4回
2024/07 訪問
江戸前を堪能…楽しい時間をありがとうございました! (*´∀`)♪
今宵は私がフォローさせていただいているK様をお誘いしまして、久しぶりの「銀貨一枚」さんです。きちんと予約を入れて…席数が7しかございませんから、飛び込みは無理だと思ってください。
ただ、裏技と言えるかは微妙ですけど、そのお客さんが出た後なら入れることはあります。ネタがどんくらい残っているか、という問題はありますけどね…
ここしばらく具合が悪いと言われてましたから、「もしかしたら…」と心配していたんです。西鉄久留米駅にて待ち合わせしまして…久しぶりに甘木線に乗りました。
子どもの頃、塾通いに頻繁に使っていましたが、大人になったら使わなくなって。多分、15年振りくらいの乗車でしょうか。
昔の車両を思い出しながら、ちょっとばかり思い出に浸ってしましました。
結構早く着いたもので、駅構内をぶらぶら…そう言えば、同じくフォローさせていただいているお方がミスドの口コミされていたなぁと思い出し、お店に行ったら満席。
結局、暑いのに外の喫煙スペースへ。K様も早めに着かれたようで、合流してお店に徒歩で向かいます。
「体調、どうです?」
「あぁ、今日の為にバッチリ備えてきたよ…ただ、膝をパキッとやっちゃて」
「歩くの大丈夫ですか? 結構ありますけど」
「いやいや、ゆっくりやけん大丈夫」
一番街では夜市の真っ最中…
「夜市は久しぶりに見ましたねぇ…昔住んでいた時は必ず夏場にあってましたけど、やらなくなっていたんじゃなかったっかなぁ?」
「何かこの頃復活したらしいよ…それこそ数年?」
そんなことまで、良くご存知で…どっから情報仕入れてんだろう?
めっちゃ混み合っていますから、喋りながら歩けなくなる。確か1キロちょいあるし、膝は大丈夫ですかね?
「しっかしいきなり熱波やねぇ…」
そう、もうすぐ18時というのに、日差しが強い。
お店に到着、「今日は満席」としっかり表示あり、中には先客なし。
勧められた席は入り口すぐ、少しばかり戸惑う…トイレのそばよりいいか。
「どうぞ奥へ、私は角に座ります」
着席して先ずは呑み物、私はハイボール、K様は生ビールを注文。
「一応、特上とかセットはあるんですけど、私は苦手なものがあるんで、最初から必ずバラで頼むんです…どうされます?」
「そりゃ合わせるよ…生の貝もあるようだし、楽しみやね」
「あ、私は貝ダメですよ…それはお好みのタイミングでやってください」
スタートは、真イワシ・ヒラメ・コハダ・イカの4種。私は赤だしもお願いします。
次々と目の前に差し出される…
「この真イワシ、旨いねぇ…」お世辞でも嬉しい。しつこく誘って実現した座ですから、ヒヤヒヤしてしまいます。
ちょっと締めた酢がキツいような…
あれこれ会話しながらいただく。シャコ・トロ・タイ・真アジ・キス・アナゴを追加。
ネタケースを指差しながら、「このシャコ、これは見たら絶対頼むね…もう見た目から旨そう」「このホッキ貝とかアンキモ、これも凄いね…絶対旨いよ」
良かった、(多分)口に合ってないということは無さそうだ。
「キスの握り、むか〜し1回食べたっきりかもしれません…珍しくないですか?」
「う〜ん、まぁキスと言えば天ぷらやけど、無いこたぁないんやない?」
「何しか、ネタで見たのは久しぶりです…」
私のペースはいつも通り、ただK様は2杯目をハイボールに切り替えてから早くなる。ホッキ貝・アンキモぽん酢・帆立(握り)はK様、私は帆立バターとカンパチを追加。
「そう言やぁ、あなた帆立は大好きって言いよったねぇ」
「赤貝、ホッキ、牡蠣はダメですけど、帆立は大好きです…良く覚えてましたね」
「こんな美味しいものがダメって、可哀想やねぇ」
「いいんですよ…他にもネタは一杯有るんだし」
そう、上や特上でお見かけするイクラやウニも好みではない。入ってたら「代わりのものはいりませんから、避けてください」って言うんですが、必ず代わりが入ってる。
その代わりのものが、一緒に行ってる者からは羨ましがられることもあり、かつ、お店にも手間をお掛けするんで、カウンターで好きなものだけ注文するスタイルがいいということなんです。
街鮨の良いところ、あとは大声でなければ会話が弾んでも気にしなくていいという点でしょう。「楽しく、美味しく」食べることができる。
高級なお店のカウンター、ヒソヒソ、ポツポツしか喋れないし…それはそれで良いんですけどね。やはり仲間内で利用するなら街鮨のお店でしょう。
