4回
2024/12 訪問
至極の一杯
をとゝひ(令和6年12月24日、火曜日)、東京都豐島區駒込にあります「麺屋ごとう」さんにて、夕食を頂きました。
東京都には、新舊、それこそ星の數程、魅力的なラーメン店さんが存在します。最近は、完全豫約制の御店もあるやうで、人氣實力共に備へた御店に關しては私もたづねて見たいと思ひます。
一方で、私のばあひ、結局は自分が大好きな御店をリピートする事に終始して了ふやうな氣もします……。早稻田の「としおか」さんや四谷三丁目の「がんこ」邊がさうでせう。加へて、そのリピート店の中にはひるのが、今囘、たづねた「麺屋ごとう」さんです。
「としおか」さんもさうですが、いはゆる「東池袋大勝軒」系の御店を好む私です。「ごとう」さんにしても、「としおか」さんにしても、店主さんに據る實直な御仕事が好ましく、その實直さはラーメンの味に於ても顕現されてゐるやうに思へます。
夜の部は17時30分からスタートです。少し早く御店に到著して、十分くらゐ待つたでせうか……。寒い中、温かい至極の一杯を想像し乍ら待つのも、また樂しいものです。
定刻に開店して、一番乘りで入店。まづは券賣機にてチケットを購入します。私の註文は以下のとほりです――。
「チャーシューメン」(1,150圓)
「(トッピング)わんたん(4個)」(200圓)
――以上です。
開店して約7分で、待望のラーメンが屆きます。もう、あれやこれやと語る事はしません。何もかもが「頗る旨い」の一言に盡きます。「もりそば」も興味あるのですが、「ごとう」さんでは、どうしても「チャーシューメン」のわんたんトッピングを頼んで了ひます。
この麺にこのスープ、このチャーシューにこのわんたん……合計で1,350圓なのは卻つて安く感じます。
とまれ、御馳走樣でした。
「チャーシューメン」(1,150圓) 「(トッピング)わんたん(4個)」(200圓)。
「チャーシューメン」(1,150圓) 「(トッピング)わんたん(4個)」(200圓)、麺アップ。
「チャーシューメン」(1,150圓) 「(トッピング)わんたん(4個)」(200圓)。
券賣機。
2024/12/26 更新
2024/03 訪問
「東池袋大勝軒」系の最高峰である「麺屋ごとう」さんを再訪
先日(令和6年3月14日、木曜日)、東京都豐島區駒込にあります「麺屋ごとう」さんで、御晝を頂きました。
之は以前のレヴューにも書いたかも知れませんが、「東池袋大勝軒」系の御店で、最も評價が高い御店と云へませう。
「自家製中華そばべんてん」さんや「自家製中華そばとしおか」さんも、「東池袋大勝軒」系と云へなくはないのですが、この二店は「べんてん」系と云ふのが嚴密な處です。
近年、私が最も通ふのは、その「としおか」さんですが、機會があれば「ごとう」さんを再訪したいと考へてゐました。そして、今囘の東京行きにて、その再訪が叶ひました。
地階にある御店のまへには、數名の竝びが生じてゐます。暫く待つてゐると助手の女性から、食券を買ふやうに促され、そんなに待たずして、席に案内されました。私の註文は以下のとほりです――。
「チャーシューメン」(1,150圓)
「わんたん4個」(200圓)
「ねぎ多め」(100圓)
――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。
10分足らずで、待望のラーメンが屆きます。久し振りの一杯は、90年代の「例の味」を彷彿とさせる何處か懷かしい感じがする一方、未だに古びないと云ひますか、寧ろ、新しさをさへ感じます。
殊に東京都には星の數程のラーメン店が存在しますが、そんな中でも私が好きなのは、「としおか」さんや「ごとう」さんですね。とまれ、御馳走樣でした。
「チャーシューメン」(1,150圓) 「わんたん4個」(200圓) 「ねぎ多め」(100圓)。
「チャーシューメン」(1,150圓) 「わんたん4個」(200圓) 「ねぎ多め」(100圓)。
「チャーシューメン」(1,150圓) 「わんたん4個」(200圓) 「ねぎ多め」(100圓)の麺アップ。
券賣機。
チケット。
2024/03/19 更新
2022/11 訪問
二十年以上を經ての「麺屋 ごとう」さん(※追記あり)
昨日(令和4年11月8日、火曜日)、東京都豐島區駒込にあります「麺屋 ごとう」さん(以下、「ごとう」さんと記します)にて、夕飯を頂きました。
以前のレヴューにて、東京都は荻窪にある「丸長中華そば店」さんに就いて、記した際、二十年以上を經て、やうやく、たづねたと書きました。タイトルに記しましたやうに、「ごとう」さんに就いても、今囘、同じ事が云へます。
恐らくは九十年代後半か二千年ぐらゐ、私は高田馬場時代の「べんてん」さんにて、初めてつけ麺を食べました。世の中にこんなに美味しくて、滿腹にもなる食べ物があるのか、と感動しました。未だ、池袋には山岸氏に據る「東池袋大勝軒」が健在だつた時代です。
「べんてん」の店主さんは足繁く「大勝軒」を利用して、獨學で「大勝軒」の味をものにしたのだ、と云ふ情報を、私は當時、2ちゃんねるのラーメン板邊で得ました。同じく「ごとう」さんもその「大勝軒」をリスペクトされてゐるらしいとの情報を得てゐました(※一)。
