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寒くなり、ますます冬の食材が美味しくなる時季になりました。 日本海のズワイガニの解禁日は昨日だから、今日が冬の蟹の初日になります。今日の蟹は、兵庫の津居山産。オスは、初日なのに、最盛期みたいに甘くて美味しかったです。 栗も素晴らしい。梭子魚に添えて出されるものと、炊き込みご飯にする栗は、わざわざ銘柄を分けてだしたのですが、前者は甘く、炊き込みは旨味が溢れて、さすが南さん、国宝級です。 岡山の松茸も今季一番でした。 有難うございます。 今日で3周年の味幸さん。あっと言う間でしたね! 京味のお弟子さんの中でも、南さんの料理は、洗練されていて、かつ繊細です。素材の季節の味の出し方が凄く上手い。いつも、美味し過ぎて、思わずウ~ンと唸りたくなる皿に出会えます。 この季節は、やはり、鱧松茸の出会い小鍋仕立て。有名な和食店が競って出すから、いろいろ食べさせてもらいますが、味幸さんのお出汁の味がぶっちぎりで一番です。松茸の軸を細かく刻んで旨味を出すそうなんですが、お代わりしたくなる味でした。 東京を代表する名店だと思います。 来月10月11日で3周年の味幸さん。あっと言う間でしたが、いまや、東京を代表する店だと思います。 京味できちんと修行したお弟子さんの中でも、南さんの確かな舌は出色です。 季節の味のだし方 全体の料理の出し入れの妙 器と盛り付けの美しさ 虚飾を排した真摯な大将の姿勢 どれをとっても、誰も真似できない、玄人好みの名店です。 本当に3年間お疲れ様でした! ちょうど短かった秋が終わり、急に冬になりました。秋と冬の出会い物を愉しむのに、こんなピッタリなお店はありません。 秋の代表が、松茸と新栗。京味の大将も使っていた、岡山産の松茸は、噛みしめると旨味に溢れ、今季最後とは思われない名品。 冬の代表は、松葉蟹。11月6日解禁したての津居山産のメスとオス。特に、オスが初物とは思えない美味しさでした。蟹は仕入れも大変ですが、提供の仕方も大切です。みなみさんの腕前がピカピカ光る素晴らしい味です。田中さんもがんばってね! この1週間に、星野さん、郡司さんのお店に伺わせていただき、いずれも最高点だと思いましたが、南さんの今日の料理は、最高点しかないと思いました。開店して2年で、この料理は素晴らしいの一言です。 一番感動したのは、鱧松茸鍋。 通常は、鱧の骨からお出汁をとります。南さんのは、韓国産の鱧。値段も飛び切り高いですが、濃厚な味わい。しかも、丹波の松茸の軸も入れたお出汁は、甘みさえ感じる、今季ぶっちぎりの味わいで、泣けました。 他の料理も、引き算の極致。まさに魂の料理です。2年目で予約来年末まで一杯なのもわかる気がしました。 有難う御座いました。 今日で2周年の味幸さん。 おめでとうございます。 食べログで、昨年一番輝いた店らしいです。さすがです。 今日、感激したのは、 明石の鯛 天然原木舞茸 コロ の3つです。 舞茸はあの山形の出羽屋さんと同じ。醤油焼きかと思いましたが、天麩羅でした! 舞茸も、軸に近いところに甘味があり、揚げることで引き立ちますね。開いているところは香りと旨味に溢れていて二度楽しめました! これからも精進重ねてがんばってください! 今月お迎えしてくださるお花は、ツルウメモドキで、花言葉は、開運です! 松茸も今月だいぶ食べました。いずれも長野産でしたが、みなみさんの松茸が一番でした。 香りは抑えめですが、歯ごたえ、みずみずしさ、噛んだ時の香りの拡がり、どれも素晴らしく、最盛期の京味さんの丹波の松茸を想い出しました。 素材の吟味、そして、素材を活かす仕事のいずれも、当代随一だと思います。 