3回
2023/09 訪問
クオリティ高し! 期待を裏切らない逸品です!!
前回お邪魔してからもう少しで2年…私が食べログの書き込みを始めた時期に重なりますが、6回お邪魔したのに口コミは2回目です。
ココイチさんの「黒カレー」を食べた時、中々旨いと感じながら頭には「オカノカリー」さんが浮かぶ。1000円オーバー、ならば値段レベルはほとんど同じ。
巨大資本がその気になって、それなりのものを作るのと同じ価格帯で、一店舗が更にレベル高いものを作り、それを提供している。
久しくスケジュールが合わずに行ってない、やはりオカノカリーさんに行きたい!
満を持して、満を持してお伺いします。値段は当然変わっているでしょうが、「高いクオリティ」はどうでしょう? いや、高い筈です!
嫁さん、娘と3人でお伺いします。当然、開店15分前を目指して。
狙いどおりに到着しましたが、先客1名、どうやら佐賀から来られた模様です。車が店前に停めてあります。
今日は三連休の最終日ですが、お客さんの出足は鈍いようです。もしかして、休日は店休日と勘違いされているのかもしれん。
結局、開店までに5組ほどという並びに落ち着きました。キャパの4割程度ですかね。
テーブルに座り、メニューを見ます…といっても私は決め打ちですから、嫁さんと娘の動きだけ見ています。
嫁さん、辛いものが苦手なのに「やっぱり欧風カレーが食べたいかなぁ」とか言い始めます。欧風は辛さが選べないんです。
「まぁ、辛い言うても死ぬ訳じゃないし、食べたいなら…」と言いますと、たっぷりキャベツとレンコンのメンチカツカレー1250円をチョイス。
娘は悩んだ挙句にスパイシーチキンカレー(1辛)1000円に茄子フライ300円をトッピング、私は国産豚ロースカツカレー1600円のライス大盛り110円とルー大盛り200円、オーガニックコーヒー300円をチョイスします。
値段はやはり上がっています。概ね80〜250円くらいでしょうか。
全員が30分は待たねばならない(揚げ物あるなら特に)と分かっていますから、のんびり話をしたり、携帯弄ったり…娘は内定企業が全国区ですから、多分こういう時間を持つのもあと半年です。
最初は何処に行くんやろうかねぇ、みたいな話ですかね。
きっちり30分後、商品が提供されます。
久しぶりのご対面、見た目は全く同じ…懐かしさを感じつつ、写真に収めます。
はてさて、ルーだけ一口…あぁ、深い。なんだろう、見た目変わってないのにコクと深みが増したような…いや、間違いなく増してる。身体の奥深くにずっしり刺さる。
欧風カレー、若い頃は欧風のカレーだと勘違いしておりましたが、実際はボンディという喫茶店が日本人向けに作ったカレーが始まりとされているようです。
ブラウンソースをベースとしているとか…
ソース作ってからカレーにして行く…手間暇かかるでしょう。全て溶け込んだ複雑な味わい、一体どれほどの食材が溶け込んでいるのやら。
そう言えば(すいません、蘊蓄です)、西洋料理は鼻、日本料理は目、中華料理は舌で味わうものだそうです。
鼻は香辛料の香り、目は美しさ、舌は味わいということですが、まぁ、頷けるところとそうでないところがありますよね…
ただ、カレーに関しては、最初にブワッと香りが襲ってくるのは間違いない。そして支配され、期待値が高まる…みたいな。
こちらのカレー、もちろん見た目も美しい…カツは食べやすい大きさなのに割れはなく、ルーは波打たず。
スプーンをどこから入れたもんか、ちょいと躊躇します。
しばらく振りに堪能いたしました。ありがたい…
娘はデカい茄子フライと格闘し、嫁さんは「辛いのにスプーンが止まらない…」と汗を掻きつつ…二人ともに完食。
メンチカツ、キャベツはザク切りで豚バラ(?)入り、いわゆる巷で言うところのメンチではありません。しか〜し、これが甘みと旨みを醸す…カレーとの対比が素晴らしい、逸品でございます。
茄子はデカくてトロトロです。こちらも堪りませんねぇ…カリじゅわです。
とても「値段が…」なんぞのレベルではありません。充分納得でございます。
口福、口福。
大変美味しゅうございました。
〜〜〜〜
私が食べログにハマるきっかけになったお店の一つです。
「いいね」が一つしかついてないのにピックアップされていました(笑)。その時は単純に嬉しかったんですけど…
やはり、定期的にお邪魔しなくては失礼ですね…大いに反省いたしました。
国産豚ロースカツカレー1600円 ライス大盛り110円・ルー大盛り200円 オーガニックコーヒー(アイス)300円
たっぷりキャベツとレンコンのメンチカツカレー1250円
スパイシーチキンカレー(1辛)1000円 茄子フライ300円
国産豚ロースカツカレー(150g)近景
オーガニックコーヒー300円 近景
2023/09/22 更新
2021/11 訪問
クオリティが高い!
