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1回
夜の点数：3.6
2019/11 訪問
夜の点数：3.6
創業から69年元祖炉端のなつかしさ溢れる名酒場
ししゃも
2019/11/23 更新
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こちら「炉ばた」は69年の歴史を持つらしく，時の堆積を感じさせる素晴らしい店内となっている。
料理は郷土色そのもので，伊達藩生まれの自分としては，非常になつかしい品々が供された。
供された料理は「お膳三品1,200円」で，創業当時は五品だったものを，いろいろ食べて呑んでもらうために減らしたとか。
この日のお膳は，お煮しめ，帆立とアスパラの煮物，秋刀魚佃煮といった内容で，もう完全に実家で食べる料理そのもので嬉しくなって仕方ない。
酒が呑みたくなり，御実家で醸していたという「天賞」をぬる燗でいただく。
で，この燗酒を供するために使うのが，炉端焼きでよく見る大きな木べら。
元々木べらは炉端で焼き物をするわけではなく，酒を供するときに用いていたものらしい。なんでも，いわゆる暖簾分けした店は全国でも片手に入らないぐらい少ないらしく，その他の「炉端」「炉端焼き」の店はオリジナル店であるこちらとか暖簾分けした店を模倣した模様である。
追加でししゃも焼きをもらい，「天賞」のお替わりを熱燗で。
炉端に座る女将さんの柔らかな伊達弁が懐かしく耳に心地良く，なんとも言えぬ居心地の良さを感じつつ，小一時間ほど呑んだ。