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ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
南千住駅から徒歩3分にある純喫茶
昭和45(1970)年の創業
実はここ、他２店舗を構えているらしい
本店は奥浅草、昭和27(1952)年の創業
千束通りを少し入ったところにある
兄弟店が西浅草、そちらは昭和30(1955)年
浅草から合羽橋道具街に行く途中にある
TVやメディアで良く出るのはこの店
珈琲は、合羽橋の店で自家焙煎したものをあ
３店舗のオンリーでサイフォンしてるそう
さて、珈琲はその昔ヨーロッパで、
キリスト教会から目の敵にされて
「悪魔の飲み物」と呼ばれていたらしい
チ。のような物語があるそうです
日本人が昭和時代に忘れてきた秘術で
ここではその魔性に触れることができるのかしら
（誇大脚色、すみません）
と友達情報
いつも前を通るときに
どんな店なのか気になっていた
良い情報を仕入れたので、行ってみよう
わくわく
土曜日の昼下がりの往訪
改めて外を見る、
薄れた赤いひさしに、白抜きの擦れた店名
これこれ「魔性の味」の看板
ぼんやり白熱球の明かり
暗くなってから来ると喪黒さんみたいになる
赤い目玉のような看板もまたいい
店内が見えるガラス張りに
筆記体でかかれた「Coffee Bar」の文字
カフェバー、響きがたまりません
店内入る
元気ないらっしゃいの声
元気な老夫婦お２人、ちゃきちゃきお仕事
若い感じの声の張りと動き
自分の日ごろの感覚に反省と尊敬と
13時半を過ぎてるのですが
なんと店内は満員状態
外からは想像出来ぬ繁盛ぷりに何だか安心
狭いけどカウンターへどうぞ
一言一言に細やかな心配りを感じる
お店の年輪のように重ねてきたものがある
違うね
席に座って改めて店内を見る
キッチンカウンターとテーブルの店内構成
カウンターに年季の入ったサイフォン並ぶ
特注のガス台でお湯を沸かしている
トースターとトーストサンド機のようなもの
おっと食パンが置かれていた
田原町で1942年から続く老舗のベーカリ
ペリカンだな
都内の食パンランキングの常連さん
３店舗とも、オンリーはこれを使うらしい
カウンターとテーブルの木の感じがいいなぁ
椅子にはミッキーマウスをあしらった生地
目立たないオシャレってやつだ
カウンター手前、古いレジとピンクの電話
しかも両方とも現役、単なる飾りではない
窓をよく見ると、角丸になっている
天井を見ると、こちらも同じようなアール状
どこか懐かしさ、新しさすらある意匠です
キッチンカウンターの上、せり出した天井
ピンスポットでカウンター内を照らす照明
ほかの照明に目をやると
シャンデリアやライト多数、そして
間接照明も色々なところに配されている
壁や床や天井の素材や
店ない全体が淡いグリーン調、
そしてその模様なども何とも素敵
カウンターや椅子とのバランスなども
いちいち最高である
これまた魔性にも近い空間美と言える
あとで確認しましたが、
合羽橋のオンリーとの共通点も多いようだ
しばらくキョロキョロみている隙に
先客の皆さんが食べ飲み終わって退店
お父さんがさっとテーブルクリンし整え、
はい、こちらへお座りくださいね
と自然と流れるような動きと声かけ
そうなのか、
この店では、そうすることが常識なのだ
お客様への心遣いに、心がぐっときた
席を移る
テーブルに座り、さてメニューを見る
ホットコーヒー、450円今どき安い
何とも味のある手書き
そこだけが太字で他は細字
３行目にビッグカップコーヒーというのがある
520円、値段の差は70円
どのくらいサイズが違うのだろうか
せっかくなので、ビッグカップにしよう
他にも色々なメニューがある
実力派の店と思うが、
カフェオーレ500円
ミルクセーキ570円 が気になった