今月のみなみさんのお店の花は、すっかり秋の気配になっておりました。台風接近で、仕入れに大変苦労されたと思います。 この時季は、夏の鮎、雲丹、鱧と、秋のはしりの食材の出会いが楽しめます。 どれも、考え抜いて、手間ひまかけた美味しいものばかりですが、私は鮎が一番感動しました。 今の時期は、でかい鮎を出す店が多いですが、やはり鮎は少し小さめが一番鮎らしい。しかも、みなみさんは、鮎のお頭は敢えて外して素揚げにしてくださいました。これは、なおさら美味しすぎました! 有難うございます。 今月は小さい向日葵の花がお出迎えしてくれました。 今日も、南さんが、吟味に吟味を重ねた夏の食材が素晴らしい! 鱧も、鱧しもには、韓国産、そして、御椀には淡路の由良産と変えるこだわりよう。 因みに、御椀のお出汁だけは、香り良く提供するために、お客様が来る直前に引くそうです。頭が下がる思いです。 夏の赤雲丹も絶品。 そして、水羊羹。あまりの美味しさに思わずお代わりしました。 がんばってください! 今月のみなみさんのお店は、薄紅色のあじさいとブルーベリーの花がお迎えしてくれました。 ちゃんとした和食屋さんの良さは、季節の味が楽しめること。季節感が和食の醍醐味だと思います。 旬の食材の醍醐味は、ほのかな甘味と苦味だと思います。他の国の料理には無いです。でも、それを食材から出すのは難しい。 みなみさんの料理は、ほのかな甘味と苦味に溢れています。だから、1年経たずして予約出来なくなったのだと思います。 久しぶりのみなみさんのお店は、美しいクレマチスの花が出迎えてくれました。 世の中のほとんどの値の張るお店は、いかに高級食材や希少なものを出して、高価に見せるかに腐心してます。いわゆる足し算の店。 しかし、みなみさんは、旬の食材に、丁寧にアク抜きや素材の味を生かす仕事をして、さらに、旬の彩りを大切にして、出してくれます。 永年いろいろなお店にお邪魔してますが、みなみさんのような真摯な仕事を見せてくれるのは、今ではとても希少です。 大親友の誕生日祝いで伺わせていただきました。 事前にその旨お伝えしたら、最初に御赤飯戴きました。感謝感激です! 今季15回以上、京都の筍を出して頂きましたが、みなみさんの今日の筍が1番でした。シャキとした端の歯ごたえに、ジューシーな中の食感、そして口中に拡がる旨味と甘み、白子筍を超えるぶっちぎり1番の味。素材の吟味、丁寧な仕事だからこその頂点です。思わず、開店して1年半のお店の出せるもんじゃないね~、と冗談言ったくらいです。親友にも喜んで頂きました! 食べログで、昨年は、2023年に一番ブレイクしたお店に選ばれたらしいですが、これ以上ブレイクすると、予約取れないし、南さんも忙しくてブレイクしそうだから勘弁してほしいです。 確かに毎回美味しさが、増してます。もう満点間近ですね。 最初の、唐墨の奈良漬け。初めて食べましたが、塩味、旨味、甘みのバランスが絶妙で、あまりの美味しさに、皆さん悶絶してました。 それから、コロや焼すっぽんと、しんじょう碗にすっぽん雑炊。有難うございました! 翌日の人間ドックの数値が良くなりそうです! 新年は、京味の大将のお弟子さんのお店に3連チャンして、新年を寿ぎます。 最後は、みなみさんのお店。食べログでも昨年は大絶賛でした。 京味のときに仕入れ担当だったこともあり、食材の確かさは群を抜いているし、味の研鑽も怠らないのには、頭が下がります。また、お客さんへの対応も細やかで、まさにお手本のような名店だと思います。 生花の赤い実は、せんりょうではなくて万両だそうです。つくづく参りました。 全部おいしかったです! 