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夜の点数:4.8
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 5.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 5.0
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[ 料理・味4.5
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| サービス5.0
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| 雰囲気5.0
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク5.0 ]
「泡盛・ハブ酒・ハイボール・テキーラ──恵比寿『Bar NS』、深夜の鼻差ゴールとリベンジ誓い酒」
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2025/07/24 更新
昔から“知ってる男”だった——T。
沖縄出身、爽やかイケメン、仕事もできるし声も通る、そしてとんでもなく酒が強い。飲み会で顔を合わせれば、いつも明るく笑ってた。けど、それはあくまで“グループの中の1人として”。
ついにこの夜、我々は“2人きり”で初めてグラスを交わすことになった。
まるで、プロローグが長すぎた青春漫画の急展開回。
場所は恵比寿の『Bar NS』
小洒落ていて、でも気取ってない。店員さんの距離感がちょうどよく、ドリンクの手さばきが早くて美しい。店の照明とBGMが絶妙に“語りたくなる夜”をつくってくれる。
そんな完璧な舞台で、Tが静かに言った。
「とりあえず、泡盛・ハブ酒・テキーラ・ハイボールで揃えますか」
揃えますか、じゃない。それ、揃える飲み方じゃない。
でも、もう止まらない。カウンターに並ぶ4種の液体。色と香りの違いにテンションが上がる。そして始まった、“深夜の異種格闘技戦”。
ハイボールはメイカーズマークで華やかに。
泡盛は残波ホワイト、クリアな喉越しに油断してると一気にくる。
テキーラは未知。名前は忘れた。でも確実に記憶を削りにきた。
ハブ酒?もう、これは酒じゃない。精霊召喚の儀式。
小生も負けてはいない。ペースは合わせ、笑顔で応戦。Tがグラスを空けるたび、「よし」と腹に力を込めて追いかける。
会話の内容はだんだんぼんやりしていく。仕事の話から、昔の部活の話、なぜか途中で『ミスチルの歌詞で一番酒に合うのは何か』という議題で10分白熱。
ふと気づくと、グラスは8杯を超えていた。カウンターに氷の残骸。店員さんの「そろそろ水飲みましょうかね」が天の声のように沁みた。
そして、結末——
鼻差でTの勝ち。
小生も粘った。かなり粘った。だが最後、ハブ酒のショットで軽く笑いながら飲み干したTを見て、
「これは勝てない」と心の中で白旗をあげた。
でも負けた気はしない。
たぶんこの夜が、勝ち負け以上の“何か”を残してくれたから。
そして、別れ際。
「またやろうぜ。今度は、もっとガチで」
Tがそう言って帰っていった背中に、小生は静かに拳を握った。
次は負けない。
記憶の花は、グラスの縁で揺れて咲くもの。
恵比寿『Bar NS』、この夜の静かなる舞台装置。星5どころか、もはや星に願いを込めるレベルで再訪決定。