hideo73さんのプロフィール詳細 [食べログ]

プロフィール

投稿を始めて1年3ヶ月が経とうとしているが、最初の投稿を思い出すとその倍ほども前のことのような気がする。まだこれしか経っていないのかと驚くとともに、口コミを書くことが生活を濃密なものにしていたのだなと深く感じ入る。
初めはバスや歩きを駆使しての日立のお店巡りが単純に楽しかった。少しすると、ふと美味しさって何だろう、美味しさを色々な言葉で表現したいと思うようになった。そして今は、料理の内容や味だけでなく、店内外によらず目、鼻、耳から入ってくる様々な情報、地域や暮らしとの結び付き、季節、そしてそれまで知らなかった知識など、その店を訪れることではじめて感じ取れるあらゆることを整理して文字にしたいという気持ちである。見えていなかったことが見えてきたり、思わぬ気付きに喜びを感じたりすることも多く、美味しいかどうかはもちろんだが、それよりも愉しめたかどうかが大きな比重を占めるようになった。美味しくても特別なものを感じない店もあるし、安くてもとても愉しさを覚える商品もある。できるだけ先入観や事前情報を持たずに接し、そこで何を感じ取れるか期待感を抱きながら店を訪れるのがとても面白い。
希少性が理由で高価なものは一度食べれば十分と思うし、本当に美味しくて高価なものはその感動が薄れないように数年に一度で良いから大切に味わいたい。いつでも食べたい料理は、日常生活で手が届く食材に対し、技を駆使し、細部に気を行き届かせ、合理的な範囲内で最高の状態に仕上げられたようなものであり、そこに季節感や地域性、文化的なものを感じられれば更に良い。
自分にとっての投稿は、店と料理と自分が関わり合って得られた “食の愉しみ” を文字にして確かめる、そういう振り返りの場である。多くの偶然に感謝しながら、これからも色々な出会いを楽しんでいきたいと思う。
2024.9.11