ただ、今はどうだか知りませんが、行天さんのカウンターで、ご店主とワイワイ喋りながら食べたのは懐かしいですねぇ。ネタをどうやって寝かすかとか、割りと気さくに教えてくださいました。そういうお店もある、ということですね…
ピッチは自然と上がります。私はいつも通りですが…
「今日は是非食べていただきたいものがあるんです…大甘エビ、これ、握りで頭が塩焼きで出てきます…本当はサヨリも食べて欲しかったんですが、旬から外れてますし」
「じゃあ、それとマダコとかんぴょうのワサビ入り、ツンデレ貰おう」
「じゃ、私は大甘エビとイカ、タイ、イカ明太、鉄火で」
「ほんと、イカ好きやねぇ…」
突然、K様が女将さんに話しかける。
「銀貨一枚って、聖書の言葉ですよね?」
「そうなんです…良くご存知ですねぇ」
何でそんなことまで知ってんの? ちょっと恐ろしい…クリスチャンではないけれど、教会に通って讃美歌を歌い、聖書読んでた私も知らんのに。
最後までワイワイ言いながら呑んで食べて…イカ明太は、待ち焦がれたせいで手を付けてから写真撮る始末。
子どもか! ♪( ´▽`)
結局、私は8杯? K様は6杯? 乾杯写真は撮っていませんが、タンブラーはデカいサイズです。
しっかり2時間以上、堪能させていただきました。お値段もしっかり安いし…
大変美味しゅうございました!
ご馳走様でした!!
左:トロ 右:タイ
真イワシ
ヒラメ
赤だし
コハダ
イカ
シャコ
左:真アジ 右:キス
アナゴ
帆立バター
カンパチ?
イカ明太(2つお手つき)
鉄火巻
左:イカ 右:タイ?
大甘エビ(頭は塩焼き)
2024/08/02 更新
2023/04 訪問
江戸前の仕事を堪能しました…
両親の揃って80歳のお祝いにとお邪魔しました。二人とも3月末が誕生日なんです。
折り合いが悪いので気乗りしなかったんですが、嫁さんからも「滅多にないことやけん、少しは気を使ったら?」と窘められまして…。
予約を入れて18時に到着、カウンター7席しかないところに4席占領ですから、若干気が引けます。思い切って貸し切りにしたいところですが、そこまで金銭的余裕はございません。
今回で4回目の訪問、席に座ると目の前のネタケースが新しくなっている? しかも老夫婦お二人でされていた筈が若い女性の店員さんまでいらっしゃる。
お聞きすると「古いのが突然壊れたので最近替えた」とのこと(お姉さんの素性は聞く勇気がありません)。
「更新する=続ける」という意味でもありましょうから、ひとまず安心です。
鮨屋のカウンターで写真を撮るのは苦手ですが、今回はきっちりおことわりした上で撮らせていただきます。
ヒョイぱくで会話しながらだと、一拍が入れづらいんです。なので、撮りっぱぐれがございますこと、予めお許しください。
めいめいが注文したい品を私がメモして通す、という感じなので全品を覚えてもいません。しかもネタの値段は分かりません。
合計幾らかは、お会計時のお楽しみです。
以下は特に印象に残ったものの感想です。
コハダ…ほんのり酢で締めてありまして臭みは無い。身の甘さを感じることができます。
イカ…コリっとした歯触りとねっとりした舌触り、甘味が絶妙です。一片の臭みもありません。
焼き穴子…箸で持ち上げようとしたなら崩れるほどにホロホロ。ニキリと身の甘さが相まって至福の甘味。おかわり10回は行けます(行くのはどうかと思われますが)。
大甘エビ…甘味の塊で臭み無し。ふっくらプリプリした身が良し。
炙りトロ…こちらも箸が使えません。身の甘さに塩とわさびが絶妙。
サヨリ…強めの酢が身の甘さを引き立てます。ほんのりとした塩加減が素晴らしい。
サヨリの炙り皮…必ずではありませんが、サヨリについてきます。皮目の脂身が甘い。お猪口一杯クイっと行けます。
葉わさび…絶対喰うとくべき逸品です。爽やか。
ヅケ…(写真無し)非常に旨い! こんなに旨いヅケ(値段込み)は食べたことがありません。
ちなみにこのお店のおかげで、嫁さんは鮨を食べることができるようになったんです。
青魚なんて絶対に生食では駄目だったんですけど、特有の臭みが無いというのが良かったらしく…。
お隣に座られたお一人様を巻き込んで、楽しい時間を過ごすことができました。
口数の少ない大将から、店内に飾ってある写真がお父さんであること、幕内力士の八方山だったということなどまでお聞きすることができました。
美味しいものは幸せを運んでくれるものである、と改めて実感した次第です。
どうか一日も長くお店を続けていただけますように…。
口福、口福。
ご馳走様でした。
赤だし 結構たっぷり
茶碗蒸し イカや白身など細かい具が沢山
コハダ
イカ
真鯵
焼き穴子
甘酢みょうが
大甘エビ 頭は炙り塩
左ヒラメ 右エンガワ