このお店を知ってから、他の専門店と言われるところに行く気にならない。カレー食べたいとなったら、近くのココイチでごまかす。ココイチ自体、結構美味いし悩まなくていい。
「美味いカレーが食べたい」となったら、オカノカリーしか頭に浮かばない。中毒性が高い。
今日は家族4人、いつも予定が合わず「連れてけ」としょっちゅう言われていた娘も伴い、開店の45分前に到着。何しろ店内には一人席が3、二人席が2、4人席が2しかなく、ワンオペだから、最初の入店を逃すと1時間以上待つことを覚悟しなくてはならない。運良くその1回転目であっても、最後になると、提供されるまで1時間半待ちとなる。それでもお客さんは多いし、辛抱強い。だって美味いから。
私ら家族が一番目、その5分後にお一人様、さらに5分後にはお二人様、開店20分前には13人目に当たるお二人様なので、やはり正解だった。
娘と嫁さんは「半日分野菜とスパイシーチキンカレー」の1辛・2辛、息子は「ひよこ豆のスパイシーラム肉キーマカレー」2辛、私は「豚ロースカツカレー」。やはり4人分となると提供まで30分かかるが、待つ時間すらワクワクが高まる。何しろ野菜の素揚げですら、注文を受けてからと分かっているので、全く問題無い。
そうして提供された品々、輝いている。私は辛党、娘は甘党なので、娘のカレーを一口頂くと、1辛でもしっかりとスパイスと食材の絡み合いを感じるし、鼻に抜ける香りも素晴らしい。息子のキーマ、これもまた複雑で深い味わい。ラム肉の素晴らしさを最大限引き出している。
そして私のカツカレー、欧風カレーでこの値段でこの味わいは経験がない。しかも揚げたてのカツ、肉の厚みや火の通し方、衣の薄さが絶品。文句の付けようが無い。
欧風カレーは辛さを選べず、辛口一択というのにもこだわりを感じる。何度か美味い欧風カレーを食べたことはあるが、どの店も何故か甘口寄りでストレスが溜まっていたんだけど、このお店に出会って分かったのは、多分辛さと味わいのバランスを取るのが難しいんだろうね。
家族全員、待ち時間が長かったことすら忘れ、帰りの車内は余韻だらけでした。次に来られるのはいつになるか分かりませんが、また一番に並びます!
2023/02/07 更新
やっと休みだ…身体が重い。それでも、今日の私には食べたいものがある!
「ねぇ、久しぶりにオカノカリーに行かん?」
「あ、そうねぇ…しばらく行ってないし、良いねぇ」
ということで、城南区に向かいます。1年8ヶ月振り、ほんとにしばらく行っておりません。私と家族の愛するオカノカリー…
何故かって、やっぱ遠いんです。前回お邪魔して以降、どんどん身体の調子は悪くなるし、プライベートでも何かと忙しかったし。
転職して現在の職場と自宅のちょうど中ほどにはなりましたんで、できれば平日の昼飯でもとは思っていたんですが、そんなことできる余裕はない。そうすると、都市高速を通る度に「あぁ、ここで降りたらオカノカリーがあるよなぁ…」って思い浮かぶようになる。もはや「会えない恋人」みたいなもんです。
調子が悪いので、今日は嫁さんがドライバー。都市高速をゆっくり目に走行しまして、いつも停めていた駐車場を目指します…と、見覚えがない大きめの駐車場が手前にある。何が建っていたか思い出せないけど、間口の広い駐車場はありがたい。値段もほぼ変わらないので、そこに停めて歩き出す…直ぐに小雨が降ってくる。
「もう梅雨入りかなぁ…」
「いや、いくら何でも早すぎやろ…ただ、今年は結構カラ梅雨になるかもしれん」
「何で?」
「偏西風の蛇行が強いと、降る時期が遅くなったり、少ししか降らんかったりするっちゃなかったかな?」
「ふ~ん…」
開店25分前、お店の前に至ると1番乗り。木製ベンチに腰掛けて待つと、直ぐにお1人いらっしゃる。
雨が少し強くなったりおさまったり、路面の飛び跳ねを警戒しながら斜めに座ってやり過ごす。少しづつお客さんは増えてくる。満席直前くらいの方が並んだ時、やっと開店の時間。ぞろぞろと、それでもお行儀よく入店。促されたテーブルに座り、一旦メニューを確認する。ラインナップは若干増えておりまして、値段もそれなりに上がっております。そりゃ2年近く前との比較ですから、その時期とは物価が違う。
だいたい150円から250円くらいでしょうし、基本1000円超えのものばかりですから当たり前でしょう。私は欧風カレーしか食べませんので、悩むとして焼きカレーにするか、結局のロースカツカレーにするか…嫁さんは辛さが選べるチキンかキーマか、はたまた「茄子も良いよね…」とか悩んでいます。