今月は南さんどんな食材使うのかな~、とか期待しながら伺わせていただきました。 やはり、4月は、 タケノコ うすい豆 鯛の子 鳥貝 苦味のある野菜類、こごみ、ゼンマイとか という、京味の伝統的な食材で、大満足です。 そしてついに、ハラスご飯出しました。 まだ、大将のハラスには勝てないけど、バランスの良い鮭でした。他にハラスご飯出す店はイマイチなので、これからも大変期待しております。 2週間ぶりに伺わせていただきました。 食べログの記事で、今年一番ブレークするお店になってますが、一日3組でブレークしちゃったら、行けくなるな〜、なんて心配で夜も眠れません。因みに一周年である10月11日もすでに満席でショックを受けました。 今日も素晴らしい料理ですが、開業日に出していただいた胡麻豆腐が復活しました! 見た目普通の胡麻豆腐ですが、豆腐の旨味と食感、胡麻だれの香ばしさと甘味のバランスは衝撃的です。 これだけでも、いかに真摯に手間かけて手抜きなく、一皿一皿に向き合っているかがわかります。それから鯨のコロ最高です! ご馳走さまでした。 ゴルフ施設でお世話になっている方との新年会で伺わせていただきました。行くたびに予約が難しくなり、なんと秋の松茸の時季まで予約があるそうです。 最近の日本海の荒天などもあり、どちらも魚の確保に大変苦労されていますね。 今回は、松葉蟹づくしでしたが、蟹味噌と和えながら食べる皿が絶品でした。 また、富田林の海老芋と山利さんの白味噌の組み合わせは、最近の良いお店ではよく出る品ですが、南さんのは秀でて美味しいと思いました。海老芋の甘みを出しつつ、煮崩れないように、しっかり揚げるのは、なかなか勇気の要ることでしょう。 ご馳走さまでした。 3回目。 最初は、八寸。 出てきたときの、あまりの彩りの美しさに、思わずはっ、としました。いろいろ食べ歩いて見てますが、見事の一言。一皿に、いったい何種類の赤み色が散りばめられているか! しばらく見とれて、季節の移ろいを感じました。 津居山の勢子蟹食べたあとの、蟹しんじょの吸い物。津居山使わずに、能登産のしっかりした蟹使うところに、良い仕事を見ました。蟹しんじょ崩して食べたときのバランスが素晴らしい。 では、余った勢子蟹どうしたの、って気になっていたら、土鍋ご飯に入ってました! 京味では、賄で食べてたやつです。 前回がオープン初日でたまたま気合入った料理だったかもしれないから再訪してみました。あれが本物なら、そのうち予約できなくなるから、行けるときに行っておこう、という魂胆です。 オペラでもいろんな演目を観るより、お気に入りの演目だけ繰り返して観るのが一番オペラを知ることになります。 郡司さんや星野さんでも、長〜く通うことで、凄く勉強させていただきました。 果たして、南さんの料理は、安定していて美味しい。 彼は、他の名店でも修行しているから、京味の『引き算』の料理から離れたものも出せますが、余計なことに色目使わないで、旬の食材に真摯に向き合う姿が素晴らしいと感心しました。 今はなき京味に最後までいたお弟子さんが、満を持して素晴らしいお店を開店! 京味の大将の貫いた、「引き算の料理」を楽しめる本当に数少ないお店です。 ひとつひとつの料理を食べるたびに、京味の凄みを想いだす、極めて完成度の高い料理に涙しました。 いつまでも、初心を忘れずがんばってください! 死ぬまで勉強です。
2025/11訪問
20回