炙りトロ
左マダコ 右貝柱
サヨリ
サヨリの炙り皮
葉わさび
トロ
鉄火
2023/04/04 更新
2021/12 訪問
長く続けて欲しい、脱帽の旨さです
一次会を久しぶりに久留米でやろう、お互い歳だし数値も気になるから魚でと幹事に注文し、チョイスされた当店へ。
カウンターしかなく、座席も7という狭さ、かなり窮屈だと想像して下さい。
店内に入ってギョッとしたのはお品書きはあっても値段が無い。こりゃあ、食うだけ食ったら幾らになるんだ? 幹事は「旨いし、そんなに高くない」なんて言ってたが、ワシの財布には9しかねー。5人分払って足りるかしらん。
覚悟を決めて、サヨリとコハダ、鯵から始める。基本は一貫ずつらしい。酢飯は少なめ、バランス良くネタと相まって非常に旨い。当然話も弾む。穴子やらイカやらトロやら、どんどん頼んでしまう。すべて仕事が丁寧で旨い。年齢を忘れて馬鹿みたいに追加注文、途中で桶の酢飯が切れて、「すいません、頼み過ぎですね」と大将に断りを入れると、「大丈夫です、追加は用意してあります」との優しいお言葉。
値段が分からない品々をお高そうな大トロ、鮑や帆立まで堪能し、お会計。間違いなく中洲だと一人二万は超えてるから、いくら久留米としても二万に近いなと覚悟していたら、一人当たり一万チョイ。信じられない…。
今度は家族と来なければ。お歳を召されたご夫婦で一所懸命ご対応いただき、感謝致します。どうか長く続けて下さい。
2022/01/06 更新
「ねぇ…銀貨一枚って予約できんと?」7月のとある日、嫁さんが私に聞いてきます。
「いや、今まで予約して行ってたけど?」
「そう? でもね、食べログ見たら予約不可になっとるよ…」そんなこと…あったよ、予約不可だ!
「あれ~、もしかして予約不可になったとかいな…予約すると?」
「うん…誕生日に♡」
あら~ん、それ嬉しいけど、本人に事前にお知らせするかね…何て天然が過ぎる人だろう。
「え~っと…じゃあ、俺の誕生日に予約したら良いとかな? 俺が…」
「良い?」
「ありがたみは半減するけど…分かった」
お店に電話して聞いてみると、予約は出来たし不可でもない。いったい誰なんでしょうねぇ…変な編集したのは。
そうして8月…当日の予約時間にお邪魔しました。1年ちょっとぶりの再訪です。心が躍る…
そもそも稼ぎが良いわけでもなく、しかも2年越しに息子と娘が大学に進学して、家や車のローンがあって…いくら「安くて美味い」であろうが、月一で鮨屋に通える身分ではございません。子どもたちが卒業したとて、教育ローンの返済が重く伸し掛かっております。
小郡の1軒とこちら銀貨一枚、これに1年一度お邪魔するのが最大の贅沢ということです。1人で行った日にゃ、家族から何と窘められるか分かりません。
カウンターに7席のみという少ない客席数、予約しないと入れないと覚えといてくださいませ。ちなみに投稿は3回目ですが、実際には7回目となります…大将からやっと顔を覚えていただきました。あまり足しげく通えませんが、「大量に喰う」ところが特徴的なんでしょう。ハシタナイってことで…
並んで座った時には貸し切り状態、それでも「只今満席」と表に出してありました。
私は「薄めの」ハイボール、嫁さんはノンアルコールビールをまずは注文。それから大判の付箋にネタの種類を記載する。なんでも食べられる方は上や特上を注文し、それから個別に追加されるんでしょうが、一部食べられないものがある身としてはこのやり方以外にありません。
よほど見知ったご店主なら、「貝類、締めたサバ、イクラとウニは外してください」と言えるんですが、このお店でそんなこと言う勇気を持ち合わせていませんので…
ヤリイカ、ヒラメ、カンパチ、アジ、アナゴ、コハダ、赤だしからスタートいたします。コハダと赤だしは私のみです。
乾杯してチョビチョビやりながら、握りが出来上がる様をずっと眺めます。こんな楽しい時間はありません。
自然と笑顔になり、会話も弾んでいきます。ちょっと前なら、嫁さんと並んで鮨屋のカウンターに座ることなんて想像できませんでした…このお店に連れてきて、初めて「お鮨って美味しい!」と彼女が喜んだ時の感激は忘れられるものではありません。 ╰(*´︶`*)╯♡
そんな話も交えつつ、出来上がった順番にいただきます。今日のイカもねっとりして美味しい…「臭みがなくて甘みと旨みは強く、ねっとりしているのに歯切れは良い」、このようなイカを仕上げる腕こそ本物であると確信しています。
「やっぱ美味しいねぇ…このお店、大好き」
そう言ってくれるとなお嬉しい…あれ、俺の誕生日じゃなかったっけ?
