hideo73さんが投稿したル ジタン(茨城/常陸多賀)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

食を愉しむという幸せを感じて

メッセージを送る

hideo73 (男性・茨城県) 認証済

この口コミは、hideo73さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

ル ジタン常陸多賀/カフェ、ダイニングバー

2

  • 昼の点数:4.3

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.9
      • |雰囲気 3.9
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 3.7
2回目

2023/12 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気3.9
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

至高のスペシャリテにたどり着く幸運は、暖かい12月の日曜日から

12月も中旬に差し掛かるというのに最高気温が20℃に届くぽかぽか陽気の日曜日。こんな日は、柔らかな日差しのテラス席でゆったりとしたランチタイムを過ごしたいと、訪れたのは “LES GITANES” さん。ひと月前に本格的な南仏料理を頂いた後、次回はお店のスペシャリテである“ホタテのポワレ” を食べたいとずっと思っていたお店である。

注文の仕方は前回覚えたので、デザートまで付いたAコース、選べるメインは “ホタテのポワレ”、飲み物はコーヒーでお願いした。すると「今日は今が旬の牡蠣を使った特別コースもご用意しております」との説明。牡蠣をたっぷり8個使ったソテーまたはグラタンを選ぶことができ、牡蠣好きならお勧めですという。
これを目的に来たけれどいつでも食べられるホタテ料理か、大好物というわけではないが今日を逃すと食べられないかもしれない牡蠣料理かの二択を急に迫られ数秒悩んだが、今日の陽気がホタテ料理の動機付けであったことを思い出し、目的通り以下を注文した。
□Aコース [デザート付] (2800円)
メイン:ホタテのポワレ,飲み物:コーヒー
デザート:食後に選択

■前菜+バゲット
前菜は “白身魚のエスカベッシュ”。トマトやハーブが散らされたオリーブオイルベースのソースの上にカラリと揚げた白身魚を乗せ、キャロットラペ、スプラウトがふわりと盛り付けされて全体にアーモンドスライスが散りばめられている。ランチの前菜としては豪華な一皿だ。風味は爽やかで見た目よりも軽やかな食感で、気持ちが満たされていく。エスカベッシュは地中海沿岸で親しまれている料理ということで、地中海の風景を頭に浮かべ余韻を楽しんだ。
パンは一本丸ごとが6カットされ、温められて供された。このパンはお店の料理に合うように久慈浜のベーカリーに特注しているとのことで、一人分の長さもそこで決めたものなのだろう。これだけの量があれば大抵の人には十分だ。バターは出されないので、料理のソースを付けて食べる前提。パリパリのクラストに対してクラムがとてもふかふかで、全粒粉を含んでいて風味があり単品でも旨い。ふかふかのクラムがソースを十分に吸って旨さ立つジューシーなパンに早変わりした。(⁠˘⁠⌣⁠˘⁠ ⁠)

■ホタテのポワレ
料理が置かれた瞬間目を見張った。「目を見張る」とはこういう時に使う言葉だと実感した。ホタテの何て大きく分厚いこと!それがお皿の上に4個も乗せられている。超高級フレンチ店でもこんな一皿をそうは見られないのではないだろうか。それがこのランチ価格で供されるとは正に信じられない思いだ。それよりもこんな見事なホタテは見たことも食べたこともない。味付けは塩でシンプルに仕上げ、オリーブオイルとハーブの風味、時折りピンクペッパーやグリーンペッパーのピリッとしたアクセントが入る。もちろんホタテ自体の持つ旨味を味わうための味付けだ。量がたっぷりあるので、贅沢に1個を半分に切って食べてみる。プリッとした食感、そして凝縮した旨味だけが口に残る。ホタテってこんなに美味しいものだったんですね、と思わず拍手をしたくなった。
帰り際にシェフに感想を述べたところ、これは宮城県の気仙沼産で、ちょっと前まではベビーホタテのような小振りなものしか出回っておらず困っていたが、ここにきて良いものを入手できるようになったとのこと。
何てついているんだろう。いつでも食べられるホタテ料理と思っていたら、これこそ今日を逃すと食べられないかもしれないホタテ料理だったわけだ。暖かな12月の日曜日、テラス席でのランチを思い浮かべGITANESさんを訪れたこと、前回ホタテを選ばず心残りとなっていたこと、牡蠣の誘惑に負けずホタテを選んだこと、それらすべての選択がこのホタテとの出会いに繋がった。何ていう幸運、何ていう幸せ。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡

■みかんのクラフティ
デザートはタルト2種、ガトーショコラ、みかんのクラフティからの選択。クラフティはエッグタルトのようなものとのこと。フランスのリムーザン地方の伝統菓子のようだ。ショーケースに入っているものは確かにエッグタルトのような生地がカップに入っているだけで見た目のインパクトは無い。ただしこういう時はいつものように初めて聞くクラフティを迷わず選ぶ。
運ばれて来てまた驚かされた。カップがトンと置かれるものと思っていたら見事なデザート皿に変わって供された。ホイップクリーム、イチゴ、ミントが添えられ、全体に粉糖が振りかけられていて、思わずメリークリスマスと言ってしまいそう。中はみかんがゴロゴロと入っており、生地にみかんを埋め込んだのではなく、みかんの隙間を生地で埋めたという印象だ。この小さいデザートに異なる甘みが5種類も詰まっており、その組み合わせによって味が変化するので最後のひと口まで美味しさを楽しめるという素敵な仕上げのデザートだった。

