛と油で「中身」を鍛える夜。