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土曜の夕方、ひとりで石巻を訪れた際に立ち寄りました。評判を見て気になっていたお店だったので、前日に電話でしっかり予約。カウンター席をお願いしていたところ、落ち着いた雰囲気の席に案内していただけて、静かにゆったりとした時間を過ごせました。 まずはお通しからして丁寧。ひと皿めに選んだのは、クリームチーズの茶碗蒸し。和と洋が調和したようなまろやかさで、チーズのコクと出汁のやさしさが口いっぱいに広がります。優しいけれど印象に残る味で、最初からテンションが上がりました。 続いて、お刺身の盛り合わせ。一人でも量を調整してくれるのがありがたいポイント。地元で水揚げされた新鮮な魚が使われていて、特に白身の締まりと脂のバランスが絶妙。どれも丁寧に包丁が入っていて、一切れずつじっくり楽しめました。 この日はメニューに載っていなかったものの、「今日なら秋刀魚のお刺身もいけますよ」とのことで即注文。この時期ならではの贅沢✨口ばしがほんのり黄色がかっていて、新鮮さが一目瞭然。脂がのった身はやわらかく、秋の入口を感じさせてくれる一皿でした。 そのあと頼んだなめろうも絶品。味噌の塩気と魚の甘みのバランスがちょうどよく、日本酒と合わせてちびちびやるのが楽しい。クリームコロッケも中がとろっとろで、箸で割った瞬間に湯気と香りがふわっと立ちのぼって、見た目にも食欲をそそられました。 ひとりにもかかわらず、ついつい頼みすぎてしまいましたが、どの料理も一人前で無理なく楽しめるように配慮されていたのが本当に嬉しかったです。 そして〆にいただいたのが、塩ウニのおにぎり。シンプルなのに、これが忘れられない味。ふっくら炊かれたごはんに、塩だけで引き出されたウニの濃厚な旨みがじんわり染みて、最後のひとくちまで幸せでした 丁寧な料理と心配り、地元の旬を味わえる特別感。ひとりでも肩肘張らずに楽しめて、お腹も心もすっかり満たされました。石巻に来るたびに通いたくなるような、そんな温かいお店です。
2024/10訪問
1回
石巻での用事を終えた帰り道、ふと立ち寄ったのが喰らいやがれ。そのインパクトのある店名に少し驚きつつも、夜でも営業しているラーメン屋はありがたく、空腹に誘われるように入店。 注文したのは味噌ラーメン。運ばれてきた丼から立ち上る香ばしい味噌の香りに、思わず箸が止まりません。スープは濃厚でコクが深く、それでいてしょっぱすぎず、ほんのりピリッと辛みが効いていて、夜にぴったりの重たすぎない仕上がり。炒めた野菜の甘みと味噌の旨みが溶け合って、じんわりと体に沁みます。 麺は中太のちぢれ麺で、もちもちとした食感がしっかりしており、スープとの絡みも絶妙。とろとろのチャーシューは脂がほどよく抜けていて、スープに沈めて少し温めるとさらに旨みが際立ちます。 夜遅めの時間帯でしたが、地元の方と思しきお客さんがぽつぽつと入っていて、気取らない温かい雰囲気。店員さんも気さくで、入りやすさも含めて好印象でした。 一日の締めくくりに食べるラーメンとして、まさに理想的な一杯。体も心もほっと温まりました。石巻で夜にしっかり味のあるラーメンが食べたいときには、ここ、おすすめです。
2024/10訪問
1回
休日の昼、宮城・千石町にあるすし寳来さんでランチの旬のおまかせ握りをいただきました。 落ち着いた店構えに、すっと気持ちが引き締まるような空気感。カウンター越しに大将が静かに、丁寧に握っていく様子を眺めながら、期待が自然と高まります。 この日のおまかせは、季節のネタを中心に10貫ほど。どのネタもシャリとのバランスが見事で、食感も味も一貫ごとに変化があり、最後まで飽きずに楽しめました。 特に印象的だったのが、エビと中トロ。エビは噛んだ瞬間に甘みがふわっと広がって、とろけるような食感。握りなのに“口で溶ける”という感覚があって、つい目を閉じてしまいました。 中トロも素晴らしく、脂がのっているのにくどさはなく、シャリと出会った瞬間にとろ〜っと一体化していくような、極上のひと口。これだけでも来た甲斐があると思わせてくれる仕上がりでした。 どの握りも大ぶりではなく、程よいサイズ感で、一貫一貫をしっかり味わえます。シャリはほんのり温かく、ほどけるような握り加減。酢の立ち方も控えめで、ネタの持ち味がしっかり感じられました。 ランチとしては贅沢すぎるほどの満足感。観光向けというよりは、地元の常連さんに愛されているような、実直でまっすぐなお寿司屋さんです。 肩肘張らずに、本当においしい寿司が食べられる一軒。次はぜひ夜のコースでも伺ってみたいと思いました。ごちそうさまでした。