B.Jさんが投稿したふぢ井うなぎ(福岡/花畑)の口コミ詳細

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B.Jのこじらせ食べさるき

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この口コミは、B.Jさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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ふぢ井うなぎ花畑、聖マリア病院前/うなぎ

1

  • 昼の点数:4.1

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/02 訪問

  • 昼の点数:4.1

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

味の素晴らしさはもちろん、対応はスマート、雰囲気も抜群…丁寧な仕事、絶品の鰻を堪能しました! (*'▽'*)

昨年の10月くらいから、3度予約しようとして都度振られ続けた当店。血迷って違うお店に行ってしまい、微妙な結果となった年末…あればっかりは付き合わせた嫁さんに申し訳なかった。 m(_ _)m
新年となり、きちんと事前に予約しようと心に決めて、再4チャレンジ! 見事ゲット!
万象繰り合わせの上、お伺いいたします。

久留米にしばらく住んではいましたが、このお店は失礼ながら存じ上げておりませんでした。何しろ30年前の話、今のように手軽に情報入手できない時代でして、旨い店は耳込みだけが頼りでしたし…
当時の久留米、それなりに美味しい鰻屋さんがあったということです。今はねぇ…何と言いましょうか。

駐車場はお店に向かって左手、路地を挟んだ道沿いにございます。分からなかったものでお尋ねしたら、わざわざ出て来られてご案内までいただきました。
対応は全てスマートで上品。電話でも落ち着いた声で、ハキハキしつつも穏やかでして…「予約の◯◯様ですね、こちらのお席へどうぞ」と促された瞬間から、私以外の3人は背筋が伸びてまして。
心で笑ってしまいましたが、お店側の丁寧な対応に客が釣られる…間の支配力という奴、久しぶりに見せていただきました。

入り口に「予約満席」とありましたので、てっきりどなたかいらっしゃるもんだと決めつけておりましたが、先客は無し。多分、幅を持たせて席を押さえてあるのでしょう。
鰻ですから、滞在を90分くらいで見てあるのだと思います。メニューを持って来られまして、早速選び始めます。ちなみに私以外、来るまでに食べログで確認していました。

「(嫁)やっぱ鰻わさ丼(3700円)が気になる…私はこれにしよう!」
「せいろじゃないったい?」
「うん、わさびでタレの鰻って美味しそう」
「(S)私はわさびが効いてたら食べられないし…鰻玉丼(3700円)にします…玉子で綴じてあるんですよね?」
「わさびは何となく合いそうやなぁとは思うけど、綴じるって発想が凄いよね? どんな感じの出汁かいな?全く想像できんけど…」
「(息子)お父さんはどうすると?」
「いや、3人が頼まなかったものにしようと…」
「ふ〜ん…じゃあ、俺は蒲焼定食にしようかな?」
「蒲焼って、ふぢ井定食?」
「いや、上(4800円)で…白焼って、別に頼んで皆んなで食べた方が良くない?」
「なら、俺はせいろの上(5000円)にしようかな…白焼は1匹分(4200円)あるけど、入るかねぇ? 小さい方がいいかな?」
「(嫁)ちょっとずつ食べたら入るんやない?」

「注文を…」とお願いしまして、ご主人が寄って来られます。メニューには一応何が揃えてあるのか書いてはありますが、これを簡単に説明なさいます。
例えばせいろの上と中の違い、これは鰻の南蛮漬けがあるか無いかのみですといった塩梅…こういうところも丁寧ですから、こちらも尋ねやすい。
「その南蛮って、いわゆる南蛮漬けの魚が鰻ということですかね?」
「はい、左様でございます」
「食べたことがないもので、せっかくですから上をいただきます」
「かしこまりました」
バリトンの張りのあるお声で、決して大きくないのにしっかり通ります。ローバリですね…(*´∀`)~♪

さて、お茶を啜りながら…大きな声が憚られますので、雰囲気を壊さないボリュームで。食べ終わったらゆめタウンでも覗いてみるかとか、他に行くとこなかったか、とか。
私は中旬に入院して手術でして、4日後には事前検査もあります。リビングのソファも変えないといけませんし、新年度は大きく環境も変わります。割りと忙しい2ヶ月なんです。