至高のスペシャリテにたどり着く幸運は、暖かい12月の日曜日から始まった。(⁠^⁠ ⁠^⁠*⁠)⁠/

  • 前菜/白身魚のエスカベッシュ

  • メイン/ホタテのポワレ (ホタテは宮城県気仙沼産)

  • デザート/みかんのクラフティ

  • 前菜と特注のパン

  • メイン料理/LES GITANESさんのスペシャリテ「ホタテのポワレ」

  • デザート&コーヒー

  • コーヒー

  • レモン水

  • テラス席

2023/12/10 更新

1回目

2023/11 訪問

  • 昼の点数:4.1

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気3.9
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

東京と日立を一つにする至高の南仏料理

日曜日の昼下がり、ゆっくりくつろぎながら、少し優雅なランチを楽しみたい。そんな気分にぴったりのお店に少し歩けばたどり着ける…
ということで訪れたのが、こちらの “LES GITANES (ル ジタン)” さん。常陸多賀駅から歩いて5分ほどの場所にあるブラッスリーで、本格的な南仏料理を食べられるお店だ。2020年6月に開業されて3年と少し経つことになる。開業して間もない頃にランチでチキンのコンフィを頂いたのだが、随分本格的な料理を出すお店が出来たものだなと感じたことを思い出す。しかしちょうどコロナが流行し始めた時期と重なったため、自分も外食からしばらく遠のいてしまい、そして今日に至ったというわけである。この3年は飲食店にとって極めて厳しい期間であったろうが、それを乗り越えて営業を続けておられるのには敬服するばかりだ。

ランチはコースのみ。デザートが付くかどうかで2コースに別れるが、料理としての基本は1コースのみ。ただしメインが約6種類から選べるというスタイルだ。お店の一番人気はホタテのポワレとの説明だが、今日の気分は肉の方で、少しコクのあるソースが絡む料理のイメージがあったことから以下をお願いした。
□コース料理 [デザート無し] (2500円)/前菜,メイン料理「カレ・ドゥ・アニュ 〜子羊肉のソテーをカレーソースで〜」,パン(バゲット),ホットコーヒー

■米なすと生ハムのサラダ仕立て
米なすの上に生ハム、かいわれが乗せられた盛りの良い前菜。アーモンドスライスやピンクペッパーが散らされ、オリーブオイルがたっぷりと注がれている。前菜と称するが主菜のような立派な一皿だ。ナイフで米なすと生ハムを切り、かいわれと共にオリーブオイルを十分に付けて口へと運ぶ。塩気は僅か。これはオリーブオイルの旨味で米なすの甘みをを味わう料理だ。新鮮で爽やかなオリーブオイルが口内をコーティングしてくれて食欲が湧いてくる。温かいパンを浸してまた旨し。

■カレ・ドゥ・アニュ 〜子羊肉のソテーをカレーソースで〜
一目でその美しさに感動する一皿。このクオリティが日立でしかもこの価格で提供される驚きがその感動を更に高めていることは間違いない。そして食してまた感動。仔羊肉の旨さ。特に骨周りの旨味の強いところと、ギュッと凝縮したような脂身の部分。コクのあるカレー風味のソースがまた堪らない。添えられたクスクスとソースの相性も抜群だ。クスクスは小さな粒状パスタだが、ソースの絡みが極めて良いため、クリーム状のソースの旨みを味わうのに適している。パンでソースをすべて拭い取り最後のひと口。完璧な後味。(⁠^⁠^⁠)
レモン水がとても美味しく、良いタイミングで口の中をさっぱりとさせてくれる名脇役だったことを付け加えておこう。

前からこちらのお店に既視感があったのだが、今日やっとそれが分かった。お店の正面に掲げられた “LES GITANES” の文字と緑の庇が、東京の “AUX BACCHANALES (オーバカナル)” さんのそれと同様だったのだ。オーバカナルさんは東京に何店かあるが、自分が行ったのは紀尾井町と高輪のお店。良く見れば赤を基調とした店内の様子や椅子の形も似ている。ジタンさんのオーナーシェフは銀座のオーバカナルで腕をふるわれていたようなので、店にそれが受け継がれていること、本格的な南仏料理をブラッスリースタイルで気軽に頂けること、すべてがそういうことかと理解できた。正に東京と日立を一つにする至高の南仏料理と言えるだろう。(⁠^⁠ ⁠^⁠*⁠)⁠/

美味しいとは思っていたが、そんな素敵なシェフの料理がバスで10分もかからない所にあったなんて… 全く認識出来ていなかった。何度も通いたい、そう思えるお店がまた一つ、自分リストに載せることができた大変嬉しい一日となった。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡

ちなみに夜はコースではなく一品料理となるそうで、数人で何皿かをシェアするような使い方が主になるらしい。やはりしばらくはランチ使いとさせて頂こう。ワインとかお酒が飲めれば最高なんだろうなあ…

  • ランチコース (2500円) / 前菜(米なすと生ハムのサラダ仕立て)とバゲット

  • ランチコース (2500円) / メイン料理 (カレ・ドゥ・アニュ)

  • 店鋪外観。LES GITANES と緑色の庇は 東京の有名店 AUX BACCHANALES (オーバカナル) を彷彿とさせる。

  • 米なすと生ハムのサラダ仕立て

  • カレ・ドゥ・アニュ 〜子羊肉のソテーをカレーソースで〜

  • ホットコーヒー

2023/11/17 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