lealtaさんが投稿したPigeon(東京/代々木上原)の口コミ詳細

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lealta (50代後半・男性・神奈川県)

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Pigeon代々木上原、代々木八幡、東北沢/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.1

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.1
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2024/07 訪問

  • 昼の点数:4.1

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

噂に違わぬ本格フレンチ、満足度は最高でした

記念日のお店として訪問しました。
料理だけではなく、ワインにもこだわりがあるという口コミが決め手でした。

この日は暑い日でした。
店内はテーブル席3席のみ。
11:30の開店と同時に入店しましたが、既に入り口には「本日予約で満席」との表示が。
奥に長細い店内です。一番奥に着席すると早速シェフによる本日のメニューの説明が
始まりました。本日は8,800円のコース。

ワインは、ペアリングのページを見せていただいたのですが、やっぱり自分で選んだボトル
で通すのが基本のわが家、今回は「Gevrey-Chambertin 2017」を選択。
ワインの在庫の関係か、指定したものがなく、代わりにVieille Vigne(古木のブドウが作られるワイン)
を同じお値段でご提供いただきました。
ジュヴレ・シャンベルタンの村名ワインとはいえ、今時13,200円で出してくれるお店が都内であるとは
ちょっと驚きです。ジュヴレ・シャンベルタンを外で飲もうと思ったら、少し覚悟が必要なだけに、
このクラスのお店でこの価格帯で飲めることが魅力的だったこと。そして家の同ワインの在庫は
ほぼ2009年~2014年までに限定されている。
やはり若いジュヴレ・シャンベルタンならではの"強さ"を味わいたかったことが、選んだ理由です。
さて、お料理得ですが...

アミューズ
 「海栗とコンソメジュレ、なると金時のムース」
実に優しいスタートの一皿です。
海栗とコンソメの合わせは予想通りの味わいなのですが、なると金時サツマイモのムース
というのは全く想像の外でした。サツマイモのモッタリ感はほぼ感じさせず、微かな甘味
だけを残したムースで、海栗とコンソメを邪魔しません。

オードブル(一皿目)
 「ヤリイカ、ズッキーニパスタ状の詰めもの」
刺身でも食べられる新鮮なヤリイカの裏表を軽く炙り、パスタ状に細切りしたズッキーニを
ローズマリーとオリーブオイルでソテー、ヤリイカの内部に詰めた一品。
トマト(豊橋産)のガスパチョソースでいただきます。
これは、実に爽やかな夏らしい一皿でした。
イカは炙った表面の部分から香ばしい香りが漂う一方、サイド部分はほぼレアな状態なので、
ヤリイカの歯応えと甘味が十分に楽しめます。そしてソテーされたズッキーニは、ハーブの
効果もあって実に爽やか。ヤリイカの香ばしさを全く邪魔せず、ガスパチョのソースが
僅かに酸味と爽やかさを演出しています。
これほど後味良く仕上げるとは、素晴らしい。
かつて、バルセロナのルレ・エ・シャトー店であった「Neichel」で、ピスタチオのアイスに
トマトのガスパチョソースを添えたデセールの経験ぶ驚いたことがありましたが、ガスパチョで
驚きを感じたのは、ひょっとするとそれ以来かも(一番下写真)。

オードブル(二皿目)
 「沖縄パインのコンポート、チーズ、日本産はちみつ、イベリコ豚自家製生ハム」
これも素晴らしいお料理でした。
コンポートされた十分に熟したパイナップルにさらに蜂蜜を加え、深い甘味の引き出した上に
チーズ(名前失念!)と自家製生ハムの塩味が最高にはまってましたね。
塩味と甘味のハーモニー、フレンチの基本通りなのかもしれませんが、この鉄則、十分に
堪能させていただきました。

ポワソン(一皿目)
 「わかやまの鮎、ブールノワゼット」
鮎が香ばしく焼かれています。どちらかと言えば若々しく淡泊な味わいの鮎ですが、
焦しバターソースでソテーするとバターの香りが何とも食欲をそそる風味になります。
どちらかと言えば鰯サイズですが、海水魚のようなクセがないので、焦しバターの香り
とコクが十分に楽しめました。

ポワソン(二皿目)
 「じゃがいもと根セロリのピューレ、舌平目のソテーのグラタン、ホタテ」
舌平目のソテーとの相性が良い、ジャガイモとホタテの口触りが楽しいお皿でした。
セロリの爽やかなピューレとグラタンが相互に引き立て合います。

ヴィヤンド(メイン)
 「松野さんの夏鹿のソテー、グランヴヌールソース」
鹿撃ちの名人松野さんから仕入れた夏鹿の引き締まった硬質な肉質、肉の味を損なわない程度の脂、
そしてビロードのような舌触り。
久しぶりに確りと鹿を堪能しました。
そして鹿のフォンと赤ワイン、カシスのソースが素晴らしい。
ソースから仄かに感じるカシスの酸味が、絶妙です。
そしてさすがコート・ド・ニュイのピノノアール、全くお料理に負けません。
一口ごとに口の中を赤ワインでリセットし、また鹿肉を楽しむ。。。贅沢な時間でした。

デセール
 「白ぶどう&ブルーベリタルト、ブリアサバラン(ウォッカ、ブランデー,リキュール、シロップ)
デセールは幾つかの候補から二つ選択。
私も妻も上の二つを選びました。
ブリアサバランは、ウォッカ、ブランデーとリキュールの配合が良し!
ブランデー特有の香りはほのかに香る程度に抑えられています。バランスの良いサバランで、
後味もスッキリ。タルトもブルーベリーの香りが高く、これくらいで止めておくのがベストだと
分かっていても、もう少し食べたいと思わせるくらい。

最後に珈琲をいただいて本日のコースは終了です。

オードブルからメイン、デセールまで、どの品も「普通かな・・・」「他の料理と比べるとインパクト薄」
というお皿がありませんでした。これは意外とあるようでない。
結構なファインダイニングでも、コースの中に一つか二つは「ま、これはあるよね」というものが
あるだけに、このお店のレベルが非常に高いことの証明でしょう。
本日は私たちが入店した後は「本日満席」の札が出ており、貸し切り状態だったので、シェフと
お話する時間がたくさんあったのですが、料理に対する妥協のない姿勢がこの質の高いコースを支えて
いるんだろうなと感じました。ワインへの造詣も拘りも非常に強く、お話していて大変楽しかったです。
今度は娘達を連れて家族でお邪魔します。
ご馳走様でした。

  • Neichel:ガスパチョとピスタチオジェラートのオードブル

2024/07/29 更新

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