が、私は專ら、「べんてん」さんに通ふのみであり、「大勝軒」や「ごとう」さんには一度も行かずでした。最近、世の中では「推し活」が逸りですが、「推しは推せる時に推して置け」と云ふ事がよく云はれるやうです。推しも人間であるがゆゑ、永遠ではないからです。
當然の事ではありますが、同樣の事が御店にも云へるやうです。殊に個人經營である飮食店に就いては。最早、山岸氏に據る「東池袋大勝軒」は存在しませんし、「ごとう」さんに關しては、池袋から駒込へと御店が移轉して、それなりの歳月が經過した模樣です。「食べログ」にてフォローしてゐる方の一人には、もう「ごとう」さんは池袋の御店ではないのだな、と實感された方がゐるやうです。
東京には正に星の數の如く、澤山のラーメン店が存在しますし、その種類も多種多樣であり、その味のクオリティも日進月歩です。ですから、さう云ふ新たな御店を食べ歩く事も、非常に樂しい事と思ひます。が、最近の私は二十年以上まへに出された宿題を、やうやく、提出しようと考へてゐます。九十年代後半や二千年邊と云ふのは、私にとつて、決していゝ時代とは云へませんが、あの頃が自分の青春だつた事もまた事實でありますから。
とまれ、「ごとう」さんですが、夜は17時30分に開店します。私は20分まへぐらゐに到著しました。駒込驛を利用するのは、今囘、初めてかも知れません。御店は驛の南口を出て直ぐ、「松屋」さんや「マクドナルド」さんの近くです。池袋時代同樣、御店は地下にあります。有名な御店だけに、開店を待つ方々が澤山ゐるかも知れない、と豫想してゐましたが、意外にも開店を待つ人間は私のみでした。開店して後も、後の御客は一名のみです。
定刻に御店が開店して、まづは券賣機でチケットを買ひます。「チャーシューメン」(1,050圓)、「(トッピング)ワンタン(4個)」(200圓)、「(トッピング)ねぎ多め」(80圓)を購入します。この邊、先述しました「食べログ」にてフォローしてゐる方の眞似です。私はいゝなと思ふ事は、何にせよ恥づかしがらずに眞似するやうにしてゐます。固より「學ぶ」とは「眞似ぶ」であると云ふ説もあると云ひますし。かう云ふ表記にしても、小林秀雄、福田恆存、松原正、留守晴夫さんの眞似ですし、仕事に於けるセールスに就いても、私は達人の樣子を横で見て、そのスキルを盗んで來ました。
處で、上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。
註文して8分くらゐで待望のラーメンが屆きます。大盛にするかどうか迷ひましたが、結果を申し上げると私には竝で充分でした。因みに店主さんにたづねた處、大盛は400グラムとの事です。之は茹でるまへか茹でた後かは分りませんが、繰返しですが、竝でも可也の量に感じました。此方のラーメンに就いて、私は分析的に語らうとは思ひません。何だか不粹なやうに感じますから。たゞたゞ美味しかつたですし、初めての御店なのに、初めてとは思へませんでした。御店の匂ひからして、何故か懷かしさを感じて了ひます。何だか高田馬場時代の「べんてん」さんと同じやうな匂ひを感じて、懷かしさが蘇つたものと思はれます。プルーストの「失はれし時を求めて」のやうな感じでせうか……?
とまれ、御馳走樣でした。
(※一)他の方に據る「食べログ」レヴューにて言及されてゐますが、「ごとう」さんの店主さんは、實際、山岸氏のもとで修行され、高い評價を得てゐた、との事です。
「チャーシューメン」(1,050圓)、「(トッピング)ワンタン(4個)」(200圓)、「(トッピング)ねぎ多め」(80圓)。
「チャーシューメン」(1,050圓)、「(トッピング)ワンタン(4個)」(200圓)、「(トッピング)ねぎ多め」(80圓)の麺アップ。
カスター。
券賣機。
2022/11/10 更新
先月(令和七年五月三十一日、土曜日)、東京都豐島區駒込にあります「麺屋ごとう」さんにて、御晝を頂きました。
この日は12時9分に御店に到著します。店内は滿席ですが、その店内にて順番を待つ事が出來る順番です。と云ふ訣で、まづは券賣機でチケットを購入して、暫くして、ホールの方にそのチケットを渡します。私の註文は以下のとほりです――。
「チャーシューメン」(1,250圓)
「(トッピング)わんたん(4個)」(200圓)
――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくはアップロードする畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。
著席する迄にそこ/\の時間を要しましたが、入店して16分後には、待望のラーメンを頂く事が出來ました。
スープも麺もチャーシューもわんたんも美味しい、東池袋大勝軒系の一杯です。味も慥かですが、この「ごとう」さんの御店の雰圍氣さへもが、往時の東池袋大勝軒を思はせる氣がします。
嘗ての高田馬場時代の「べんてん」さんも、同じやうな雰圍氣を有してゐたと記憶します。「べんてん」の田中氏は、東池袋大勝軒に通ひ詰めて、ほゞ獨學に近いスタイルで「べんてん」を開業させたとは、以前、「2ちゃんねる」のラーメン板で語られてゐた事です。
「ごとう」さんは正眞正銘の東池袋大勝軒系ですが、「べんてん」さんやそのお弟子さんである「としおか」さんも、東池袋大勝軒系の「系譜」に味を列ねると云へるかも知れません。
とまれ、御馳走樣でした。