hideo73さんが投稿したクレーム フレーズ ジェノワーズ(東京/東銀座)の口コミ詳細

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食を愉しむという幸せを感じて

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hideo73 (男性・茨城県) 認証済

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クレーム フレーズ ジェノワーズ東銀座、新富町、銀座一丁目/ケーキ

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  • テイクアウトの点数:4.3

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人

天使の生クリーム

ホールの誕生日ケーキなどいつ以来だろうか。何の気まぐれか、今年は予約をしてあると言う。同行者にお店の名前を聞いてみたが、ちょっと長くて覚えられないようですぐには答えが出て来ない。お店は東銀座の昭和通りから築地側に1本裏手の道にある。あの歴史のある名物コロッケ店の真ん前と言えば分かる人も多いかもしれない。お店の名前はフランス語を基にした “クレーム フレーズ ジェノワーズ (略して cfg)” さん。クレームはクリーム、フレーズは苺、ジェノワーズは卵黄と卵白を一緒に泡立てる共立てで作ったスポンジ生地のこと。即ちイチゴのスポンジケーキのことだ。これを店名にされていることから、主力商品というだけでなく、並々ならぬ力をこのケーキに注いでいることが窺い知れる。

cfgさんはホールショートケーキ専門店で、ホールでしか販売しない。この説明を目にした時、ショートケーキの意味を間違えて認識していることに気が付いた。昔からずっとホールケーキが丸ごとのもの、ショートケーキがカット品とばかり思い込んでいた。調べてみるとショートはショートニングのことで、本来はこの単語が示す通り “サクサク” の生地のケーキだったが、アメリカから日本に持ち込まれた当時、名前はそのままに、生地を日本人の口に合うように “ふわふわ” のものに変えたためこのような食い違いが生じたとのことだ。実際、海外の人は日本のケーキを “Sponge Cake” と呼ぶらしい。


[1日目]

■ショートケーキ プレーン 4号 (5940円)
同行者の手に水色のバックが下げられている。cfgさんオリジナルの保冷バックに入れられて、お待ちかねのケーキが到着した。コーヒーを淹れ、撮影の準備も完了。箱を取り外すと、どこまでも白いクリームとヘタの付け根まで赤い苺で構成された、“穢れのない” とか “ピュアな” という表現がぴったりのホールショートケーキが姿を現した。普通はここからローソクを立ててとなるところだが、撮影続行でカットへと進む。クリーム&苺、スポンジが交互に3層ずつ積まれており、正に “クレーム フレーズ ジェノワーズ” である。
原形を想像し難くなったカット品を皿に取り分け、クリームが多い上部にフォークを入れて口へと運ぶ。その数秒後、ふと頭に “天使の生クリーム” という言葉が浮かんだ。このクリームのふわっと軽くて舌の奥で優しく広がる甘さ、それはまるで天使が羽を広げてゆっくりと舞うような、そんな幸福感をもたらすクリームだった。スポンジの色が薄い茶色なのはきび砂糖を用いているため。クリームよりも甘さを主張するところがないように、柔らかな甘みのきび砂糖を用いているからだろうか。しっとりした生地は舌に良く馴染み、クリームの味わいを邪魔することが無い。
いつまででも口にしていたいと思わせる至福のショートケーキだった。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡

■黒ゴマ米粉サブレ (2160円)
同行者がショートケーキと共に購入してきたこちらの品は、京都店限定の商品。黒ゴマが生地にたっぷりと使われており、濃厚な黒ゴマの味わいと鼻から抜ける香りを愉しめる。サクホロの食感も良い。

結局お祝いの雰囲気はほとんど無くて、単純にこのケーキを食べたかっただけのようだと理解したが、生クリームの味わいが記憶に残る素晴らしい誕生日となった。(⁠˘⁠⌣⁠˘⁠ ⁠)


[2日目]

そして2週間後… 。あの生クリームの味わいが忘れられず、もう一度味わいたいと今度は自分一人で訪れた。予約はしていないので、その場で購入可能な商品から選ぶことになる。目的の生クリームを使ったもの、同行者に頼まれた苺感たっぷりのもの、その場で目に止まった他では見かけないもの、合計3点を購入した。

■生クリームプリン (740円/個)
ショートケーキの生クリームと同じものが使われていることを口頭で確認しホッとした。販売の単位は2の倍数のようだ。季節の苺クリームプリンとの比較で迷ったが、ショートケーキの生クリームをもう一度味わいたいという動機で来たことを思い出し、定番商品のこちらを2個購入した。
何度食べても幸せになるであろうショートケーキの生クリームが、このプリンでも堪能出来ることを確認した。^⁠_⁠^