金森さんの凄いところは、京味の目指した引き算の料理の美学を頑なに護っていること。 そして、超一流の仕入れ先から可愛がられていること。なかなかできることじゃないです。 一皿目 カマスがしみじみ美味しい 二皿目 岩手の松茸はジューシーで旨味が溢れます 三皿目 幻のウニと言われる由来の赤雲丹。よく手に入りましたね~ 四皿目 黒あわび茸の和え物。懐かしい京味の名品 五皿目 初物の白子。こんなに繊細な味出せるのか! 六皿目 鱧煎餅。韓国産だからこそできる食感の良さ。お弟子さんの中で、揚げ物一番です。 七皿目 今年一番の淡路の鯛 八皿目 すっぽんの鍋仕立て、わ〜い! 後はナイショです。 正式に開業したのが、今年なのに、もはや食べログで4.04と言うのは、ものすごいことなのではないでしょうか? 京味のご出身者でも、こんなにいきなり高評価なのも、ひとえに、金森さんと板前さんのご努力の賜物だし、改めて、京味の大将の偉大さがわかる気がいたします。 季節の旬のものを丁寧な仕事で味を引き出し、奇をてらわず真摯に向き合う金森さんは、きっと国宝になると信じております。 2度目の訪問です。今日も金森さん一人で奮闘してます。 でてくる料理は、京味のお料理そのまま。いや、津居山の蟹、白子、海老芋、河豚刺し、などは、その繊細さ、口当たりなど、京味よりも印象深い味だと思いました。 厳選し、丁寧に下処理した白子は、塩を打っただけで提供されますが、全く雑味がありません。 富田林の海老芋は、繊維質の少ない真ん中だけを使う贅沢な京味そのもの。だから、カリッとした表面に対して、中のクリーミーさが引き立ちます。 河豚刺しの引き方も、どんだけ時間かけたんだ、という丁寧な美しい仕上がり。 まさに京味の魂のこもった料理でした。 京味に毎月お世話になるようになってから30年余りが経ち、5年振りに京味の料理を食べましたが、本当に感動しました。 有難うございます。 京味の最後を見届けて、店じまいの指揮をとった金森さんが、雌伏の時を経て、ついに独立されました。京味の顧客が待ちに待った瞬間です。 京味の大将の直筆の「造」という書が掲げられ、内装も京味に倣い、使っている調理器具や器も大将が愛用したもの。京味のお客様なら、あの四角い蒸し器をみただけでも、懐かしくて感涙ものです。 金森さんは、京味の表看板も預かっていますが、それを飾らないのも、実直一筋の金森さんならでは。 料理も、京味そのもの。これからも、変えるつもりはない、とのこと。そこには、京味の魂が宿っています。 韓国産の落ち鱧に松茸の吸い物など、出汁は引かずに、鱧と松茸の旨味のみ。泣けました。 ここまで来るのも大変でしたが、これからが正念場です。西さんの口癖だった、「一生勉強や」という教えを忘れずにがんばってください。 点数は西さんに怒られるから敢えて辛くしました。 まずは、おめでとうございます。
2025/10訪問
4回
昔よくデートで行った、東京のレジェンドと呼ぶにふさわしい名店です。 素敵な内装 手の込んだ丁寧な料理 素晴らしいサービス どれをとっても一流です。 とにかく食べなければならないのは、 30以上の前菜からは、チーズのおこげ パスタは、とにかくバジリコのパスタ 日本にバジルがなかった時代から紫蘇で作った奇跡の味。 これがシグニチャーでしょう! そして仔牛のミラネーゼは泣ける味。 デザートは、なんと言っても、クラシックなプリンとマチェドニア。 ちと高いが完璧なデートコースですね。 懐かしい…
2024/09訪問
1回
食べログ 焼肉 TOKYO 百名店 2025 選出店
食べログ ホットレストラン 2025 受賞店
中目黒、祐天寺、代官山/焼肉、ホルモン
サービス極上
2021/09訪問
1回
The Tabelog Award 2025 Silver 受賞店
食べログ 焼肉 TOKYO 百名店 2025 選出店
恵比寿、代官山、広尾/焼肉、ホルモン
感心しました
2021/06訪問
1回
日本一好きな夜景レストランです
2022/11訪問
