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昼の点数:4.2
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.6
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.1
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|CP 3.8
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.6
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.1
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| CP3.8
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| 酒・ドリンク- ]
至福のあずきフレンチトースト
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あずきのフレンチトースト (サーブ直後)。あずきを練り込んだブリオッシュ生地のパンをフレンチトーストに。焼き目、光沢、エスプーマ、すべてに魅了される。
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あずきのフレンチトースト (サーブ数十秒後)。あずきと生クリームのエスプーマが乗せられて供される。フレンチトーストの熱により、早くもエスプーマが形を変えていく。
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あずきのフレンチトースト (2000円)
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[手前から] あずきと生クリームのエスプーマ、あずきシロップ煮、岩塩
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心地良い石造りのテーブル。すっきりとしたフォルムのカトラリー&ナイフレスト、淡い色をした繊細な作りのウォーターグラス。無駄な部分が一切無い。
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ホワイトカカオとふきのとう (2900円) [同行者]
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繊細な美しさを持つウォーターグラス。
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店舗外観。実にすっきりとしている。
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店舗入口の壁にあるお店のマーク。かき氷にかけるシロップ等の軌跡を模したものだろう。
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2024/05/16 更新
同行者の予約により、代々木のかき氷の名店 “あずきとこおり” さんへ。
店名にもある通り、あずきはお店のベースとなる材料だろう。あずきのこし餡が大好物の自分としてはそれだけで惹き付けられる。自分は今回が2回目で、前回頂いたのは “あずきとメレンゲ” という名のかき氷。固定メニューであり、お店を代表する一品である。
今回はもう一つのお店を代表するあずきの一品を食べようと、ワクワクしながら訪れた。自分は予定通り、同行者は迷った末の注文である。
□あずきのフレンチトースト (2000円)
□ホワイトカカオとふきのとう (2900円) [同行者]
あずきとこおりさんのメニューは「今日のこおり」「フレンチトースト」「今日のスープ」「日本茶」という4つの区分で構成されており、それらのすべてに並々ならぬこだわりが感じられる。本日の「今日のこおり」は5種類、「フレンチトースト」は2種類。同行者が注文しようと決めていた「今日のスープ」は残念ながらお休みだった。
かき氷はカウンター席のすぐ前の一角で一品ずつ仕上げられていく。準備から提供まで、約5分に一つのペースで丁寧に作られている。羽根のような氷を3回に分けて積層し、各積層間と最上部にメニューに応じて液状または固形のトッピングを行う。映えを意識して飾り付けるようなことはしない。味わいと端整さを追求した一品、洗練された美しさが人を惹き付ける映えを自然と生み出していく。完成した器を受け皿の中央に寸分の狂いもなく慎重に置き、お客さんの前にすっと差し出す。その一連の所作からは、単にかき氷を作ってお客さんに供するというものではなく、「かき氷を作品という位置付けで完成させ、作品を通してお客さんと対話する」という姿勢が感じ取れる。
さて、同行者の頼んだかき氷が作られ出したようだ。同じタイミングでフレンチトーストも仕上げられることだろう。どんな姿で出て来るのか楽しみだ。
■あずきのフレンチトースト
薄い灰色の石造りのテーブル、すっきりとしたフォルムのカトラリー&ナイフレスト、淡い色をした繊細な作りのウォーターグラス。料理を待ち受けるそれらのものは、機能を満たすための必要最小限の部位を残して削ぎ落とされている。料理を最大限引き立たせるための配慮だろう。
あずきのフレンチトーストを乗せた皿が音を立てることなくそっと置かれた。
大きな皿の中央に焼き目が非常に美しいフレンチトースト。その上に淡いあずき色のエスプーマ。添えられた白い器には同じエスプーマとあずきのシロップ煮、岩塩が添えられている。食器類も極めてシンプルで、全体として統一感が感じられる。
あずきが練り込まれたブリオッシュのパン。焦がし気味に焼いたバターが作り出す色合いと香り。卵液が表面を薄く纏う程度の繊細な火入れ。トースト全体が光沢を放っている。そして、あずきを濾して生クリームを合わせたエスプーマがトーストの熱により刻々と形を変えていく。見ているだけで幸せな気持ちになっていく。
ナイフを入れ、フォークで口に運ぶ。これこそ至福と言える味わいに感動する。柔らかさ、染み出す旨味、あずき感、温かさといった要素のすべてが見事なまでに調和し、最高の一品が作り出されている。あずきのシロップ煮であずき感と甘みを加えたり、岩塩を加えて甘みを強調するといったアクセントも素晴らしく、考え尽くされた構成になっている。
フレンチトーストはややもすると単調になって後半は飽きが来ることがあるが、この一品は全く当て嵌まらない。あずきが練り込まれた生地、あずき感のあるエスプーマ、あずきのシロップ煮、岩塩という4つを組み合わせると6〜7通りのあずきの味わいが得られ、少しずつ異なる美味しさを最後まで愉しむことが出来るのである。
そして最後のひと口。幸せ感に包まれながらフォークをそっと置く。
感動とともに店を出る。至福の一皿はあまりにもあっという間だった。後を引くその美味しさはずっと忘れられないものとなることだろう。(*˘︶˘*).。*♡