■苺のコンポート (1620円)
同行者から頼まれたこちらの商品は冷凍品。どう見ても美味しそうだが、解凍される前に日立に戻らなければならない。残っていればの条件付きだが、後日味わうことにしよう。

■ミニレーズンフィナンシェ (1980円)
最近レーズンを使ったものに惹かれるようになった。ということで、目にしたこちらの商品を購入した。
1個のサイズは直径3cmほど、500円玉より一回り大きいくらい。2個入りの小袋が6つ入っている。
アーモンド感のしっかりした生地にラム酒感が強いレーズンが合わされ、濃厚というか小さな粒に味がぎゅっと詰まった濃縮感がある。見た目は小さくて可愛らしいが、ラム酒が効いた大人向けの一品と言えるだろう。


【その他情報】

▨シェフパティシエールと最近の受賞歴
オーナーにしてシェフパティシエールである関口倭代氏は、フランス洋菓子界で際立つ活躍をされた方のようで、お店のHPを見ると最近の受賞歴として以下のようなものが並んでいる。
2016/MARGUERITE PASTRY CONTEST(フランス・ストラスブール)優勝
2021/フランス料理アカデミー会員;日本洋菓子界において女性初
2022/フランス共和国農事功労章 シュヴァリエ受勲;料理界•洋菓子界において日本人女性初

▨気になる壁の文字
店舗を入って右側の壁、拡大された手書きの文字がデザイン画的な飾りとなって良い雰囲気を作っている。後日写真をじっくり見てみると、どうやら2003〜2004年にかけてフランスのニースの “Patisserie Cappa” に勤められた際に贈られたもののよう。雰囲気的には認定証のように思われるのだが、翻訳機能を使っても内容は解読できなかった。

  • ショートケーキ プレーン 4号 (5940円)

  • 黒ゴマ米粉サブレ (2160円)

  • 生クリームプリン (740円/個)

  • 苺のコンポート (1620円)

  • ミニレーズンフィナンシェ (1980円)

  • ショートケーキ ラッピング外観

  • ショートケーキ用のcfgさんオリジナル保冷バック

  • 生クリームはどこまでも白く、ヘタの付け根まで赤に染まる苺はどこまでも赤い。生クリームを味わい「天使の生クリーム」というフレーズが頭に浮かんだ。

  • 上から「生クリーム&苺→スポンジ」が3回繰り返される姿は「クレーム フレーズ ジェノワーズ」そのもの。

  • スポンジの薄い茶色はきび砂糖によるもの。クリームの味わいを引き立てるため、スポンジには柔らかな甘さのきび砂糖を用いたのかもしれない。

  • 黒ゴマ米粉サブレ ラッピング外観。「cfg京都」のシールが貼ってあるように、京都店限定の商品である。

  • 黒ゴマが生地にたっぷりと使われており、濃厚な黒ゴマの味わいと鼻から抜ける香りを愉しめる。サクホロの食感も良い。

  • 生クリームプリン。上部1/3を占める生クリームは、ショートケーキと同じもの。よって予約無しでもショートケーキの生クリームをいつでも味わえる。

  • 苺は茨城県産。北海道産甜菜(ビート)から作られるビートグラニュー糖は、さとうきびから作るグラニュー糖に比べてややあっさりとした甘みが特徴とのこと。

  • ミニレーズンフィナンシェのラッピング外観

  • ミニレーズンフィナンシェは1個のサイズが直径3cmほどで、500円玉よりも一回り大きいくらい。一つの小袋に2個ずつ入っている。

  • 小さな粒に味がぎゅっと詰まった濃縮感のある、ラム酒が効いた大人向けの一品。

  • ミニレーズンフィナンシェ断面。アーモンド感のしっかりした生地の上部にラム酒感が強いレーズンが埋め込まれている。

  • 店舗外観

  • その場で購入出来る商品メニュー。左側のメニューは上2段が要冷蔵品。右側のメニューの商品は何れも販売単位が2の倍数となる。

  • 2003〜2004年に仏ニースの “Patisserie Cappa” に勤められた際に贈られたものを壁のデザイン画にしたと思われる。認定証のような印象だが、翻訳機能を用いても分からず。

2024/05/30 更新

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