1回
2025/12 訪問
シェフの稀有な美食センスと溢れるバスク愛+和のエッセッンスの極上のハーモニー…華麗で精緻、シンプルかつ豪快な世界に酔いしれる珠玉のガストロノミー!
鹿児島県産交雑種 上村牛リブロース
薪炭併用型大型窯
フォアグラのボンボンショコラアイスクリーム(フォアグラにシェリー酒のモスカテッロを加えヘーゼルナッツ風ミルクキャラメルチョコでコーティング+バスク産ミネラル塩)
左から、カリフラワーのミルクプリン ホタテ添え、クリスピー入り豚生ハムのベジョータ マスカット添え、本マグロのトロ フルーツトマト&エスプレット唐辛子添え
自家製ブリオッシュのピンチョス(鮑と肝ソース+雲丹、ひらあじとアンチョビクリームチーズ+玉ねぎロースト)
栗かぼちゃとバターナッツかぼちゃのスープ バスク産豚の血のソーセージ(モルシャージャ)+バスク産青唐辛子(ギンディージャ)
蟹のオーブン焼き(香箱蟹の内子、外子、身、カニ味噌のせ)
シェリーブランデー(ミレナリオ・グラン・レセルバ)
ボルチーニ茸のパエリア風 舞茸天ぷらのせ(ロメスコソース)
金目鯛とじゃがいも、キャベツ、イタリアンパセリのサルサヴェルデ
窯出し(約2時間半)
シェフ自ら切り分け
上村牛リブロースロースト(左から骨回り、真ん中手前:外側脂と一緒に付いていた肉、奥:リブアイ、右:リブキャップ)
バスクチーズケーキ エスプレッソ
2025/12/13 更新
アラルデ…バスク愛溢れるミシュラン⭐︎の名店は…阿波座と本町の間…閑静な一角に美しく佇んでいます♪今回念願叶い初来訪です!ただ車のため…飲みはひたすらノンアルで…
店内は手前にカウンター…奥にテーブル席が〜とても明るく清楚…座ると目の前には大きな薪炭併用大型窯、そして巨大な肉塊が…鹿児島県産交雑種 上村牛リブロースだそうで…これを窯でローストする光景を目前で楽しめる絶好の席です♪
18時半に一斉スタート…既に満席です…山本シェフの丁寧なご挨拶から…そしてアミューズ…フォアグラのボンボンショコラアイスクリームです…これはフォアグラにシェリー酒のモスカテッロを加えヘーゼルナッツ風ミルクキャラメルチョコでコーティングしたもの…濃厚でコク深い旨味とフォアグラの上品な甘味が見事に溢れます!上にかけられたバスク産ミネラル塩が絶妙…より旨みを引き立てます!さらに木の箱に詰められた3種…カリフラワーのミルクプリン ホタテ添え、クリスピー入り豚生ハムのベジョータ マスカット添え、本マグロのトロ フルーツトマト&エスプレット唐辛子添え…いずれもオリーブオイルが効いていて…海の幸から山の幸まで素材を活かしたシンプルながら緻密な美味しさ…山本シェフのセンスとバスク料理の真髄を感じます!続いて自家製ブリオッシュを用いたピンチョスが2種…鮑と肝ソース+雲丹に、ひらあじとアンチョビクリームチーズ+玉ねぎロースト〜いずれも見事にマリアージュされた多重的味わいに個性的インパクトがあり〜まさにバスクの象徴的一口の美食…記憶に残る美味さです!栗かぼちゃとバターナッツかぼちゃのスープには豚の血のソーセージ(モルシャージャ)が…そこにバスク産青唐辛子…ソーセージを切りながらいただきますが…このマリアージュも素晴らしい〜かぼちゃスープの優しく濃厚な甘味にクミンや唐辛子のスパイスが効いていて…味のコントラストで奥行きと深みを感じます♪
次は蟹のオーブン焼き(香箱蟹の内子、外子、身、カニ味噌のせ)は旬を楽しむ和の味わい…蟹の身と野菜を自家製ブリオッシュのクルトンにのせ焼き上げています♪これは蟹の旨味が見事に凝縮された逸品…この味わいをより深め楽しめるよう〜シェリーブランデーをシェフ自ら口にかけてくれます!
米料理はボルチーニ茸のパエリア風 舞茸天ぷらのせ〜赤パブリカの旨味をベースとしたトマトソース、ロメスコソースがボルチーニ茸の旨味と重なって絶品…さらに和テイストの舞茸天ぷらまで加わって…この意外なフュージョンが絶妙に美味しい!
もう結構いただきましたが…続いてお魚…金目鯛とじゃがいも、キャベツ、イタリアンパセリのサルサヴェルデ〜金目鯛は窯の中で炭と薪の火入れ…外側をカリカリに、ソースがとても優しく豊潤なお味…新鮮な金目鯛の旨味を包み込み際立たせています!
そしてついにラスボス的メイン〜2時半丁寧にローストされた上村牛リブロース…シェフが4分割しサーブされます…リブロースはきめ細かい柔らかい肉質にサシも入り、濃厚な甘味と旨味が特徴ですが…部位により異なる美味しさを楽しめます…中でもリブロース芯のリブアイは格別…赤身と脂肪のバランスが絶妙で、濃厚な旨味とジューシーさのバランスが絶妙…これぞリブロースという旨みを満喫出来ます♪
デザートのバスクチーズケーキもとてもまろやかで美味…エスプレッソと良く合います!
いや〜豪快なアサドールを含め見事なバスク料理の世界…名店でありながら、シェフの誠意と優しさが随所に溢れる雰囲気が素晴らしい…トリキティシャというバスク地方の民族楽器であるアコーディオンをシェフ自ら誕生日の方々に弾いてお祝いされていました♪基本ワンオペで大変そうでしたが、下準備と妥協なき丁寧な仕上げがお見事でした!残念ながら車でうかがったため酒は飲まず…でもシェフお薦めスパニッシュワインが美味しそうで…次は試したいです♪
まさに山本シェフの稀有な美食センスと溢れるバスク愛+和のエッセッンスの極上ハーモニーが秀悦な…華麗で精緻、そしてシンプルながら豪快という珠玉のガストロノミーを満喫しました…ご馳走様!