2回
メリークリスマス! 今日は、連れのリクエストでお寿司です! キャンセル待ちして、根性で予約取りました! 広尾商店街の中にあるので、AFRICA ROSEでバラの花束買ってから待ち合わせ場所のバルビゾンに行きました。 最初におつまみのようなネタが数皿出てから、握りが10貫ばかり、最後に、芝海老と黒糖を入れたタマゴで締めます。 一番驚いたのは、房州産のアワビをその肝ソースで食べるもの。美味しいし、アワビの茶色に鮮やかな肝のグリーンが映えて、見た目も惚れ惚れします。しかも残したアワビの肝ソースにご飯入れてくれて、2度楽しめました。 雲丹とイクラ丼も、あっさりしたバフン雲丹に、出汁醤油につけた薄皮のイクラが最高に合いました! 連れも大満足の寿司三昧でした。 有難うございました! 友人がお寿司食べたいというので、初めて伺いました。兼ねさかさんご出身の大将が、あの手この手で楽しませてくれます。素晴らしいのは、ソムリエの方が、マリアージュ完璧のワインを出してくださること。ワイン好きの連れも大感動でした。最後のアナゴはふっくらしていて良い出来でした。有難うございます。
2020/12訪問
2回
世の中の超高級店のほとんどは、数万円以上の価格に見合うように、雲丹、唐墨、イクラ、キャビアなどの魚卵系やトリュフを載せて感動を誘う、「足し算」のお店。 郡司さんのように、ひたすら季節の旬の食材の味を最大限に引き出すように、一見地味な仕事を極める、「引き算」のお店は絶滅危惧種です。 和食の醍醐味は季節感にあると思っています。季節を引き出す郡司さんの仕事が好きです。 松茸アレルギーのご主人にとっては、鬼門の季節です。 今年は松茸が不作。長野はもう終わりに近く、今日は岡山ですね。京味の大将も、最後らへんは岡山産を使っていたほどで、なかなかの出来でした。でも値段が半端なく高い…松茸の雑炊が、旨味がよく出ていて大変良かったです。 海老芋も走りがでていましたので、来月からは、冬味に入り、蟹ですね。僕は松茸のファンではないし、松茸は今季飽きたので、早く来月が来てほしいです。 京味で最長の17年間修行し、京味の大将から、「うちの味を継承するのはあんただ、とまで言われた郡司さん。大将から、京味の「味」の字をもらったのは、郡司さんだけです。ちなみに、星野さんは同期の桜。 中学から大学まで親しくしている友人と伺わせていただきました。 今月は、どのお皿も、たまたま京味そっくりで、懐かしくて感激しました。真摯に旬の食材に取り組み、とことんお客様に寄り添うその姿勢は天下無双です。 頑張ってください。 京味の御弟子さんでも、京味の味の魂を守ろうとする職人さんと、京味からの発展形に向かう職人さんがいます。私が知るかぎり前者は3人だけ。 特に、郡司さんは、17年という最長期間修行し、ただ唯一、京味の大将から店名に「味」の字をいただき、大将から京味の「味」を引き継ぐように言われた方。 それだけに料理の隅々まで、そして接客の隅々まで、京味の魂が宿っています。その重みを背負い、先月から1日も休まず頑張る姿が美しいです。 風邪引かないでね! すっかり涼しくなり、 今日は、 落ち鱧、賀茂茄子、雲丹 松茸、柿膾、栗 白子 と、夏から秋を過ぎて冬の食材まで愉しめました。 郡司さんの料理には魂が籠もっています。 「どうやったらお客様に高いお代金いただけるか」、なんて考えたこともないはずで、事実、今月は赤字です。京味も、西さんがいた時の松茸の時季は大赤字でした。本当です。 今日来るお客さんを想い浮かべて、お客さんがしみじみ美味しいと思う料理を出す、、大将の西さんの第一の薫陶を受けた郡司さんだからこその、魂の籠もった味だと思います。