フードメニューが裏にあった
こちらも味のある素晴らしいものだ
大きくいうと、サンド、トースト、
ハンバーガー、ホットケーキ、アイスクリーム
のラインナップ
３つのオンリーのうち、ホットケーキ600円は
ここでしか味わえないものらしく迷ったが
厚切りトースト530円を選択した
注文が終わり、ほっとしながら
改めて店内を眺める
一番奥のテーブル席になったので、
全体が良く見渡せる
一番は天井のアール状の意匠が素晴らしいこと
グリーン調の壁紙、茶系の床材をベースに
作られる店内の空気が最高だ
色合いや形状など
今でいうミッドセンチュリーモダンというのかな
詳しい人に教えてほしい
そしてまた、店主のお二人がいい
お母さんがキッチン担当でコーヒーを淹れ
お父さんがフロア担当で接客などを担当
お話しも、テキパキと優しく丁寧で配慮深いが
仕事のちゃきちゃきと動くスピード感が見ていて
とてもすがすがしい気持ちになりました
さてさてドリンク着椀、確かに大きなカップ
とても熱々の仕上がり、しっかり香りが届く
あまり詳しくはないですが、最初は酸味が
強めに感じられ、苦味もあるが、コクというのか
どっしりとした感じ、しっかりしている割に
後味はすっきり変に残らない感じだと思います
そこが好き
小さな声でおいしい、といったタイミングで
お父さんとたまたま目が合い、にっこりしてました
本店創業当時、お客様から「ヤミツキになる味」
と言われて「魔性の珈琲」というフレーズを
始めたそうですが、魔性を感じることができました
厚切りトーストが着皿
高さが10センチに届こうかとうほどの厚切り
カリッと焼かれて、バター
じゅわっとしみこんでます
ジャムが添えられている
さあ熱いうちに召し上がれ、と言わんばかりの湯気
はい、いただきます、と心で叫ぶ
手でぱりっと割る、ほうばる
柔らかいけれど、もっちりみっちりの食パン
トーストされて暖かくなり、さらに柔らかくなる
さすがペリカン、シンプル、珈琲と引き立てあう
小麦由来の甘さと溶けたバターが良い感じに混ざる
耳は薄めでパリとしている
トーストされて食感が増している
他の人の口コミ、バターが溶けたところに
卓上の砂糖をかけて食べるとあった
やってみる、うんうまい
つぎはジャム、うんうまい
あっという間に食べ終わった
おっと、トーストにはミニサラダが付くのね
キャベツ、キューリ、コーン、マヨ
ちょっとした幸せがある
サラダが乗ったお皿にオンリー
昔はグッズとして売っていたらしい
食後、珈琲を飲む、少し冷めた
酸味がより感じられる、おいしい
コーヒーフレッシュもあったっけ
あれ少し色が濃い
入れて飲む、うんうまい
空気に飲まれてか、すべてに満足してしまった
トーストを平らげ、珈琲を飲み終わる
いつの間にか、先客の方々は出て行ったような
先客は一見が多いように見えたが
お父さんが、一人ひとりと会話している
素晴らしい接遇力である
新しいお客も入ってきた、
先ほどまでは、ホットケーキやサンドイッチを
食べるランチ客でしたら、そろそろ珈琲タイム
お客層は、地元のなじみ客っぽい人たち
うんうん、愛されているのね、うれしい
ほのぼのしながらお会計をする
お、あの古いレジが現役で活躍している、
密かに喜ぶ
店を出ようとする
カウンターにいたお母さんもありがとう
お父さんは、ありがとうとドアを開けてくれた
そして、かわいい服だねと一言
またきてねーと
驚きと恥ずかしさ、えへへと照れ笑い
そして後ひく感動
魔性は珈琲だけではありませんでした
オンリー小ネタ
・合羽橋オンリーは、喫茶店をやめて
休み処になった
・浅草オンリー本店には、魔性の味の看板がない
古くなって捨てたらしい
・ホットケーキは、以前は３店舗でやっていたが
今は南千住オンリーでしか食べられない
・南千住オンリーでは、おしゃれな雑誌や書籍の
ほかに、地元の常連さん向けにスポーツ新聞が
おいてあるみたいだ