4回
2020/02 訪問
老舗蕎麦屋の昼酒は至福としか言いようがない
金曜。休暇を取得していたので,世間が昼休憩に入る前に老舗「直利庵」の暖簾をくぐる。
一番乗りで気分が良く,蕎麦前(熱燗)・親子漬け・たちこ蕎麦を注文する。
たちこ蕎麦は,真鱈の白子をあったかい蕎麦に乗せた冬季限定のメニュー。
蕎麦前を愉しんだ後に,合わせて供してくれる。
蕎麦前にはメンマがつく。こちらでは,アルコール類を注文すると,日替わりの酒肴がついてくる。
親子漬けは,鮭の親子,身・いくら・氷頭が三杯酢のようなたれに浸され器に盛り付けられている。
メンマと親子漬けで熱燗をゆるゆる呑っていると,まだ11時を少し回っただけであるが,次々と客が入ってくる。流石は人気店,平日でもお構いなしに混んでくる。
タイミング良くたちこ蕎麦が出される。
大ぶりのたちこが四つほど浮かび,超極細に切られた葱がそれを囲む。
蕎麦は風味良く,喉越し良く,出汁との相性良くとても美味しい。
老舗の底力を感じつつ,至福の昼酒を愉しんだ。
2020/03/01 更新
2020/02 訪問
寒い日に鴨カレー南蛮そばをいただく
冬の名物「たちこそば」を食べたくて足を運んだが,ひどく底冷えのする日だったので,路線変更して「鴨カレー南蛮そば」という,「たちこそば」に負けず劣らず贅沢な一品を注文する。
写真からは見えないが,たっぷりのカレー南蛮の餡の底には鴨肉と鴨団子がふんだんに沈んでおり,食感・風味とも上々。
見た目非常に美しい蕎麦も,喉越し・風味ともに良く,カレー南蛮に浸して食すると上手く味が絡んで箸が止まらなくなる。
熱々の餡を掬い,鴨を食べ,蕎麦を餡と一緒に啜ること十分足らず。
口の中が火傷するのも構わず一気に平らげてしまうほどの飽きのこない旨さ。
さすが盛岡が誇る名店と満足して店を後にする。
税込みで1,500円弱であるが,納得の一品。
「たちこそば」は次の機会にしよう。
2020/02/10 更新
2019/12 訪問
季節の蕎麦が素晴らしいわんこ蕎麦の老舗
河南地区には有名な蕎麦店が,こちら「直利庵」と「東家」とあり,どちらもわんこ蕎麦で週末は賑わっている。
どちらが好きかと言われると,地元民でも好みが分かれると思うが,個人的にはどちらも同じぐらい素晴らしい店だと思っている。
さて,この日は「直利庵」の暖簾を久々にくぐり,季節の蕎麦でもいただくこととした。
前回訪れたのは夏で,生ビールを呑みながら夏限定の「つめたい野菜そば」をいただいたと記憶している。
「直利庵」は,前述のとおりわんこ蕎麦で賑わうわけだが,蕎麦はもちろん,中華そば,カツ丼も美味しく,両方のいいとこ取りした「カツ中華」という逸品もあり,蕎麦以外のバリエーションも豊である。
で,12月に入ったということもあったので,冬に登場する「かきそば」か「たちこそば」が食べられるかと期待していた。
するとこの日は秋の限定蕎麦「あゆそば」が品書きにあったので,冬の蕎麦は後回しにして,こちらの「あゆそば」を迷わず注文する。
で,この「あゆそば」は,晩秋の腹が卵でぱんぱんに膨れた落ち鮎(煮てあり骨まで食せる)が丸々一匹入っており,なんとも贅沢な蕎麦となっていた。
蕎麦は新蕎麦,鰹と蕎麦と鮎の風味が相まって,絶妙な一杯。
流石は老舗,名店,と仕事ぶりに感服し,移り変わる季節を食材に感じながら蕎麦を啜った。
2019/12/01 更新
冬限定の変わりそば「牡蠣そば」をいただく。
先日の「たちこそば」同様,今の時期しかいただくことができない。
美しいビジュアルどおりの味わいで,牡蠣・わかめ・柚子が絶妙のコンビネーション。
当然のことながら,蕎麦も喉越し・風味良く,文句のない味わい。
訪れるたびに,名店が名店でいられる訳がよくわかる。