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夜の点数:4.7
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¥80,000~¥99,999 / 1人
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料理・味 -
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[ 料理・味-
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石川金沢の老舗料亭のおもてなし
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2024/10/14 更新
明治23年創業
北大路魯山人が足繁く通ったという山の尾
金沢の茶人大田多吉が料理を振る舞う
一代限りの料亭だったみたい
当時茶人として名高い男爵の三井財閥益田鈍翁
をはじめ、東京京都大阪から茶人数奇者美食家が
たえまなく訪れていたそう
大田多吉は、かの魯山人をして
「北陸一等の名物男、金沢の国賓、茶会の偉材」
といわしめた大人物、数寄者
素材、器、おもてなし、料理の真髄を
魯山人に教え込み美食家として覚醒させた大家
多吉の葬儀に参列し弔辞を述べたほど
子供に恵まれなかった多吉、没後料亭は
昭和6年から藥問屋石黒伝六氏の私邸
昭和19年本谷弥太郎さん別荘を経て
昭和25年料亭旅館山乃尾として再開
今は5代目の本谷達弥さんが受け継ぐ
と友達情報
加賀百万石の城下町の風情が色濃く残る
ひがし茶屋街、その奥の高台が卯辰山
茶屋を抜けて民家が並ぶ細い道をくねくね
山の石垣に看板を見つける
急な坂道を登る
山乃尾の屋号を配した山門がある
苔むした庭、緑の木々が素敵
石畳のアプローチをまた登る
苔や草がかった棟門をくぐり到着
風格ある数寄屋造の御屋敷
緑の暖簾が爽やかにお出迎え
千坪はあるという庭園を案内される
良く手入れされた緑の中庭を歩く
一客一亭の離れ、白鷺というお部屋
がらがらと中に入る、木の香りがする
広い畳の間、鴨居や欄間も良い
床の間の掛け軸に目をやると燕臺の銘
魯山人の才能を見い出した雅遊人の書
窓からは太いヒョンの木
先には金沢城の森
もう一面の広縁になっている
座ってのんびり夕暮れの景色を愛でる
良い時間帯に来たな
茶屋街の黒屋根と茶色い板壁が一望
夕陽が照らす艶やかな街並み、
石畳の両側にぽつりぽつりと提灯の灯り
東廓と言われた時代を偲ばせる
これから始まる美食への期待が膨らむ
階下にある檜のお風呂にのんびり浸かって
浴衣に着替えて、お夕飯です
まずは瓶ビールでのどを潤す
先付 のどぐろ寿司、菊花おひたし
椀物 干し茸、鳥つみれ
お造り 季のもの、ぶり、バイ貝、たい
揚焼 松茸、かます
口直し 無花果湯引き、豆腐
温皿 能登牛のすき焼き風
飯 いくらご飯、能登新米
甘味 有の実、シャイン、ブラシャイン
書き切れない美味しさ
地酒も進む
美味しさだけではない満足感
器は、新鮮な材料が、
そのまま調理されたものほど
盛り付けたときに最高の美を発揮する
逆に、調理過剰、装飾過多の料理は、
それを拒否してしまう
衣裳が婦人の生命であるなら、
器は料理の生命で
盛り付けたとき、その素材に合い、
素材を活かし、美しさを感じさせる器
が良い器だ、と魯山人
まさにそれが息づいているんだろうな
ひとさらひとさらに
金沢の食材と食器と職人のおもてなし
美しさや味わいも去ることながら
料理方法や魅せ方の楽しさ驚きは
明治大正の稀代の数寄者達が集ったという
多吉ならではの真心のおもてなし
を感じました
また女将さんの気遣い心配りがじんわり
伝わってくる、お話しも楽しく良い時間を
過ごせました
多吉が目利きした器はあまり残ってない
ようですが、魯山人の器などで供されるみたい
何気なく出てくるので気づかないかも
料亭に泊まってお食事することで
加賀金沢の歴史や文化、
人の温かみ、土地の風土など
をいっぺんに味わえた気がします
ほんとごちそうさまでした
金沢には珍しく真っ青に晴れた朝
酔い覚ましに風呂を浴びる
金沢の秋、外は少しひんやりしている
朝ごはんは本館の広間で食べました
品数たっぷり、ここでもまた驚きいっぱい
見目麗しく、また美味しかった