Maharikuさんが投稿したヴァンサン(東京/六本木)の口コミ詳細

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ヴァンサン六本木一丁目、六本木、麻布十番/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2025/08 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

“ソースのジョー”こと「城悦男シェフ」のフレンチはやはりすごかった。

初めて六本木のフレンチ名店「ヴァンサン」を訪れました。
こちらは“ソースの城”と称される城悦男シェフが営むレストラン。
かつて銀座の名店「レカン」で16年にわたり料理長を務め、
さらには「料理の鉄人」に出演し鉄人・坂井宏行氏に勝利したことでも知られる
フレンチ界の重鎮です。
レカンの後、34年にわたり食通を魅了し続けている「ヴァンサン」様。
ずっと気になっていたお店でした。

店名の「ヴァンサン」は、19世紀の料理学者ヴァンサン・ラ・シャペルに由来。
城シェフは「季節の素材がもたらす自然な味を最大限にいかすことで、シンプルで健康的、そしておいしい料理が生まれる」という彼の哲学に共鳴し、それを料理の基本に据えているそうです。

お店は六本木駅から徒歩7分、ビルの地下1階にあります。
華やかな街の喧騒から階段を降りると、そこには別世界。
ヨーロッパの絵画や調度品、シャンデリアに彩られたアールデコ調の優雅な空間が広がり、
まるでパリの街にきたかのよう。

格式高い雰囲気に最初は少したじろぎましたが、サービスの方がとてもフレンドリーですぐにリラックスできました。

今回いただいたのは、おまかせランチコース(15,000円/税サ別)。
平日ランチ、なんと貸し切り状態。
オーナーシェフ自らがすべての料理を手掛け、サービスも1人という2人体制。
なんと贅沢な時間でしょう。

<料理の感想>

●前菜:グリーンアスパラガスに車海老のサラダ
大きな車海老に旬のアスパラガス、そしてシェフ手作りのからすみ。
赤かぶが添えられており、一口目から脳天を突き抜けるおいしさでした。
からすみは塩気が絶妙で、こんなに美味しいものだったかと感動。

●温製コンソメスープ
これがまた驚きの一品。牛と野菜から4日間かけて引き出したという澄んだスープ。
塩気は控えめで、体と脳に染み入る優しさ。
シンプルでありながら究極に贅沢。忘れられない味です。

●真鯛の海老ムース詰め 白ワインソース
真鯛の間に海老のムースを忍ばせた手の込んだ魚料理。
表面は香ばしく、中はとろける柔らかさ。ソースも見事でまさに「ソースの城」の真骨頂。

●和牛ロース グリエ、赤ワインソース(ポテトグラタン添え)
柔らかく脂っぽさがないのに旨味が濃厚。
やや濃いめの味付けでしたが甘いポテトグラタンが最高の相性。思わず唸りました。

●和歌山の桃のコンポートとピスタチオのアイスクリーム
大ぶりの桃が贅沢に使われ、香り高いピスタチオアイスは生のピスタチオから作られているとのこと。
今まで食べた中で一番美味しいピスタチオアイスでした。

●小菓子
オレンジピール、ナッツのクッキー、イチゴのゼリー菓子。
全て手作りで、イチゴも生から煮詰めて作られたもの。ひと口ごとに大切に味わいました。

●最後のコーヒーも格別なおいしさでした。


シェフの料理哲学が皿ごとに込められ、カトラリーや器も美しく、リモージュの皿や
ジノリの小菓子皿に盛り付けられ、目にも楽しいひととき。

最後には城シェフご本人が挨拶にきてくださり、
70代に入られてもなお現役で第一線に立ち続ける姿に感銘を受けました。

食事の最中は、実は唯一
「お肉やお魚の付け合わせにもう少し彩や食感の変化があればいいのにな」
と思いましたが、食後は料理の余韻で脳が一日中幸福感に包まれ、
その思いも帳消しに。
メインの食材のうまみとソースの味に集中できたことで、その味が脳裏に刻まれ、
食べ終わってからさらに思いが募る・・
もしかすると、それもシェフの計算なのかもしれません。

ワインもきっとすごいのでしょうが、私と連れはお酒に弱く、
今回はジンジャエールとペリエを楽しみました。
(飲めない人には、ドリンクの選択肢は少ない感じ)

また、お会計の際にカードが使えず現金精算でちょっと不便でしたが
それも些細なことでしょう。

これだけの料理を、予約さえすればシェフ本人がすべて調理してくださり、
ランチなら2万円以下で体験できるというのは奇跡的な贅沢に思えました。

次はぜひディナーとテイクアウトも試してみたいと思います。

※今回の唯一の大きな後悔は、最後に城シェフに握手してもらわなかったこと。
次は勇気を出して握手してもらいたいと思います!

※最後に、
素朴な疑問ですが、なぜ、「ヴァンサン」様の食べログの点数が「3.18」なのかなぁ?(2025年8月現在)
レビューを書いていらっしゃる方が少ないため、点数が伸びていないんだと思いますが、
このクオリティのフレンチはそうそうない、と、
私は強く言いたいです。
じゃなきゃ、東京の一等地で34年もお店は続けられないと思います。

「イノベーティブフレンチ」が人気の昨今ですが、
城シェフの「王道クラッシックフレンチ」の価値は、今なお大事にされてほしいです。

  • グリーンアスパラガスに車海老のサラダ   からすみ添え

  • コンソメスープ 驚愕の旨味でした

  • 真鯛の海老ムース詰め 白ワインソース

  • 魚肉の中にムース。手がこんでいます。

  • 和牛ロース グリエ、赤ワインソース(ポテトグラタン添え)

  • 和歌山の桃のコンポートとピスタチオのアイスクリーム

  • 食後のコーヒーも格別

  • 小菓子もすべて手作り

  • 実は、メニューがなかったので尋ねたら、サービスの方が手書きで書いてくださいました。

  • ジンジャーエル。(フレンチのお供としては邪道ですかね? ワインといただくべきでしょうが・・)

  • フランスリモージュの華麗なお皿

  • エレガントな店内

  • 地下がエントランス

  • ビルの地下にお店はあります。

2025/08/23 更新

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