だいたい注文してから25分くらい、出来上がった商品を次々に提供していただきます。多分蒸し上がりに合わせて揃えて頂いた模様です。
黒いお盆に朱い器が映えています。年季を感じますが、丁寧に扱われ、かつ塗り直しなどを経た落ち着きがあります。

それぞれ蓋を開ける…この見栄えが素晴らしい!せいろの錦糸玉子はふんわりと、鰻わさのネギは瑞々しく、鰻玉と蒲焼のタレの照り具合、全て抜群です。見た目に一切、非の打ち所無し!
肝吸いの出汁が美味い…早速せいろを一口。しっかり蒸されて熱々ながら、これが絶妙に「次」を促します。いわゆる「熱い、美味い、止まらない」って奴です。タレの塩梅も程良く、鰻の旨さを引き立てます。錦糸玉子は卵の香りに柔らかな食感…添えてあるのではなく、きちんとせいろ蒸しの一部として存在感がある。

嫁さんが促しますので、鰻わさを一口…甘いタレに鮮烈なわさびの香り、ネギのしゃくしゃくした食感に香り。全てが相まって、私の鰻に対する新しい扉を開けてくれる。
言われたら合うだろうとは考えるでしょうが、私の拙い経験では、まずネギが出てこない…味や香りが強いものですから、これを鰻に合わせるという発想自体が浮かばない。海苔を後掛けにする配慮も素晴らしい!
ただもう、感心するほど美味い…

すると目の前に座ったSちゃん、同じく私に鰻玉を促します。「ありがとう…」と言いつつ一口、これは結構綴じた卵の味が濃い! これも予想の外!
私のバカ頭では、控えめな味しか思い浮かばなかった…しかし、玉子丼としての味をしっかり持ちつつ、そこに蒲焼きの鰻がある。甘さは程良く控えめながら、良い鶏を使った親子丼と同じ風合いを持つ鰻玉丼。
子どもから大人まで、万人が美味しいと感じられるだろう逸品。香り付けにパラリと山椒が振ってあり、これが鼻腔をほんの少しくすぐって行きます。

遅れて来た「白焼」の美味さたるや、一瞬脱力してしまうレベルです。こちらも最初から山椒がパラリ、塩加減も絶妙で、そのままでも充分に堪能できます。
「こんな美味い白焼、初めて食べたなぁ…」溜め息混じり、思わず口から出てしまう。全員が次々に箸を出し、あっという間に無くなりました。ご主人が「暖かいウチにどうぞ…」とおっしゃいましたけど、言われずとも同じ行動になっていたことでしょう。

南蛮漬けは酢が効いていながら甘みもあって、初物として良い品をいただく機会になりました。付け合わせの漬物と切り干し大根、これが箸休めにしておくのは勿体ないくらい美味しい。
結局、何をどうしようが美味しいとしか言葉が出てこない…至福の時間を過ごすことが出来ました。

そうして、ちょっと腑抜けた雰囲気が漂う中、ご主人が片付けながら「食後にコーヒーをサービスしておりますが、いかがでしょうか?」なんてニクい提案をなさいます。
「お願いします…」
そうですねぇ、将棋で言うなら感想戦ってところでしょう。出されたコーヒー、カップの柄が全部違うんです。これがまたお洒落で…
今まで食べてきた鰻と比べつつ、息子は「もうさぁ、久留米じゃこのお店以外考えられんね…事前に予約したらいいんやし」と言い切る次第です。

良い出会いに感謝しつつ…

口福、口福…
ご馳走様でした!!

  • (上)せいろ蒸し 近景

  • (上)せいろ蒸し 5000円

  • (上)せいろ蒸し きも吸い・鰻の南蛮漬け・お漬物

  • 鰻わさ丼 3700円

  • 鰻わさ丼

  • 鰻わさ丼 近景

  • 鰻わさ丼 海苔まぶし

  • 鰻玉丼 3700円

  • 鰻玉丼 近景

  • (上)蒲焼定食 4800円

  • (上)蒲焼定食

  • 白焼(1匹) 4200円

  • 白焼 近景

  • 鰻の南蛮漬け 近景

  • 食後のコーヒー サービス

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2025/02/24 更新

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