結局、以前欧風カレーを一度だけ食べて「美味しかったけど辛すぎた…」ということで茄子を断念、半日分野菜とスパイシーチキンカレー(2辛)1500円を選択。私はいつもの豚ロースカツカレー1850円、ライス大盛150円でルー大盛200円といたします。
このお店、注文はなるべく並んだ順番に採ってくれるんですが、それでも悩みが深いと後回しになってしまいます。大体オーダーごとに捌いて行かれますので、提供におおむね15分くらいかかる…ということは、開店時に入店できたとしても、オーダーが最後なら1時間以上待つ羽目になると思ってください。
嫁さんの悩む時間が少々あったため、オーダーは2番目となりました。多分提供は30分後になるでしょう…(;´∀`)ヤレヤレ
心と時間に余裕がある…そういうお方なら何のこたぁないでしょうが、そうでないなら「1番目に並んで最初に注文」を心がけられますように。
オーダー終えて私がニタッとしていたら、嫁さんがニコッとして話しかけてきます。
「どうしたと?」
「うん? お前、この店がオーダー順に捌いていくっち忘れとったろう?」
「あ!そうやった…遅くなったよね?」
「多分、2番目か3番目になっとるけん、30分はかかる…」
「あら、ごめん…」
「よかよか、何か用事があるっちゃないし…」
そう、1人じゃなけりゃ、会話して待てば良い。
カレーの匂いが強い店内に、ひと際スパイスの匂いが増していく。調理の音がする。揚げ物の匂いがそこに混ざり、否が応でも空腹具合が増していく。このお店、この匂いすら美味しい!
これは野菜を素揚げする匂いかなぁ…これはキーマだ、こっちはチキンだ…みたいに想像も膨らんでいく。30分待つなら、もうテーブルは涎の海…ってこたぁないけど、脳内物質活性化は間違いない。 ╰(*´︶`*)╯♡
果たして読み通り、30分後に提供されます。まぁこのビジュアルの素晴らしさよ…キラキラと光って見えるのは気のせいか? いや、嫁さんの満面の笑みは気のせいではない…やはり彼女にも輝いて見えているはず。
ルーをば1口…はぁん、これよこれ…君は夢にも出てきたよ。深みがあってコクがあって、それでいてキレもあって。幾重にもコクと旨味が重なり合い、口内から胃の腑へとゆっくり満たしていく…ルーの通り道が喜んでいる。
「あ~…やっぱ美味しいねぇ…辛いのは苦手やけど、このカレーはやっぱピリッとしてないと嘘やね」
おう、何か一端のこと言うようになったやん…ただニヤッと返す。ちょっと空気を逃したくない…
3呼吸くらいおいて…「あ~…堪らん…」と漏らす。嫁さんが茄子やジャガイモを載せようとするのを視線で制し、「やめろ、味が混ざる」と注意! 代わりに全く浸っていないトンカツを2切れ、嫁さんの皿に載せる。
「あとで貰うけん、残しとって」とニヤッと笑う。嫁さんもニコッと笑う…しかしこのド天然、いつになっても気が抜けんわ。
ちなみに私の家族、例えば味の違うものを食している時、お裾分けは「味が混ざらないように自分の箸やレンゲを相手に渡す」よう徹底されています。こんなこと書いたら驚かれるでしょうが、うちでは至ってそれが普通の光景です。
たまに嫁さんが、娘が食べている何かを自分のレンゲで掬おうとして、「やめてっ!」と怒られていることもよくあります。変な家族ですよねぇ…そう思われるの、良く分かります。新しい箸を極力使わない、家族だからできることだと思うんですけどねぇ。
こちらの欧風カレー、私は50年以上生きてきて、これ以上に美味しいものを頂いた経験がございません。ベースとなるソースの奥深さ、苦み、ブレンドされたスパイスの鮮烈さは素晴らしいの一言。「何がどう混ざっているか」は私のバカ舌じゃ分かりませんし、分かるはずもありません。
炊き立てのご飯、味のみならずその匂いもカレーにばっちりマッチしていますし、豚の脂身すら計算されているのかっちゅう位のなじみ具合。衣が良い具合にカレーを纏って来るのですら、多分綿密に練られているのでしょう。勝手にそう思っているだけですけど…ただねぇ、結構辛いと思ってください。「ピリっと」とかメニューに書かれてますが、そんなもんじゃありませんよ。
嫁さんのスパイシーチキン、こちらは玉ねぎの甘味と塩味がまろやかに絡み合い、そこにピリッとしたルーの味わい。素揚げした野菜の甘さが足され、これまた美味しい。1辛ならさらにまろやかでしょうから、多分辛さを苦手とする人でも美味しく食べられるんじゃないかなぁ…何ならハヤシもありますし。
この至福の時間、ずっと続けばいいのに…いや、またも行列ができている。お譲りしましょう…
口福、口福…
大変美味しゅうございました!