尊敬してます。 ちなみに、松茸たいへん素晴らしかった。郡司さん松茸食べれないからかわいそう。 味ひろさんも、いよいよ秋の食材が目白押しになりました。 京味の大将は、「はしり」の食材を、高い金払わせてゲストに提供することにせずに、「旬」の食材を使いました。大将曰く、やはり旬のもんが一番美味しいし、値段も優しいから、と。 京味を引き継ぐ郡司さんの料理も、外連味はありませんが、季節を楽しめる、最高の和食だと思います。 これは簡単には真似できないです。 私が思うに、日本一の京料理のお店です。 どの皿も、幻の名店『京味』の夏の名料理を彷彿とさせる、素晴らしい味でした。 胡瓜と鱧の皮の和え物。 見た目は地味ですが、鱧の滋味深い旨味と胡瓜の爽やかさのコントラストが素晴らしいの一言。見た目は地味ですから、最近のバカ高い店では見かけなになりましたが、これこそ、夏味の真髄だと思います。 身欠き鰊と賀茂茄子の焚き物も然りです。 ニシンとさせるナスの食感の対比が、涼しげで、一度食べたら忘れられない味です。こういうものこそ、いつまで経っても食べたい身体が求める味です。 これからもがんばってください! 京味が閉店してからずっと郡司さんを支えて来た金森さんも、今月で終わり。遂に、日本橋で開業するとのこと。 京味の大将から、京味の味を継げと唯一言われた郡司さんと、 自ら京味の料理を再現すると明言している金森さんの 料理を競演が、もうすぐ見られます! 今日の郡司さんの料理も゙、初夏の旬の食材をふんだんに、かつ丁寧に使った文句なしの引き算の料理の鑑でした。 4年間有難うございました! 今日の郡司さんの料理は、京味の大将が偲ばれる懐かしい味のオンパレード 鈴繁なガラスの器に盛られたじゅんさい メイモの生姜煮 鯛の骨から出汁を取って作ったジュレを纏った雲丹 トリ貝の醬油焼 身欠き鰊とナスを炊いたもの 大将やその父上の音松さんが出していた料理は、それぞれの季節を表現しようという苦心の策であり、だからこそ、例えば、初夏の味として記憶に刻まれます。 味覚には五味がありますが、他にも、懐かしい味ってもんがあるんだな、と思いました。 ご馳走様でした! 京味の大将から、お店の味を引き継ぐように言われた郡司さん。そうは言っても、それをさらに昇華させた料理を出してくださいます。 ただ、今月は、たまたま大将の料理のままのお皿のオンパレードで、しみじみ味わえました。 たけのこ うすい豆 鯛の卵 虎魚 ぐじ という季節の食材に丁寧な仕事をして、旬の季節の味を堪能させていただきました。素晴らしいの一言です。満点です。 最近の和食には、本当の職人気質の人が少なくなった、と良く言われます。 本当の職人って誰? って聞かれたら最初に思い浮かぶのが、京味の大将です。 そういう方は、一本スジが入っていて、話を伺うだけで背筋が伸びる感じがして、大変勉強になりました。 京味の味を受け継ぐ、郡司さんの料理は、旬の素材がもつ本来に味を大切にして、そして、京味と同じようにほんのり甘い。これがまさに昔の仕事です。 郡司さんは、大将の教えを守る当代随一の職人だと思います。 どんな料理が好きですか、と聞かれたら、和食と答えます。理由は、季節感が味わえるからです。 だから、せっかくの季節の食材に魚卵系とか高級食材を載せて大金を費やしたり、季節の走りの高いだけで時季ならでわの味覚を伴わないものは、好きではないです。 京味の大将の教えを守り、旬の食材に地味な手間暇を惜しまずに引き算の料理をだしてくだされる郡司さんの料理が一番好みです。 とりわけ今回は、大将の奥様がご覧になったら目を細めるような、繊細で懐かしい味を、五感で楽しませていただきました。本当に美味しいです。