2回
2024/12 訪問
厳選された食材の絶妙な味付け。そして珠玉の日本酒を。
旬の食材を使ったお料理の数々。
野菜は野菜の持つ甘さや風味を残したまま、素材の持つ味を損なわないように考えられた味付けには毎回脱帽します。
刺身はその魚の特性や季節により獲りたて、または熟成させて出されますが鯛やヒラメなどの白身魚のお刺身の熟成された旨味にはため息が出ます。
今日のサワラと鰤の刺身はまるでトロのような口どけ。サワラはサッパリと、鰤はコッテリとした脂の旨味の違いを教えてくれます。
焼き魚は今回は太刀魚、サワラがまた絶品でした。
丁寧に仕事した太刀魚を炭火で。身はしっとりとして太刀魚の香りが鼻に抜ける。
サワラは元々苦手でしたが、あの独特の匂いは全くなく、しかもジューシー!
またここは日本酒にかなりの力を入れており、そこらで飲む日本酒とは一線を画しています。
飲み頃になるまでゆっくりと冷蔵庫で寝かせた日本酒達は驚くほど綺麗に口の中を流れていきます。
日本酒好きの私もかなりのお店で飲んできましたが、このレベルの日本酒は今までここでしか飲めたことはありません。
今までの日本酒の概念が覆ることは間違いない、珠玉の日本酒です。
居酒屋とは一味も二味も違うお料理と日本酒を楽しむならここ一択です。
お店の注意事項としては来店前に必ず電話にて連絡が必要です。
もちろん禁煙。
2024/12/11 更新
この日のメニューはアオリイカ尽くし。
ご挨拶(このお店では初めのお料理をこう呼びます)は優しい味付けの蓮根にナメコなどのお野菜に旨味たっぷりの蛤を合わせて。
一つ一つの素材の味はしっかりと感じるのに、一緒に食べてもどれかの主張が飛び出たりせず絶妙のハーモニー。
天然フグの刺身はたまらない弾力と旨味。
こちらのお店でお刺身に醤油を使ったことはほとんどありません。
醤油を使うとせっかくの刺身の味が勿体無く感じます。いつもほんの少しの塩か山葵だけでいただきます。
待望のイカは身、耳、耳軟骨とそれぞれの食感と甘みの違いを楽しめます。
下足は軽く炙って。この炙った下足の香りを次の土瓶蒸しで流す。なんて粋な料理運び。
この日の土瓶蒸しは鱧と舞茸。いつも薄味の土瓶蒸しですが、今日は敢えてイカの匂いを流すために濃いめの醤油味。
その他燗酒用のイカ肝、青トマトで口直し、赤身の刺身と続き、イカの天ぷらがまた甘味が倍増で美味い。。
横の黒いのはイカ墨コロッケ。
〆に鴨出汁のうどんでお腹は限界まで満腹。
8800円のコースでここまでの満足感を与えてくれるお店は今までここだけです。
今回は恥ずかしながら二日酔いでの訪問だったので、日本酒が飲めずでしたが、こちら日本酒も素晴らしいクオリティのモノを飲ませてくれますので、普通の居酒屋での日本酒に満足出来ない方は是非訪れていただければと思います。