「もしかして…自分が食べたかったけん、このお店?」
「違うよ…誕生日のお祝いやん!」
アナゴは嫁さんの好物です。鰻と同じくらい好きですし、何なら数貫平らげることもあります。昔、中洲の鮨屋の手土産に「炙りアナゴを20貫」持って帰ったことがありまして…それは彼女が生魚全般を食べられなかった時の話でありますが、これを誰にも分け与えず、全部食べてしまった時はちょっと引きました。
お祖父ちゃんやお祖母ちゃんが存命で、義実家に同居していた時のことですから、「甘やかされたらこうなるか…」と深く納得した次第です。
そのアナゴをさも愛おしそうに食べております。身がホロホロで、柔らかくて…箸でつまんだら崩れること間違いなしなので、そっと手づかみ。シャリとの一体感や味、全てが素晴らしい!
アジは「生のアジまで食べられるようになるって、自分でも思ってなかった…」と言いつつ頬張ってます。楽しそうです…誕生日…じゃねぇなぁ、多分。
あ~…それにしても赤だしが胃の腑に染みる。赤だしになめこを入れるって、最初に考えた人にノーベル平和賞を贈呈したい…権限はないけど。
次はカツオ、炙りトロ、玉子焼き、甘酢みょうが、殻ホタテ、ごぼう味噌漬(巻)、キス、タイ…玉子焼きと甘酢みょうが、ごぼう味噌漬(巻)は嫁さんのみ、カツオと殻ホタテは私のみの注文です。
個人的な意見ですが、カツオのたたきの出来立てを一度食べてしまうと、冷やしたそれは味気なく感じてしまうんです。あのほんのりした温かみが美味さの秘訣なら、冷ましてしまうと口の中で旨味が躍らないと申しますか…それがこのお店のお鮨になると、ヅケっぽい技法で味付けされて、冷たさが美味さに変わるような。
今回初めていただきましたが、ちょっと感動しました。自宅でやってみようかな…
炙りトロと殻ホタテ、これはお好きな方には是非食べていただきたい。ちょっと炙りすぎなんじゃ?ってところは賛否あるかと思いますが、絶妙な塩加減とワサビの組み合わせはクセになります。
魚や牛・豚などの脂に塩は当然合うものでしょうが、ちょっとした歯触りが残る塩とトロの炙られた脂…これらの香りが鼻に抜ける瞬間が大好きなんです。
1枚の殻ホタテを鮨とバター焼きにしていただくのは非常に贅沢だと思いますし、このバター焼きが出来上がる時の匂いすらご馳走と申しますか…ちなみに、バター焼きじゃなくてつぼ焼きもあって、どちらかが選択制のセットになってます。
この日はサヨリがありませんでした。これも鮨と皮の炙りを楽しめるんですよね…あれば必ずいただくほど大好きです。
嫁さんは甘酢みょうがとごぼう味噌漬(巻)にオオハマリしていました。
三度目は煮ハマグリ、これは2人でちょっと冒険といったところです。私は基本的に牡蠣や赤貝、トリ貝を食べませんが、ホタテ同様ハマグリも大好き…だから食べられるだろうと踏んでのことです。プラス私は大甘エビにヅケ、イワシ…嫁さんは、茶わん蒸しとアナゴ、2ターン目ですね。
このハマグリは想像以上にデカかった! 私はようやく一口で収めましたが、嫁さんは四苦八苦。ジュワッと溢れ出る出汁! 身が甘く、そして何よりも美味しい! これを食べてこなかったことを大いに反省いたしました…多めにあしらわれたケシがプチプチして食感も楽しい。
イワシは感動モノでした…思い出すほどに、「もうちょっと食べれば良かった…」と後悔しています。そんなにお目にかかれるネタじゃないのに…
最後の注文はヤリイカ、トロタク、イカ明太…それと森伊蔵のロック。トロタクの写真は嫁さんがお手つきしましたので、ございません。
最後まで感動しながら走り終えました…もうちょっと入るんですけどね。
ありがとう、嫁さん! 心の中で、涙が溢れていました… という感じで ( ̄▽ ̄)
大変美味しゅうございました!
ご馳走様でした!!