1回
2025/09 訪問
"nido"＝"帰る場所" 長崎・島原のテロワールを味わうイタリアンの名店。
2025/11/26 更新
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【長崎】熊本でレンタカーを借りて、有明フェリーで有明海を渡り、雲仙岳を眺めながら約1時間30分すると畑と住宅に囲まれた静かな一角にひっそりと佇んでいます。サッカー好きの方は途中の高校サッカーの名門・国見高校に立ち寄ると、さらに気分が盛り上がるかもです笑
ポケットコンシェルジュで「おまかせコース」を予約して、日曜日のランチタイムに一人で伺いました。
雲仙エリアの出身だという吉田貴文シェフが、地元に戻って開いた一軒家イタリアンがこちらとなります。イタリア・ピエモンテでの経験をベースにしつつ、島原半島でとれる野菜や魚、穀物など「この土地で育ったもの」を主役にしたコースがコンセプトとなります。
店名の“nido”はイタリア語で"鳥の巣""帰る場所""故郷"とのことで、ふと帰ってきたくなるような素朴さとあたたかさを大事にしているお店だと感じました。
そんな想いに溢れる店内は、テーブル席4卓のゆったりとした木の温かい店内で、窓から畑が見えるのも素敵な雰囲気でした。
レンタカーでもあるので、ノンアルコール＋コースの内容はこちらとなります(いつも通り、ちょいちょい不安ですがσ(^_^; ）
・自家製シロップスパークリング
・自家製KONBUCHA
・調和（トマトベース）
・湧水パン（自家製フォカッチャ/在来種の餅米で作ったパン）
・魚 羊 ミルフィーユ（キジハタや羊、夏大根などのミルフィーユ仕立て）
・モリ突き海中神経締め（スジアラのフリット）
・青香（胡瓜とヤリイカ）
・素麺（素麺 こう貝 タバスコ）
※ここから少しポーション少なめに。
・女麦（玄麦と秋茄子 レモングラス）
・麺 バター 種香（トロフィーネ 渡り蟹）
・肉（島原の羊 14ヶ月 炭火）
・デザート（プレデザート／在来種の黒米とホワイトチョコレートのプリン・いちじく／自家製摘みたてミントティーと小菓子）
ドリンク2種はどちらも自家製というのが嬉しくなる、健康的で、最初からスッと体になじむ感じです。
トマトの「調和」は、フィンガーフードということで少し驚きますが、まずは軽くエンジンがかかる美味しさ、楽しさです。
魚と羊を重ねた「魚 羊 ミルフィーユ」は、説明だけ聞くと不思議ですが、食べるとちゃんと一体感があって面白い前菜。続くスジアラのフリットは、王道に美味しい温かい白身のフライです。
「青香」は胡瓜とヤリイカのさっぱり系、「素麺」はこう貝とタバスコ入りで少しだけ刺激的。と言うか、地元の素麺が一際、シンプルに美味(^-^)
ここまででだいぶ満足感が出てきて、この先は量を控えめにしてもらっています。
「女麦」では玄麦と秋茄子にレモングラスの香りを合わせ、「麺 バター 種香」で渡り蟹のトロフィーネ。どちらも重すぎずも印象に残る味わい深さです。
メインの島原の羊14ヶ月は、クセが少なくしっとりした赤身で、炭火の香りもほどよい感じ。
黒米とホワイトチョコのプリン、繊細も繊細ないちじくのデザートと、自家製ミントティーまで、最後まで“地元のもの”で締めくくる流れです。
地元の生産者の皆さん、食材への愛を感じる、全ての料理が丁寧で美しかったです。いろんな素敵な生産者のお名前を伺ったのですが、メモ力と記憶力に乏しく…。羊だったかな、女性の素晴らしい生産者さんが印象的でした。
奥様がとっても優しくお相手していただき、レストランの周りの雰囲気も相まって、心和む、とっても温かな料理でした、有り難うございました、ご馳走様でした(^_-)